SMコレクター  サン出版
72 縄恋い -果てしのない芝居-   山間の無人駅で降りた私は、ホームの外れで列車を見送った若い和服美女を見つける。田舎の村にそぐわない垢ぬけた女は、私を迎えに来た若妻・志保だった。客の私のことより去っていく列車に気を取られていた志保の態度が気になった。
 私は、戦後にこの村で滞在したS画伯の絵が秘蔵されているという高柳家に、絵の買い付けにきた。高柳邸は時代の重みを感じさせる格式ばった旧家。当主のいかつい男・高柳氏の風体を見て、私は彼が養子だろうと見当をつける。高柳氏と志保の不似合いなカップルの閨房のことまで想像してしまう。
 高柳氏からは歓待される。私はすっかり志保に魅入られて、その夜は彼女を夢に見て夢精してしまった。
 翌日、画伯ゆかりの山道を志保に案内してもらう。日の差さない原生林の中で、私はたまらず志保を押し倒す。口づけを受け入れてくれた志保は「ここではいや」と駆け出す。屋敷の納戸には夜具が敷き延べられていた。私は志保を抱いた。「志保を、どこかへ連れていって……ここから連れて、逃げて……」志保は駆け落ちを要求しているのだ。
 深夜。寝付けない私は手洗いに立って、土蔵から志保の悲鳴を聞く。高柳氏が志保と私の逢引きを疑って志保を激しく拷問していたのだった。拷問を終え、縛り付けた志保をそのままに高柳氏が去ったのを見届けて、私は志保を助けに土蔵に入った。逃げようという私を押しとどめるように、この場で一度抱かれたいとねだる志保。断り切れず志保を抱いた私は、戻ってきた高柳氏に後頭部を殴打され失神。全裸で縛り付けられた私の前で、志保への拷問が繰り返される。「……志保は、やっぱり、主人から離れられない、女なのですわ……かんにんして……」
 帰京した私は高柳氏から謝罪と説明の手紙を受け取る。志保がS画伯と先代の妻の子であること、そのことで先代が妻を責めるために作った土蔵であったこと、母親が責められる姿を目にしたであろう幼い志保は嗜虐性を身に着け、養子の私にプレイを求めるようになったこと。そして悪人に田舎に閉じ込められた薄幸の女という空想を頭の中に定着させてしまい、客が来るたびに駆け落ちを持ちかけるようになったこと。だから氏も不貞を犯した妻を連れ戻し折檻するという「果てしのない芝居」を繰り返しているのだと。
 後日。送り主不明でS画伯の小さな絵が送られてくる。志保にそっくりだが志保の母の肖像画だろう。これを志保が送ってくれたのだとすれば志保は本気だったのか、それともさらなる芝居なのか?
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.1
雨に拾った美少女  雨の繁華街で、SM作家・坂田は女子高生・みゆきを傘に入れてやる。売春少女だろうと見当をつけつつも自宅に招き入れ、風呂に入れてやる。みゆきは家出少女だった。寂しくて眠れないというみゆきに添い寝し、処女を頂く。
 翌日、帰りの車代を渡して坂田は外出。みゆきは家に帰らせるべきだが、このまま残っていて欲しいという気持ちも捨てられない。自炊したこともない坂田は大量の食材を買って戻る。みゆきはまだそこに居てくれた。
 部屋に散乱するSM雑誌に興味を示したみゆきの挑発にのって、坂田はみゆきを縛ってプレイ。坂田とみゆきの同棲が始まる。
坂田の情婦・妙子が坂田から呼び出しがなくなったのを気にして訪問してくる。坂田は留守だったが部屋が片付いていることに事情を察した妙子は、布団の中で大の字に縛られているみゆきを発見。みゆきに坂田を奪われたと感じた妙子はみゆきを責め嬲る。蝋燭とバイブで前後責め。帰宅した坂田が妙子を捕り押さえ、坂田とみゆきは互いの絆を確認する。
 しかし妙子のタレコミで坂田は警察に逮捕。マゾとして自分から縛られることを願い出るまでになっていたみゆきは坂田をかばわず証言を拒んだので、坂田の誘拐・監禁として新聞ざたに。
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.2
被虐の聖女  ミッション系の女子大生・知子は、友人のお嬢様・五十鈴に相談を受ける。五十鈴は婚約者の別荘に招かれているのだが、結婚までは清らかでいたいので、知子にお目付け役として同伴して欲しいという。清楚なお嬢様として人気者の五十鈴から相談を受けただけで庶民育ちの知子は鼻が高い。
 使用人を抱えた豪華な別荘。五十鈴の婚約者・昇の第一印象は悪かったが、その話術に引き込まれる知子。飲み物に仕込まれた催眠薬で眠ってしまった知子が目覚めると、寝室で昇に五十鈴が吊られているところだった。昇の仕組んだ罠だったのだ。
 昇は知子と五十鈴を交互にもてあそぶ。催淫薬を盛られている知子は抗えなくなっていくが、敬虔なクリスチャンの五十鈴は固く拒否。花嫁への模範演技として、先に知子が犯される。続いて五十鈴の番になるが、昇は五十鈴が処女ではないことを見抜いてしまう。バイブで弄ばれ、激しく乱れる五十鈴。
 五十鈴は既に昇に処女を奪われてマゾとして仕込まれていた。昇の命令で、五十鈴は知り合いの女子大生を次々と貢いでいたのだった。
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.3
雪の欺き  雪子(高2)と清人(高3)は周囲も認める恋人同士。清人は受験生にもかかわらず、合唱の練習で遅くなる雪子を待って一緒に家路につく。雪子は、清人が好きだが、キスさえ許さない。
 雪子には秘密があった。雪子は、校則を破って、八百屋お七を題材としたポルノ映画を観に行った。お七が火刑柱にくくりつけられ、炎にあおられる姿、恋に殉じる女の清らかさが雪子に苦痛と恍惚を与える。「ねえちゃん、見てたぜ」ハッとした時には、スカートの下に差し込まれた手がパンティのジットリ濡れた感触を楽しんでいた。
 タクシー。玲児のアパート。初めての男の唇。体じゅうの力が一度に抜けていく。部屋の境の柱にベルト固定。服を剥ぐ。若草を2、3本引き抜く。体が芯からしびれる。身悶えたくなるほど切ない。荷造り用の麻縄。縄を食い込まされた肌のあたりからカッカとした火照りが拡がって、体が重く切なくうずき始める。指先の妖しい嬲りに雪子はイイッーと唇を噛んで腰をゆさぶる。背すじがとろけそうだ。恥ずかしいしたたりが内股を濡らしていく。自分の崩壊が、雪子の性感を一層高ぶらせる。下肢を開き、箒の柄の両端に足首を縛りつける。恋人の清人にさえ許さなかったものを奪われると知って、雪子は大声をたてる。玲児は自分のパンツを口の中につめ込み、手拭できつく縛る。玲児の槍で立ったまま串刺し。苦痛は激しい。しかし、それと裏腹にえたいの知れない痺れが、うねりのように背すじを這う。
何度目かの呼び出し。アパート。待ちきれずオナニーをする玲児。セーラー服の雪子。脱がす。後手胸縄。立たせる。パンティを剥ぐ。クンニ。股縄。黒いストッキングと真っ赤なガーターのみ。口技の強要。拒否。ドスを抜く。「おっしゃることは、なんでも、します……」フェラ。初めてのときの強姦の回想。玲児は口の中で果てる。股縄をはずし、坐位。玲児の肩を噛む雪子。双臀のあわいに指をのばす。「いや、そこ、いやよッ」「こないだは、ずいぶん悦んでたじゃないか」「気が、変になるゥ……」狂ったように腰を振りたてる。
 あの男の前に立った自分は別の女なのだ。自分の最もいやらしい面を背負ったいやらしい女なのだ。清人さん、愛してるの……わかって……。あなたなしでは、生きられないのよ……。ごめんなさい、清人さん……。あたしって、悪い女……。
合唱「どこに 純白の心など あろう。どこに 汚れぬ雪など あろう。雪はおのれを どうしたら 欺かないで生きられるだろう……」
投稿・田所表川様
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.4
汚れた教室 高校2年生の恵美は、好意を抱く担任の吉本のアパートをしばしば訪れる。SM雑誌を読んでいることも知っている。ある日、吉本を縛って手出しできないようにした上で、セミヌードを見せることを承知するが、やがて逆に柱に縛りつけられ、立ったまま処女を喪失する。
 恵美は授業中、腹痛を訴えて、衛生室へ行くが、原因が便秘であることがわかり、竹田先生に浣腸されてしまう。その際、処女でないのがばれ、相手の名をいわなければ、この場で排泄させると脅される。相手が吉本であることを知った竹田先生は、放課後衛生室に来るように、吉本を呼びつける。非難された吉本は、養護教諭を張りとばす。眼鏡を飛ばし、ひっつめ髪を振り乱した郁子は、冷たいオールドミスの竹田先生とは同一とは信じられないほどの美しさ。吉本は欲望にはちきれんばかりになる。床に押し伏せ、ネクタイで後ろ手に縛る。身体測定台の柱にベルトで首を固定。服を剥ぎ、あらためて測定台の柱に後手縛り。吉本は、昔郁子を振った男に似ていた。だから、よけいきつく吉本にあたっていたのだ。たちまち崩壊していく郁子。翌日、学校を休んだ郁子は、和服姿で吉本のアパートを訪れる。体を差し出す郁子。襖をへだてた隣室には先ほどまで弄ばれていた中野恵美が布団の上に大の字なりに縛られて放り出されているのを、郁子はまだ知らない。
投稿・田所表川様
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.5
廃村のハレム 宅地造成の雇われ労務者ブルさん(ブルドーザー・ブルドックの両方からの仇名)は、立小便していることを現場監督に告げ口した若奥さん・久仁子を騙し、住処である廃村の農家に連れ込む。ここに3人の女性が全裸で監禁されていた。そのひとりは久仁子と顔見知りの女子高生・友子だった。ブルさんに食って掛かる久仁子に、ブルさんは自分の娘が東京の奉公先でSMを仕込まれた挙句に気がふれて送り返されてきた過去を語る。ブルさんは色キチガイになった愛娘を殺すしかなかったのだ。その復讐と言いつつ、やるせなさをぶつけるだけの監禁だった。 友子のフェラの見学を命じるが、抵抗した久仁子は囲炉裏の上に吊るされる。重みと熱さに耐え切れず、ようやく従順になった久仁子の尻が犯される。
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.6
大都会の罠 若妻・眉子は夫の浮気を疑い、繁華街の探偵事務所を訪れる。田舎出の眉子には今の夫との東京暮らしは不似合いだと自覚があった。
探偵事務所で応対した秘書・かおるは都会的な美人。桂木所長も逞しい男だ。
通された応接室で桂木の質問に答えているうちに、眉子は桂木の質問が依頼と関係のない、いやらしい内容に変わっていくのを感じるが、もはや手遅れだった。桂木とかおるの手で眉子は監禁され、脱がされて、道具で嬲られる。浣腸され、前後を責めるT字帯を装着された眉子は、車でどとこも知らぬ広大な屋敷へと連れ出される。
屋敷で長襦袢に着替えさせられた眉子はボスの前に曳き出される。狒のようないかにも好色なボスは、こういったことに慣れているようで、一目で眉子のマゾを見抜き、脱がせていく段取りですらじっくりと楽しむ男だった。
眉子とかおるの69、初めてのフェラとアナルセックス。
探偵社に戻ってきた眉子に、桂木所長は「あなたも快楽を知って主人の不貞だけを責められない体になった」と言い放つ。
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.7
うめき 佳彦の妻・静子は、同居している爺さまに嬲られるのが日課だった。爺さまは佳彦の養父。爺さまに頭の上がらない佳彦は、静子との初夜も爺さまとの輪姦を断れなかった。大人しいうえにマゾ体質の静子はこれをもうすっかり受け入れてしまったようだが、結婚の前から静子は爺さまと関係があったのではないかということを佳彦は疑っている。
 佳彦は寝室で静子を吊り、爺さまに嬲られた痕を確認しながら嬲る。佳彦は、爺さまの激しい責めの方がマゾ体質の静子を楽しませているのではないかと気がかりなのだ。 爺さまは毎月のように情婦を新しい女に交換していた。静子は情婦と爺さまとの3Pをさせられている。新たに来た女は、かつて爺さまが成人した佳彦の筆卸のために用意したホステス・郁代だった。当時、佳彦は勃起できず、郁代がそれを爺さまに報告したかと思うと佳彦は居たたまれなかった。
 もはや我慢の限界となった佳彦は静子とこの家を出て行くことを決めた。静子と郁代が入浴している風呂場に乗り込んだ佳彦は、郁代を犯し、剃毛、浣腸、アナルセックスを強要する。これからは自分が旦那になると宣言した佳彦は、郁代を引っ立てて爺さまの部屋に乗り込む。爺さまの前で郁代を犯してみせる佳彦。それを眼にした爺さまは泡を吹いて亡くなってしまう。
 すべては爺さまが、気の弱い佳彦を跡継ぎとして鍛えるために仕組んだことだった。静子も爺さまに頼まれて、毎夜犯された振りをしていたのだった。爺さまの遺言で、真相が佳彦に明かされることはない。
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.8
縄つき同棲  秘書課の美也子25歳はその美貌があだとなって男を近寄せず処女だった。社内一のプレイボーイ鬼頭に誘われデートはするようになったが未だに体は許していない。 帰宅した美也子は風呂場で田中と名乗る男に襲われる。
 縛り付けた美也子を巧みにアクメに導く田中。押し掛け同棲とおどけてみせる田中は台所でラーメンを作り、縛ったままの美也子にも食べさせてくれる。 しかしビールまで飲ませてくれたのは美也子の尿意を狙ったことだった。尿意に耐えかねた美也子はフェラを強要され、田中の女になることを誓わされる。
 処女の写真を撮られ、犯された美也子はアクメを曝す。剃毛、オナニーショー、突起付きの貞操帯を装着しての出社。 10日程の間に美也子は完全に奴隷として仕込まれ、すっかり女らしくなったその変貌は会社でも噂になるほど。 突然、元同期の昭代が泊まりに来る。表向きはいいライバルだったが実際には美也子と敵対関係にあった昭代は、専務の息子を射止めて早々に退社した。そんな昭子が来るなど、これは美也子の変貌を聞きつけて探りに来たに違いない。昭代は田中と示し合わせ、泊まりに来た昭代を嬲る。 数日後、菊江と名乗る女が来る。菊江が田中の実妻で、スリの全国巡業ために留守中の田中を預けることのできる女性として美也子を見込んだのだった。
 田中に去られた美也子は鬼頭に連絡を取る。これが美也子の多彩な同棲時代の始まりだった。
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.9
蒼ざめた欲情 三年前、千香は交際中だった二郎に絶交を言い渡し、二郎の兄・一郎と結婚した。しかし一郎は事故死する。葬儀から十日目。二郎は千香の孤閨に踏み込む。
懐中電灯を片手に迫る二郎から逃げ出した千香は仏間に追い詰められるが観念し、寝室に戻って大の字縛りで嬲られる。
翌日は剃毛。兄の遺骨と千香の陰毛を一緒に埋葬しろとからかう二郎は、骨壺を開き遺骨に陰毛を振りかける。オシッコスタイルに縛り直し、お別れの儀式と称して遺骨の大腿骨で千香を嬲る。受け渡しの挨拶のフェラ。(あなた、千香を二郎さんに返してくださるのね)嬲られることを納得しているかのような千香。
 3年前。千香は二郎を訪ねてきたときに一郎がオナニーしているところを見てしまい、その時に一郎に処女を犯され、結婚を強要されていたのだった。
 二郎に嬲られながら、妊娠を確信した千香はそれが一郎か二郎か、どちらの子か分からない。二郎の妻になることを望む千香は、兄と弟にそれぞれ愛されて満足だった。
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.10
優し過ぎる夫  若妻・朋子は見知らぬ男・足立に拉致される。足立が朋子を連れて行った高層マンションは、朋子の資産家である夫・日下が足立の妹・京子をかつて囲っていた妾宅だという。京子は日下が朋子と結婚したので自殺した。足立はその復讐のために朋子を拉致したと言うのだ。
 足立は日下に500万円を要求する電話をかけ、金を持ってくるまで10分ごとに朋子の服を脱がしていくと宣言する。宣言通り、朋子は1時間後には丸裸にされる。朋子の裸に見惚れた足立は、日下が京子を弄ぶために使っていた道具を持ち出してくる。縛り上げてバイブ責めにアクメ。朋子は日下には道具を使われたこともなかったのだ。
そこに日下が到着。100万円しか用意できなかった日下だが、目の前で朋子が嬲られるのを見ても落ち着き払っている。さらに京子との関係を認め、朋子の前で、京子が浣腸が好きだったことすら明かす。
 そこに残りの400万円を持った日下の部下がやってくる。玄関の扉を開けた隙になだれ込んできた男たちに取り押さえられる足立。
 日下と京子の関係は双方納得の上で完全に清算されていた。手切れ金を勝手に使い込んだ足立が京子にSMショーで稼げとまで要求するようになったことが自殺の直接の原因であることを、京子から送られてきた手紙で日下は知っていた。京子を自殺に追い込んだのは実兄の足立だったのだ。
 部屋に散乱した、かつて自分が愛用したSM道具をかばんに収めた日下は、何事もなかったかのように朋子を従えて帰宅の途に就こうとする。しかし夫の過去を知り、また自分の淫らな姿を見せてしまった朋子は実家に帰ると言い出す。互いの本性を見せた今夜からこそ本当の夫婦になれるという日下。自信に満ちた日下の態度に逆らうことのできそうにない朋子。
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生贄をどうぞ  会社社長・岩村はまだ夕方だというのに仕事を切り上げて、妾の恭子のもとに急いだ。恭子は、岩村の秘書だったが、犯して妾として囲ったのだ。高級マンションに住まわされマゾ体質の恭子もそれを受け入れて岩村に尽くしていた。
 ある日、恭子の妹・みゆき高3が受験の下見に上京するので、恭子の家にしばらく泊まりたいという。
 もちろんみゆきは姉がOLを辞めて妾としてマンション暮らしをしてることなど知らない。恭子はみゆきのいる間は妾の仕事を休ませてほしいと岩村に願い出る。岩村はこれを承諾したが、約束を破って顔を出し、姉妹を岩村の別荘へと誘い出す。
 別荘での深夜、庭のプールでひと泳ぎしたみゆきは、窓の灯から岩村と恭子がただならぬ関係にあると気づき、ベランダ伝いに岩村の部屋を覗く。恭子が開脚椅子で岩村に責められている姿を見てしまったみゆきは腰が抜けてしまい、岩村に捕らえられる。
 岩村に、消されるか仲間になるかを選択しろと命じられたみゆきは、岩村の女になることを約束する。
 剃毛し、開脚椅子で並べた姉妹を鑑賞する岩村。みゆきだけは許してやって欲しいという恭子に岩村は、みゆきが浣腸に耐えている間に恭子からのクンニでアクメを見せてくれれば処女のまま解放すると約束する。
 岩村は約束を守る気などなかったが、恭子もみゆきをアクメに導く気はなかった。恭子とみゆきは血が繋がっておらず、父親の再婚で家に居場所を失って東京で就職した恭子は、苦労知らずのみゆきを妬んでいたのだ。今回の件も、恭子と岩村で示し合わせたものだった。岩村は姉妹ともども妾にして、ひとつ部屋に住まわせるつもりなのだ。
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可愛そうなサジスト

=道化た肉獣 SMクラブ77

登場人物:
室井恭平(玉井亮平)28歳。あだな「マルキ(・ド。サド)」だが、空威張りの亭主関白。結婚一年足らず。
 英美子(三津子)23歳。恭平の友人の評「貞淑そのもの。やまとなでしこ。すこぶるつきの美人。夫がどんなに遅く帰っても、先に寝ていることはない」

お話:
酔って帰宅した恭平は、バーで聞いたSMプレイの事が脳裏に激しい欲望となって渦巻いていた。無理やり英美子のセーターをめくり上げ、頭をすっぽり被った状態で、両手を頭の上でネクタイで縛る。初めての縛りの興奮は想像を絶していた。俯せ。尻に噛みつきたくなる。ベルトの鞭打ち。寝室へ。人の字縛り。「せめて……電灯を」
 この時の味が忘れられなくなるが、素面の時はとても縛らせてくれとはいえない。酔いの力を借りるのだが、強く拒まれると言葉がない。ところが妻から妊娠三ヶ月を告げられ、態度が激変す。妻には告げていなかったが、恭平は無精子症であった。こともあろうに妻の浮気を発見するのに役立つとは。ロープではじめての後ろ手縛り。告白をはじめる英美子。「言うな。聞きたくない」「いつも、ここで、この部屋で愛し合いましたわ……」めちゃくちゃにベルトを振り回す恭平。皮膚が裂け、血を流し、失神する英美子。失神から醒めた英美子は離婚を切り出す。立ったまま犯す。翌朝、英美子は立ち縛りのまま。目を覚ました恭平は、狂暴な欲望におそわれ、乾き切った部分に強引に割り込ませる。口惜しい絶頂。「ほどいて下さい。せめて、おトイレだけでも……」ポリ洗面器を足下に置く。パンティを口に押し込み、手拭いで猿轡。外出。本屋でSM雑誌を立ち読みし、知識を仕入れ、小道具を買い集める。次第に悪魔的になっていくのを楽しむ恭平。食後、帰宅。「臭いぞ」洗面器には多量の液体。風呂を使わせる。後ろ手縛り。「どれほどお責めになっても、わたしの心だけはどうにもできませんわ……」柱に開脚立ち縛り。剃毛。柱から解放し、あぐら縛り。イチジク三個。トイレ。結婚以来はじめての口技。会社への出勤中は、犬の首輪をはめて柱につなぐ。四日目、第二の処女を犯す。それからもっぱらアヌスを用い、前はゴム棒でもてあそぶ。一週間たって、はじめてアヌスを犯されながらの絶頂。あらためて隷属を誓わせた上で、十日にわたる丸裸と鎖から解放する。幸福にひたる恭平。しかしその幸福もわずか三日しか続かなかった……
投稿 田所表川様

S49

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.1

冷えた女  冴子は温泉地でかつての恋人・康夫と再会する。康夫は妻と一緒だった。康夫は出世のために妊娠していた冴子を振って、上司の娘と結婚したのだ。振られた冴子はヤクザ・京堂に捕まり、今ではブルーフィルムの女優となっていた。冴子は今日もこの温泉地でポルノの撮影とショーに出演するために来ていたのだが、そんな事情を知らない康夫は冴子に「夜、こっそり会いたい」と言い出す。承諾する冴子。
 ショーに出演する冴子。労働者に犯される人妻の役だ。観客の前で、役に没入する冴子。
 ショーを終えた冴子の部屋に康夫がやってくる。以前よりもはるかに美しくなった冴子の体を味わう康夫。しかし冴子が康夫を受け入れたのは、京堂たちに康夫の妻を襲わせる時間稼ぎのためだった。
 康夫の妻を襲った京堂たちは、そのレイプシーンを撮影してくる。
 現像から戻ったフィルムを眺めながら、冴子は自分の中の冷めた部分が溶け始めるのを感じていた。

74
.2

白蛇変化 登場人物:
 内藤(旧姓 森)たえ子  結婚3年目。
 雅弘 たえ子の大学時代の恋人。キスのみ。
 内藤信彦 たえ子の夫。四十代。
おはなし:
 雅弘は偶然クラシックコンサートの会場で、たえ子と再会する。ひと月後、ホテルで密会。グラマラスではち切れそうな体つきは、頬も引き締まり和服の似合う細い体つきに変化していた。しかし、着物を脱いだその体は、雅弘の見立て違いで、着痩せするたちであった。崩れそうなたえ子のか弱さに、凶暴ともいえる悦びを感じ、息のつまるほど抱きすくめる。重たげに実った乳房、腰のまるみ、繊細な肌の白さ、骨細の体つき。ベッドに運ぶ。明るかった。抜けるような白い肌。胸・腕・手首に鬱血した縄痕。あるべき筈の翳りもない。「きみの亭主はサジストなのか……」「どうぞ、ごらんになって……雅弘さんを裏切った罪のむくいを受けた、たえ子のからだを、よく、ごらんになって……」「おねがい、抱いて……何もかも忘れさせて……」真っ白い肉体が一匹の白蛇のように、うねる。男の精の最後の一滴までむさぼり尽くす白蛇。「……たえ子のこと、軽蔑なさったでしょう……」「いや……」腰のあたりには、恐怖さえ呼びさますほどの快感の名ごり。その緊縮力、吸引力、粘着力はまさに一匹の性獣のそれであった。(三年の結婚生活が、女をこうも変えるものなのか─)一人の男としての悔恨、一人の処女をこれまでにした男への嫉妬。「しかし、きみは、変わった……」「信彦の手でどんな女に作りかえられたのか、その全部をお見せしますわ」フェラ。「信彦はサジストなんです。そして、たえ子はその奴隷」「人間って、馴れるものですわ、特に女は……」「お笑いにならないで……」またがる。細腰をゆさぶりあてる。「愛している者同士だから、こんなに……」「これが、ひとつに、なるって、ことなのね……愛し合うってことなのね……たえ子は、奴隷じゃないのね……」心の中に閉じ込めて来た不幸を一気に吐き出すようないちづな侵入ぶり。風呂。「今の男と別れて、ぼくと結婚してくれ」
「あたし、人身御供なんですのよ。父の会社を救うために、嫁にやらされて……」たえ子は高原の山荘でむかえた信彦との新婚初夜の出来事を語り始める。
 年があらたまる。信彦が一週間旅行する、その間、一夜をあの山荘で過ごしたいと、たえ子からの電話。吹雪の中、車で山荘にたどりつき、雅弘はたえ子のいれたコーヒーを口にする。ふるえるたえ子。ガクっと力が抜けて意識を失う雅弘。目が覚めると、雅弘は寝室内の肘掛け椅子に固定されていた。下着姿のたえ子は後手縛りにされ、首輪をはめられ、愛玩犬のように毛皮のうえにうずくまり、鎖は男の手に握られていた。「かんにんして、雅弘さん。どうしようもなかったのよ……」鞭。「これまでの男たちと違って、今夜罠にかかったのがかつての恋人の君なので、いつもより濡れ方が激しいようだ」(これまでの男たち?)女の肉の悦びが内から発する美しさ。「この女は性器をふたつ持っているんだよ、前と後とにね。それをみごとに使いわける。ちょうどきみを愛しながら苦しめるように」菊の花に鞭の柄が。鞭の尾をはやされた尻をふりたてながらフェラ。鞭を尻から抜き取り、後ろ向きに抱きすくめて交わる。「こ、こわれちゃうッ」「あの男を、他の男たちと同じようにするかい?」「沼に沈めるかい、え?」「……まだ……」鞭を逆手に取って大きくくつろげた女体に激しい責めを加える。「沼の氷の底へ、恋人を乗せた霊柩車が、静かに、静かに、呑み込まれてゆく……どうだ」「……い、いいわ、あなた……いいわ……」
投稿 田所表川様

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.3

貞淑の裏側 登場人物
鳥宮 60歳近く、会社社長、痩せて体力は強くない。
静子 妻。27歳。結婚一年目。6年前、身も心も捧げた恋人を交通事故で失う。自分を生ける屍と思い定めた彼女は社長のたっての願いを受け入れ結婚。
良枝 石川県出身のお手伝い。浅田美代子を泥くさくした感じの、頬っぺたの赤い中学を出たばかりの少女。
寺田公生 亡くなった恋人の弟。ひと月前に静子の前に現れる。6年の歳月は、ニキビ盛りの高校生を、悪賢そうなプレイボーイに変身させていた。24歳。

昨夜は、まれな、愉悦の夜だった。恍惚の極限を味わう。(女のしあわせは、肉体的な満足だけではない)本当にオットを心から愛していることを実感する。石川県の生地と染めの着物を選び、デパートでの書道の先生の個展へ行く。その前に美容院で髪をセットしていると、電話が取り次がれる。「3時にしよう。この前のところへ。命令だ。おれは静子のあのおいしい体が欲しい」
 静子は、ひと月前公生にだまされ貞操を奪われる。 激しい抵抗の末、当て身をくらわされ、失神。我に返ると生まれたままの裸身を大の字に拡げて縛られていた。全裸の公生が乳房の上にまたがっていた。静子の顔面いっぱいにやけどするような汚辱がおおう。いましめを解き、俯伏せ後ろ手縛り。「ケツをおっ立てるんだ」しみひとつない雪白の絖肌。ベルトが尻にあざやかな跡を印す。おそいかかる。一度精を放った公生は、時間をかけて、静子が女に生まれた身を呪わずにはいられない瞬間を迎えさせる。「だいぶ飢えていたらしいな」
 意を決してアパートを訪れる。よく見れば死んだ恋人の面影があるのに、どうしてこうも下卑た事しかできないのか。和服の女を犯す。帯留めで後ろ手に手首を縛り合わせる。「変態……」頬を打たれ、足蹴にされる。「百万もする着物が裂けてもいいのか」まくり上げられる裾。「パンティをしていないとはさすがだよなあ」剥き上げられた尻への平手打ち。ベルト。「菊の蕾とは、よく言ったよなあ」「か、かんにんしてッ」唾液をつけた指で揉みほぐす。「浣腸して綺麗にしてやろう」便意に耐えながら、死んだ恋人にも夫にもしたことのないはじめての口技。口腔の奥ふかく汚される。トイレから出て来た静子は、バスルームに引き据えられる。「しゃがんで尻をめくれ」二度の石けん液浣腸。寝室。丸裸。縄。「まったく縛りがいのある体しているよ、お前は。骨細のくせに弾力があって、縄の食い込み具合が無類なんだ。それに、こうやって縛り上げると、乳の大きさとケツの逞しさがグッとくる」少女のように華奢でいながら乳房と腰がアンバランスなほど豊か。俯伏せ。上半身をベッドに伏せ、床に膝をつかせ、尻をさし出させる。サラダオイル。「兄貴は前、おれはうしろの処女をいただくってわけだ」シーツをキリキリ噛む。よじれる尻たぼ。すさまじいまでの緊縮力。「ア、アッ……」「どうだ、え、どんな感じだい?ケツをこうやって捧げるってのは」
 帰宅。風呂。にじむ血。肉体を貫かれている、肉体を所有されている、という感じは、恋人に処女を捧げた時よりも、はるかに強烈。(もう、だめだわ……)その夜、静子の体を求める鳥宮。「……そんなことまで……」69。「ね、あなた、どこをどうしたらよろしいの?静子に教えて……静子のこと、あなたをお慰めするためなら、なんでもする娼婦とお思いになって……」(そのとおりなのですわ……こうするのだって、今日、手取り足取りあの男に教えられたばかんりなんですもの……)
 公生との逢瀬を重ねるが、公生のいたぶりに反応する自分の肉体を突き放した気持ちで眺められるようになる。そうすることによって肉体の影響が精神に及ぶことを拒否する。そうしなければ夫に対する貞淑を持続できなかった。一方、そのどこかカチッと固いものを崩さない態度が公生をいただたせる。はじめは夫にばれないように気遣っていたが、静子を困らせたく、剃毛。
 夜。よろこぶ夫。女体に激しい口づけ。「これからは、わしに剃らせてくれよ、な、いいな……」/
 白木の丸柱に立ち縛り。豆絞りの手拭いで猿轡。「お前を売った。客は三人だ。一番高い値を付けた者から順に、好みの場所を使わせる。場合によっては三人一度だ」ご開帳。アヌスをめぐって値段がつり上がる。
 帰りの車。(今夜は、どのように夫に接しよう……)殺意がひらめく。(あの男は必ず夫より先に死ななければならいない)
投稿 田所表川様

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.4

通り魔 登場人物:
速男 大学生 SM雑誌愛読者。
洋子 速男と同じ大学の一級下。大柄なはち切れそうな肉体。

 夜になると蝙蝠が飛び交う(たぶん珍しい風景ではなかったのでしょう、当時は)新興の分譲住宅団地。ひと月足らずのうちに二件の婦女暴行殺人事件が起きる。勤め帰りを襲われた美人OLの縛られた全裸死体が発見された。速男は、彼女とは通勤バスでの顔見知りだった。速男と洋子は、同じ大学に通うもの同士だったが、この凶悪事件をきっかけに急速に近しくなる。洋子のほうが積極的だった。「ね、今度の日曜、あたしの家にいらしてね。あたしのほか、誰もいないの」ロープをひそかに用意する速男。キス。「いやッ、縛られるの、いやッ」(なにを今さら……)「かんにんして……」手首を縛り終え、胸に縄を回すが手が顫えて言うことをきかずグルグル巻きに。「く、苦しいわ……」訴える唇に、唇を重ねる。火のような息を吐いて、ねっとりと舌をからませて来る。「いや、おもちゃになるの、いや……」乳房の豊かな重み、なめらかな手ざわり、吸いつくような温かさ、乳首の愛らしさ。童貞の速男、非処女の洋子。二度抱く。/二度目。ホテル。海老縛り、俯伏せ。ベルトの鞭。交わり。
 三度目。洋子の家。芝居。ストッキングの覆面。革の手袋。ナイフ。「素直に言うことをきけば、殺さねえ。丸裸になって体を見せろ」「いい体しているな。腰つきなんか、一日も男なしじゃいられないって様子だぜ」「バッグから犬の首輪を出して、自分の首にはめろ」「両手を背中にまわせ」手錠。「二階へ行け」上体をベッドに伏せさせ、訊問。鞭。「いつ女になった」「高二の時です」「相手は?」「受け持ちの先生に……無理やり……犯されて……」「何度抱かれた」「……高校を卒業するまで……ずっと……」鞭。「今も関係を続けているんだろう」「ち、ちがいますッ、いま、あ、愛しているのは、速男さんだけよ……嘘じゃないッ」「その教師に犯されたときの思い出が忘れられずに、犯されると思っただけで、燃えてくるんだろうが」拘束を解き、あらためてロープで縄がけする。「犯されたときのことを、くわしく話して見ろ」アパートに呼ばれ強姦されたことを語る洋子。あぐら縛り。「欲しいか」バイブ。フェラ。「死ね」首縄をしぼる。苦痛といっていいほどの恍惚。/ホテル。はじめての剃毛。/同伴喫茶。パンティを下げて、ツルツルにしてあるかどうかの確認。フェラ。/草むらでの剃毛も、洋子みずからせがむ。「あっ、おシッコが……」(とうとう、ここまで来てしまった)速男の胸には欲望とは別の想いが。「すごくよかったわ」/次のデート。あぐら縛り。イチヂク浣腸2個。こうして、どんな責めにもすぐ順応し、それを快感に変えてゆく女体の底知れない貪欲さに、内心へきえきしはじめる。一方、洋子が速男のサジスチックな欲望のはけ口として、またと得がたい存在でもあった。/八分通り仕上がった建て売り住宅での柱縛りプレイ。バイブで責め上げて立ち往生させる。はげしく燃える洋子。/この建築途中の住宅でのプレイに熱中するふたり。速男は、早めにいって、暗くなるまでに家の間取りを確かめる。とそこに、以前から関心があった女子高生が……
投稿・田所表川様

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蜘蛛を飼う老人 老人の布団の隣で、大の字で一夜を過ごした女子大生・幸子は、老人の部下・松沢が拉致してきた女だった。裏の世界と通じている老人には、監禁も強姦もどうということはなかったのだ。
しかし一夜明けた幸子は処女のままだった。幸子にしゃぶらせても、老人はもう勃起しなかったのだ。悪態をつく幸子。寝室に女子高生・由香が番茶としゃれこうべを運んでくる。しゃれこうべに咥えさせてあった「水牛の角の張型」で幸子の処女を犯す老人。中庭に吊るされた幸子は鞭打たれ松沢に犯された末に放り出される。
それを目の前にしながら、老人はしゃれこうべの中に網を張ったクモのほうに夢中だった。
老人は、かつて自分を捨てて逃げた年下の妻・志津の面影を追っていた。1年がかりで捕らえた志津は間男の女の赤ちゃんを抱えていた。老人の拷問に耐えた志津だったが、間男の方は殺したと聞かされ、志津は舌を噛んで自殺。
老人は志津の面影を求めて女を犯していたのだった。残された赤ちゃんが由香だった。
志津に似てくる由香を、体力的に次のチャンスはないと判断した老人はついに由香を犯す。自分がなぜ犯されるのか、出生の秘密を初めて聞かされる由香。挿入は果たしたが、由香に罵倒され萎えてしまう。志津を監禁していた牢に由香も監禁するが、松沢が由香と逃げてしまう。
老人は志津のしゃれこうべを踏み砕く。中のクモも逃げてしまっていた。一人取り残される老人。

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悦虐慕情  若妻・友子は、高校時代の英語教師・三宅先生に成績の悪さでぶたれたときのことを夢の中に思い出していた。叱られながら、命じられるままに下着姿になった。「みだらなケツだな」友子はあこがれの先生に愛想をつかされることだけが怖かった。友子がそんな夢を見たのも、先生から久しぶりの呼び出しがあったからだ。
 再会した先生に誘われるままモーテルに。先生との逢瀬はこれで2度目。前回は友子が先生に婚約の報告をしたときだ。モーテルに連れ込まれた処女の友子はキスにすら抵抗した。しかし先生が求めたものはベルトでの尻打ちだった。それこそ友子の求めたものでもあった。めくり上げた尻を打たれながら、処女を捧げることを友子の方が求めたが、先生は応じてくれなかった。
 今回は違う。すでに女の悦びすら覚えた友子だ。ディープキス、命じられるままの脱衣、後手乳縄、縄ふんどし。本格的な鞭打ち。しかし「犯して」とねだる友子に与えられたのはアナルセックス。
 帰宅してからの友子は夫とのセックスでは満足できなくなり、アナルオナニーを始める。
 呼び出されるたびにアナル調教を受ける友子。呼び出しは週一ペースになり、友子の体つきは通行人が振り返るほど見事に開花する。友子も、自分のSM写真を見ながらのオナニーが常習となる。
 先生との逢瀬は、ついに友子の夫の知るところとなる。しかし夫とのノーマルなセックスではもはや友子は感じない。
妻と離婚した先生はひとりで東京に行くという。強引に同行する友子。先生は食べるのが精いっぱいのSM作家でもあった。半年後、友子は売れっ子のSMモデルとなる。

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奈落への初夜

=「初夜いくたび」

登場人物:
最上信彦 30歳。大手家電メーカーの情報部長。父は取締役。
北川香澄 新妻。父は、下請け部品工場経営。
鳥飼純一 香澄の恋人。六畳一間の安アパート暮らし。
おはなし:
香澄は父のことを思い、好きでもない信彦と結婚するが、式の半月前に恋人の純一に処女を捧げる。新婚旅行は高原の山荘。風呂。「すばらしい体をしているね……とっても肌が綺麗だし……きみのような女性を妻にできて、ぼくもしあわせだよ」むっちり実った乳房、むっちりした腰の肉付き。「この続きはベッドに入ってからしよう。風呂から上がったら裸のままで来るんだよ」ベッド。催淫作用の確実な酒。「明かりを……消して……」「こんなに美しい裸を羞じることないじゃないか。それに、きみが主張していたとおり、処女かどうか調べなくちゃならないし」「そ、そんなっ」「縛ってでも確かめる」「いやです、このまま帰してください、こんな結婚なんか、いやです」「きみがぼくのことを愛していないことは、始めからわかっていたよ。しかし、今では愛していようといまいと、ぼくの妻だ。手離す気はない。これがぼくの愛し方だ」
「愛する新妻を、この縄で縛り上げたら、もっと実感が湧く。きみだって、もっと美しくなる」ベッドの四本柱に大の字なりに縛りつける。腰のしたにクッション。絶望の果ての放心状態で、処女でない体をあばかれる時を待つ。抜群のプロポーション。上向きでも少しも形を崩さずに盛り上がった乳房。平べったい腹。縦長の臍のくぼみ。くぶれたウェスト。むっちり脂肪を乗せた腰のふくらみ。「念のためにもう一度聞くよ」「しょ、処女ですわ」柔らかな襞を一枚一枚剥いでいくような、淫靡な指の動き。体がどうしようもなく燃えだす。とめどなくあふれ出す感覚。「どうして嘘なんかついてごまかそうとしたんだ」「おゆるし、くださいまし……」「相手は誰だ」
うしろ手・胸縄・あぐら縛り。肉体をむしばむとろけそうな感覚。海老縛り。仰向け。ソロリと指がくつろげてくる。処女といっていい色あい。喘ぐような絞るようなうごめき。ねっとりと走る蜜をにじみ出させる。「あ……な、なにを、なさるのッ」奥の方に息づいている
すみれ色の蕾。膝頭がガクガク顫える。「やめて下さいッ……あ、おねがいッ」敏感な反応を楽しみながら、ゆっくり揉みほぐす。浣腸器。「な、なにをなさっているの……いやあッ……」「どうだ、注ぎ込まれていく感じは?浣腸してやっているんだよ」むずかゆい感覚がお腹に広がってゆくおぞましさ。「トイレにやらしてほしかったら、男の名前を言うんだな」「もう、かんにんして……「ひまつぶしに楽しませてやろうか」バイブ。「誰だい、お前の処女をいただいたしあわせものは?」「鳥飼純一さん……」胸の中で許しを乞いながら、遂に秘めた恋人の名を口にする。洗いざらいの告白。「たった半月前じゃないか」「お、おゆるしを……」「何度寝た」「さ、さんどです」「昇りつめたか」「い、いいえ」「しゃぶってやったことは?」「そんなこと、……ありませんッ」
和式トイレ。フェラしながらの解放。電話。「……純一さん、……あ、あたし香澄です……これから花嫁として……主人のあ、愛を、受け入れるの……それで、純一さんに、お別れの言葉をと……あ、あそこの毛を、そ、剃られて……」「純一くん、きみも香澄のあそこに毛がない状態は知らなんだろう。あおあおとして肌がふっくり盛り上がってね」「処女はきみに楽しまれたけれど女の悦びはぼくがゆっくりと教え込んでやるよ。聞いていたまえ、そこでオナニーでもしながらね」「あ、あなたッ……い、いいわ……」猫がミルクをねだるような淫靡なリズミカルな物音。「ああ……は、はずかしいわッ……ね、ね……あなたっ香澄は、もう……」「すごいよ、純一くん。香澄の構造は、離そうとしないんだ」「ね、ね、あなた……香澄、また……いや、いやッ……じらしちゃ、いやン……」縄尻を取られ、大きな三面鏡に向き合う香澄。死ぬかと思われるほどの恍惚の絶頂を三度も味あわされた体は、別人かと思うほど女ぽかった。アヌスを自分のものにすると宣言する信彦。「こわい……でも、これで香澄はあなたに処女をさし上げることができますのね……」逞しい、真っ白な尻たぼが悩ましげなうねりを見せはじめる。
投稿・田所表川様

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妖婦誕生 北国育ちの小夜子は中卒で女中となる。小夜は大奥様の言いつけで、次男の英二のマンションに掃除洗濯に行き、英二に犯される。英二の女になった小夜は頻繁に呼び出されるようになり、定時制高校もサボり気味。英二が他にも女を持っていることには感づいていたが、英二に求められるまま縛られることにも積極的になっていく。
しかしある日、小夜は英二の命令でヤクザ・牧岡に貸し与えられる。小夜は冴子という育ちのいい女と一夜の交換をされたのだ。しかし田舎育ちの小夜子は日常的に劣等感を持っていたので、冴子のような都会風の女と交換されることは小夜によってまんざらでもない経験だった。
牧岡とのプレイを楽しんだ小夜は、強制された浣腸にすら意外な反応を見せる。牧岡の女になることを約束した小夜は毎日のように浣腸されアヌスを拡張されていく。
英二に調教されすっかり従順な奴隷になった冴子を見せつけられる小夜。しかし冴子はそんな経験などなかったかのように他の男と結婚し、楚々とした新妻となる。上流社会の二面性に呆れる小夜。
自分を売り飛ばした英二と上流社会への復讐のために、小夜は英二の妹の女子高生・美津子の誘拐を企む。
牧岡のアパートに連れ込んだ美津子の恥かしい写真を撮りながら、自分が狂暴になったことを痛感する小夜。

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らいばる 高校教師・尚二と交際中の教え子・由紀が「邦子の兄に犯された」と言う。由紀と邦子は人気教師の尚二を射止めようと争っていた。最終的に、大人しい性格の由紀を尚二が選んだことを、外交的な邦子は妬んで兄に犯させたのだ。
 嗜虐癖のある尚二は初回から由紀を苛み、由紀もまたそれによく耐えた。邦子の兄に汚された由紀に罰として剃毛と浣腸、そしてアナル破瓜。マゾとして開眼した由紀はアナルを犯される痛みに感じる体になり、尚二の命じた日記に被虐願望を書き連ねるようになる。
 嫉妬した邦子の告げ口で、尚二と由紀の関係は校長まで知るところとなる。
 邦子への復讐を決めた尚二は邦子を呼び出し、由紀への謝罪を求める。浣腸の末の排泄晒しに屈服する邦子の姿に興奮した由紀は、邦子の処女をバイブで破る。由紀は邦子に、尚二に愛されている剃毛済みの体を見せつけ、邦子の目の前で責めて欲しいと言う。厳しい緊縛、鞭打ち、アナルセックスを見せつける由紀。

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S婚旅行

ホームで友人に見送られ、俺は瑤子・18歳と新婚旅行に出かける。俺にアカンベエをしたのは従妹の人妻・良子だ。
瑤子とは幼いころから、両親の仕事の都合で結婚が決められていた。プレイボーイだったおれは良子とはSM関係を続けたが、瑤子とは「楽しみを先に取っておく」という目的のためだけに手を出さなかった。この旅行は処女の瑤子をマゾに仕込むためのS婚旅行なのだ。
旅行の初日は父親の妾にやらせている温泉宿。おやじの趣味で、一見古びた宿のように見えて実はSM設備の整った宿だ。
最初は縛られることに抵抗を見せる瑤子を説得。寝室に芸者の鈴香が控えていたのには瑤子も驚いたようだ。処女に手本を示す介添え人を呼んだという名目だが、おれの本心は単に瑤子の処女を奪う儀式を3Pで盛り上げたかっただけだ。鈴香は縛られるときの姿勢の手本になり、口上とフェラの手本を見せる。瑤子を布団に大の字に縛り付けての破瓜。
翌朝はトルコ嬢のまねをさせてからの剃毛。
旅行は九州に到達し、最終夜はいよいよ瑤子のアヌスを頂くつもりだ。しかしホテルに先回りしていた良子にこっそりのぞき見したいと言われて、女も変わるものだと興ざめ。瑤子のアヌスを頂くのはもっと先送りにして、覗きだけは承諾してやる。
あぐら縛りにした瑤子に浣腸。洋服タンスの扉を開けると、良子が覗きながらオナニーの最中。良子と比べて従順で清楚な瑤子を前にして、嬲ることばかり考えていたおれの中に瑤子への本当の愛が目覚めてきたように感じる。おれは浣腸にあえぐ瑤子が妊娠することを願いながら注ぎ込む。

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夏の想い出

女子大生・妙子とのり子は海水浴場で、富豪の姉弟に誘われてヨットに乗る。弟は双子。沖に連れ出された妙子とのり子は海に突き落とされ、もてあそばれた挙句に船上で処女を犯される。さらに屋敷で、双子が巧みに入れ替わる幻想的なプレイに翻弄され、妙子とのり子はマゾ開花させられてしまう。
2年後、人妻・妊婦となった妙子は夫と再びこの地を訪れる。夫との淡白なセックスに物足りなさを感じていた妙子は夜の床を抜け出して姉弟の屋敷へと向かう。屋敷では双子が互いの婚約者を縛り付けてのプレイの最中だった。性奴となったのり子の姿もあった。姉の命令で、ウブな婚約者令嬢に男性を受け入れる手本を示すことを承諾する妙子。

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プレイ売ります  私はSM作家仲間のYから、SMプレーを見せるという大学生カップルを紹介される。プレーの筋書きとギャラで合意してから、ふたりのプレーを拝見。2時間たっぷり楽しめた。ふたりも見せることで興奮しているようだ。思うところあった私は男の方・佐野にだけ、また来て欲しいと頼む。
 私は売春女子高生のグループと関係を持っていた。売春と言っても本番はしないという条件だったが、親密になってからは本番もさせてもらっていた。サチ子は処女ではなかったが私とのセックスで初めてのアクメを経験させてやったこともあり、一番のお気に入りだ。縛られることにも慣れてきたサチ子を、私は佐野に抱かせることにしたのだ。私は気に入ってしまったサチ子とは本格的なSMをできなくなってしまっていた。この件でサチ子に振られることになっても、私はサチ子が激しく責められる姿を見たかったのだった。
 いつも通りセーラー服でやって来たサチ子を縛り上げ、猿轡をしてから佐野に引き渡す。事情を知らなかったサチ子は激しく抵抗するが佐野のテクニックにアクメを見せる。海老縛りにして、仕上げの浣腸。初めての浣腸に激しい羞恥を見せるサチ子。
 後始末をされて風呂場から曳き出されてきたサチ子と佐野の雰囲気で、私はサチ子が佐野に惚れてしまったことを感じ取る。サチ子の佐野へのフェラは愛情のこもったもので、私が依頼した激しい責めと異なるものだったが、愛し合う男女のそれを初めて見た私は目を離すこともできなかった。
 佐野に依頼した今日の筋書きではこの後は本番だったが、私は中止させて二人を帰らせた。私が見たかったのは責めであって愛の交換ではないのだ。
 サチ子は売春グループを脱退し、連絡が取れなくなった。佐野に連絡を取ると、電話に出たのは同棲相手の女子大生の方。佐野は同棲を解消して実家に帰ると言ったそうだが、どうやらサチ子と駆け落ちしたらしい。
 理想のサチ子を失った私はもうこの女子大生や売春少女たちとのセックスでは楽しめなくなっていた。サチの子の元仲間に頼み込んでようやく教えてもらったサチ子の住所と本名で私は驚愕する。サチ子は佐野と兄妹だったのだ。

S50

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.1

悦虐の原点

 女子大学生・私の日記形式。
 私は同級生のSに処女を犯されたことに思い悩んで、飛び降り自殺のために海岸沿いのホテルに宿泊していた。恋人の敏夫とは婚約までしていたのに、会わせる顔もない。それなのに犯されたときのことを思い出しながらのオナニー。
 毎日、崖まで行くが飛び降りることができない。柵を乗り越えたところで突然、見知らぬ男・神代に肩を掴まれる。海が似合う男。説得され、ホテルの彼の部屋へ。最上階の豪華な部屋。お酒ととりとめのない話の末に夕食をご馳走になる。帰り際にキスされたが部屋に逃げ帰る。
 翌日、神代にクルーザーに誘われる。沖で私を「ぼくのものにする」と宣言する神代。自殺するつもりでここへきた私だったが、荒い波に揺れる船上では転落の恐怖で彼に従うしかない。キャビンで柱に縛り付けられ犯される。
 翌日、神代が人妻風の女性と散歩している姿が見えた。夕食の時に神代に問いただすと「友人の妻と偶然会っただけ」というが、そもそも彼には妻がいるのでは

 彼の部屋。開脚椅子に縛り付けられ剃毛される。弄り回され、じらされた末に「あなたの女になる」と誓わされる。それでもまだ彼は欲しいものをくれない。代用品で咥え方の練習をさんざんやらされ、ようやく。教え込まれた恥かしい言葉を告げながら何度も達した私。

 運転手付きのリンカーンの車内で神代に弄ばれながら、自宅へと送ってもらう。運転手の目が気になるが、運転手は慣れっこのようだ。
 撮られたポラロイドを見ながら今日の日記を書いている。母は私の様子がおかしいと気づいているようだが、私はさっきまで男の人のものを咥えていたのだ。神代にこのまま捨てられることが恐ろしい。婚約者・敏夫も私が変わったことに気づいたようだ。
 夜は体がうずいてたまらないが、この体はもう神代のものだと思ってオナニーを我慢。
 神代からの連絡を待ちかね、自分から神代のマンションへ向かう。招き入れられた最上階の部屋。玄関で命じられるままに脱衣し、約束通り剃毛してきたあそこを曝す。フェラ。寝室の柱に縛り付けられる。寝室では先日の人妻風の女・左紀子が丸裸をテーブルに四つ這いで縛り付けられ、浣腸に悶えていた。トイレで排泄を許された左紀子がアナルセックスの手本を見せる。そのときの左紀子のこの世のものとも思えぬ美しさ――私も浣腸され、初めてのアナルセックス。これは苦痛でしかなかった。
 神代は旅先のホテルの経営者だった。マスターキーで私の部屋に入った神代は私の日記を読んで、私が犯され、それでもオナニー三昧のマゾ女であることを知っていたのだ。
 神代には他にも何人も女がいるようだが、私はすべてを捨てて彼のマンションで鎖に繋がれることを承諾する。
 この日記は、敏夫さんに残していく。私はもう日記をつける必要がない。

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.2
黒衣聖女  四十九日の墓参りを終えた25歳の未亡人・静子は喪服のまま、雇われ先のファッションデザイナー・時江によって、時江のパトロン・谷山に引き合わされる。時江が、浪人中の弟を抱えている静子に、谷山の妾となるよう説得したのだ。静子と時江は高校時代の同級生だったが、静かな物腰の静子を社交的な時江は一方的にライバル視していた。夫を失って職探しをしていた何の資格も持たない静子を破格の条件で時江が雇ったのは、最初から時江の体が目当てだった。  待合で、静子を谷山に引き合わせた時江は姿を消す。喪服姿の静子に事業家・谷山は大満足。妾になる条件に入っていなかった縛りを強要し、静子が抵抗できなくなったところに時江が戻ってくる。時江は最初から3Pで静子を嬲るつもりだったのだ。時江の睨んだ通り、静子はマゾ体質だった。静子は夫も気づかなかった性感を曝されて、今後が気が気でない。  解放され帰宅途中の静子は義弟の次郎に捕まる。次郎は葬儀のあった夜に、喪服姿の静子を位牌の前で犯していた。今日の次郎は墓参りの時から静子を尾行しており、静子が待合に今まで四時間近く居たことも知っていた。次郎の車の中で後ろ手錠をされ、走行中も嬲られれる静子。アパートに戻って、丸めた布団にしがみつくような姿で縛られる静子。尻をベルトで打ちながら「俺の女になると誓え」と要求。次郎は静子を自分だけのものとして売り出すために、谷山を殺すことまで計画していた。バターを潤滑油にして、初めてのアナルセックス。  姉の静子が犯される姿を隣の部屋から浪人中の弟がのぞき見していた。葬儀の夜もそうだった。葬儀の夜、次郎に犯された静子は、それをのぞき見していた弟の女になったのだ。アナルを犯された静子は、風呂で体を清めてから、弟の寝室に忍び込む。身寄りのないこの姉弟の秘密を知るものはない。 (浪人中の弟のために身を売る静子の心情が丹念に描写されてる傑作。堕とされていくのだけど、けして投げやりになることなく気高さを失わない静子は千草女性の真骨頂ですね。本作の静子は、前半でお金のために妾になることを承諾させられ、後半では暴力によってアナル処女を奪われるという、千草氏一流の「何の瑕疵もない女性がとことん堕とされる」パターン。しかしそれでも失われない未亡人・静子の気高さは弟への愛で支えられてるという、タイトル通り、黒衣の聖女が見事に描かれていました。
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.3
悦虐無明

 和服美人・幸子は大人のおもちゃ屋で、情夫・野田に命じられた恥かしい買い物をさせられていた。店主の好奇の視線が痛い。幸子の姿はまさに情夫に逢いに行く人妻だった。
 野田は客の来ない整骨院。高校で柔道の教師をしていたが、暴力沙汰で首になった過去のある男。後妻である幸子は、先妻の子の康夫が非行を起こして退学寸前になったときに、野田に体と引き換えに救われた過去があった。その時にアヌスまで犯された味が忘れられず、幸子は週1で野田に抱かれに来ているのだ。
 しかしついに幸子はこれっきりにして欲しいと言い出す。強制したことなどないと、承諾する野田。最後にと、幸子は浣腸され、自分で買ってきたアイヌ人形のバイブでのオナニーを命じられる。
 幸子に去られた野田は、それでもまた幸子が自分からやって来るのではないかと気が気ではない。野田のもう一人の情婦・スケバンのミカは野田にゾッコンで幸子への嫉妬を隠さないが、熟女好みの野田はミカのことはあまり抱かない。そこに、幸子の娘の女子高生・直子がやって来る。直子は、父親が探偵を雇って幸子の浮気が露見したので幸子はもう来ないと告げる。直子を人質にした野田は、幸子を呼び出す。スケバンミカは直子の兄の康夫に犯されてからグレたのだった。その復讐に、直子を犯して手元に置きたいと考えるミカ。
 やって来た幸子は、自分が野田の女になるから直子を開放して欲しと願い出る。しかしそれではミカの気が収まらない。ミカが立縛りの直子を嬲り、野田があぐら縛りの幸子を嬲る。ミカは康夫に輪姦されたときのことを直子にねちねちと語り聞かせる。やがて直子と幸子を交換。
 野田に座位で犯される直子。直子が犯されるタイミングに合わせ、ミカに浣腸とバイブで嬲られる幸子。幸子がトイレから連れ戻されると、直子はフェラ清掃させられている。射込まれた直子にクンニを命じられる幸子。野田はミカのアヌスに挿入しながら、幸子と直子に売春をさせる相談を始める。

(よくまとまったSM小説なのですが、設定が意外に複雑で、一読では呑み込めないと思います。先妻の子の教育に失敗した幸子が、夫に会わす顔がないと転落していく心理描写も大変によく描けてるのですが、よく書け過ぎてて読んでて重いので、エロに入っていけないという難点も。スケバンミカの「~でござんす」という渡世人言葉遣いも素敵すぎてちょっとついていけません。当時のスケバンは本当にこうだったのですね。永井豪の漫画の中だけ本編では「アイヌ人形のこけし」と表記されてるのが日本初の電動バイブ「熊ん子」。72年の発売で、75年の本作の時には改良型になってただろうと思います。無明=煩悩(ぼんのう)にとらわれ、仏法の根本が理解できない状態。掲載誌の柱では「無用」と誤記されてますw

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五万円分の欲情 登場人物:
・岩田豊吉: 中年。野暮ったい感じの巨大漢。月一回一週間上京する。そのたびに時々女漁りしていたが、それも億劫になり、それよりアパートを借りて若い女を留守番代わりに住まわせようと考えていた。
・山岸のり子: 大学二年生。丸顔で男好きのするタイプ。フィーリングの合った若いボーイフレンドの何人かとも寝ている。セックスをお金に換える楽しみも知っていた。
・由香: 岩田が定宿としている割烹旅館の女将。26、7歳。
・輝男 のり子と同じ大学の上級生。

お話:
 のり子は岩田と新宿のバーで知り合う。宮殿のような豪華なラブホテルでクタクタとなるまで責め抜かれる。「あんたが気に入ったよ、どや、わしの世話を受けんかい。その気になったら、電話をくれや」翌日、夕方電話するとすぐ宿に来いという。古風な割烹旅館を尋ねると、のり子が目を瞠るほどの美人の女将が岩田の酌をしていた。SM雑誌を見せる岩田。「実は、わしはこんな趣味があってな」条件は、部屋代・電話ガス水道代はただ。小遣い5万円。「あたし、こんなのいやよ。だって、こんなことしたことないんですもの……」「そんなら、やって見てからの話にするか」うなずくのり子。風呂。パンティ一枚。後ろ手胸縄。床柱に立ち縛り。竹竿に足首を固定され、股を広げられる。「若い体というのはやっぱりええな」「ああ……そ、そこ、いやあッ」パンティをおろす。「おじさまの女になりますから……は、はやく……お願い」バイブ、絶頂。「そうやってよがっているところを、由香に見せてやれ」「ヒイーッ」こうしてのり子の囲われ生活が始まる。3DKのアパート。いつもパンティ一枚で柱を背負って立ち縛りで開脚からいたぶりが開始。布団の上で人の字縛り。股間で言葉と指で悶えさせる。胸に馬乗りになり、逞しいものをくわえさせ、ほとばしりを飲み込む時の表情を楽しむ。
 それからふた月。ふとんで、この日はいつもの開脚ではなく足首を交差させ、縄を肩から背後に回されて海老縛りにされる。すっかりなじみとなった太い責め具を押し込まれる。のぼりつめる。「さっきの風呂では、よく洗ったろうな」逆しまの体をさらに膝に乗せ上げ、固くとがらせた舌でアヌスを責める。「すごく感じたみたいやな」俯せ。「おねがいッそんなことだけはしないで……」苦痛よりも排泄孔を逆に責めのぼられるおぞましさ。内側から背すじの神経を逆撫でする感覚。失神。
 上級生の恋人(輝男)ができる。岩田とのこともあり、あまり強くいえないのり子をいいことに、輝男は入りびたりとなる。どうにか岩田が上京する一週間は、父が来るといって追い出したが、五日目に押しかけてくる。のり子のベッドのある部屋でH。そこへ予定より早めに岩田が帰ってくる。ふとんのある岩田専用の部屋で、帰郷前夜のプレイを始める。ゆるい海老縛り。フェラ。俯せ。「夕べの後始末さえしてないのか」輝男との情事の証しをアヌスに塗りつけ、細いゴム棒でいたぶる。突き上げた腰をくなくなうねり舞わせながら、満ちあふれこぼれ出す快感にむせび泣く。(も、もう─どうなってもいいわッ)うわごとを口走りはじめる。腰全体が痺れ、その中心に金色にきらめく快感が前後にゆっくり動く。尻の動きのみだらさを責められるような平手打ち。「はやくッ……おねがい……はやく」我を忘れて絶頂をせがむ。岩田が与えたのは前へのバイブだった。
 失神からさめたのり子は、かかえられるようにして風呂へ。湯舟の中で後ろ手縛りのまま膝にまたがって交わる。アヌスを弄ばれる。「恋人の前でなぶられると、いちだんと燃えるようだな」のり子のベッドには二人分の体重がのると自動的に作動する盗聴器兼テープレコーダーが仕掛けてあったのだ。「ずいぶんと楽しませてもろた。『好きよ、輝男さん……ああ、いいわ……』」「もう、いやッ五万円ポッチで、あたし一人を買い占めたとでも思ってるの?」「お前の体にゃ、それくらいの値打ちしかねえからよ」「あ、あれほどあたしのことを楽しんでおきながら……」「楽しんだのはどっちや。好きな男が聞き耳おっ立ててるちゅうに、ヒイヒイ悦んでいたくせして」「く、口惜しいッ……」「お前とも今日で終わりやから、論より証拠、金では買えん女というのを見せてやろう」のり子が連れて行かれたのは、岩田に呼び寄せられたあの宿屋であった。あの女将・由香が生まれたままの姿で後ろ手に縛られて連れてこられる。下腹には翳りがなかった。俯せ。「さあ、ケツをあげるんだ。百万円の値打ちを見せてやれ」「ご、ごめんなさい、のり子さん……こんなはしたない所をお見せして……こんなあたくしでも、大学は出ていますのよ……お笑いにならないで……」岩田はのり子の存在など全く眼中になく、狂ったように由香のアヌスを責めたてる。
投稿 田所表川様
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母子像 春から東京の大学に進学の決まった霞は妾の娘だった。母親のハルは、情夫である不動産屋の杉本に、母娘で杉本の妾となって食べていくことしか思いつかない女だった。霞の進学資金を出してくれたのも杉本だ。ハルとしては、霞がしばらくこの地を離れる以上は、手付として、霞の処女を杉本に与えておく必要があった。どれほど霞の器量が良くても、妾の娘に幸せな結婚などないことをハルは知っていた。しかし今どきの娘である霞にそれが納得できるはずもない。
ハルは霞を睡眠薬で眠らせて杉本に引き渡す。霞が目覚めた時は全裸で布団に大の字にされていた。杉本の手で処女を犯される霞。女になった身を杉本と一緒に入浴する霞。改めて縛られ、ハルのフェラや腰使いを見学させられた霞は次第に妾の血に目覚めてゆく。これからは母親と男を奪い合う関係になるのだ。
杉本の会社は倒産していた。杉本はガスで無理心中をハルと霞に強要したのだった。
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賭け贄

SM遊戯術85「墜ちた妖花達」

雀卓を囲む4人の大学生。それぞれが自分の女を賭けている。勝ったものから好きな女を取っていくという勝負。自分の女を取ってもいいが、懸けられた女の中にそれぞれ目当ての女がいるのだった。

物語は4人の男がそれぞれ自分の女を手に入れたいきさつだけ。そして、4人は実はそれぞれの女を交換したがっているだけであることが分かる。麻雀の勝負はつくのだが、誰が誰を選んだかは語られずじまい。合計8人もキャラがいて、頭に入って来ません。
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慕情の果て

傲(おごり)よ。恋よ。すべて二十代の夢よ――
 どこかで覚えた詩を口ずさむおれの回想形式。
S大空手部といえば泣く子も黙る暴力集団。おれはその3年生。漁ってきた女を仲間で輪姦する毎日。単なる輪姦ではなく、まずは女にオナニーの経験や初体験の時のことなどを事細かに自白させる羞恥責めからだ。これもリーダーの斎藤の趣味。斉藤がアナルセックスまで行うのを見て、おれも尻に興味を持つようになった。しかし田舎者のおれはこんなレイプにどこかついていけないものを感じていた。おれは本当は女と一対一でじっくり楽しみたいのだ。
 今日は洋裁学校の生徒・ひろ子を輪姦中。そこに斎藤の妹・貴子が来訪する。輪姦中だと察した貴子は軽蔑のまなざしを残して帰ってしまう。そんな貴子におれは一目ぼれ。
 貴子の面影を求め、元同級生の香江をレイプしてものにした。おれは香江と同棲を始め、香江も自堕落なセックスに溺れていった。
 それでも貴子が忘れられないおれは偶然の再開を期待して斎藤のマンションに通った。斉藤の趣味はモーツァルト。もともと貴子の趣味なのだという。斉藤に付き合ううちにおれもモーツアルトのよさが分かってきた。そんなおれに斎藤の方から貴子を紹介してやると言い出す。
 貴子と何度目かのデートのあと、貴子の方からおれの自宅に行きたいと言い出す。俺の目の前で服を脱ぎ去った貴子は無毛症。貴子はこれに苦しんでいたのだが、おれにはむしろ無垢な無毛こそ貴子にふさわしいと思える。愛を誓ったおれに、貴子は縛って辱めてくれと言い出す。しかし貴子は処女ではなかった。相手は兄の斎藤だという。激昂したおれは斎藤を殴り殺す。そして貴子も自殺する。
 貴子の遺書でおれは斎藤の真意を知る。無毛症に苦しんで自殺しようとした貴子をなぐさめるための行為だったこと、その罪から抜け出すための輪姦だったこと、そして貴子を本当に託せる人物としておれを選んでくれたこと。貴子の遺書はおれに「モーツアルトのレクイエムをかけて欲しい」と結ばれる。獄中にあるおれは
傲(おごり)よ。恋よ。すべて二十代の夢よ――
 この詩を口ずさみながら、出所した足でレクエムのレコードを買いに行くことだけを考えている。

(本作は千草氏35歳ごろの作品です。若さゆえの過ちという人間ドラマに比重が置かれてて、それを分かっててエロの部分を多めにしてあるんだけど、やっぱりドラマの方が重くてイマイチ楽しめない作品。そもそも千草氏本人が上品な方ですから、こういう頭の悪い下品な不良を主人公に描かれても感情移入ができないんですよね。千草氏も自分では不良キャラは書けないと察したのか、詩を口ずさみモーツアルトが好きとキャラを自分に寄せたのだと思います。千草氏はクラシックの好きな人でした。 でもこういうエロだけじゃない作品こそを高く評価するというのが私のスタンスだったはずなんですけどねw
  身体的なコンプレックスに悩んでいた少女に対して、男の方がむしろウエルカムという本作の展開は、本作の10年後のロリコン小説ブームで定番になった、巨乳・貧乳に悩む少女を「むしろウエルカム!」と口説き落とす展開を先取りしたものでした。

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春の夢魔 拓次は、トラック便の運転手。今日は筍を市場まで運送しているが、あいにく交通ゼネストで道路は渋滞。そんななか、横道から本道に合流したがっている新婚カップルを乗せたセリカを前に入れてやる。(あんないい女を一度でいいから縛っておもちゃにしてみたい)新婚旅行で新妻をマゾに調教するストーリー。いろいろと想像をめぐらす。街へ入ると、セーラー服の女子高校生に目を光らせる。女子高生を責める。ゲシュタポになり、幌のかかったトラックの荷台に少女たちを積み込む。鉄の梁に少女たちの手首を万歳の恰好に吊す。反抗的なリーダー格の頬をはりとばす。スカートを引き下げ、パンティを剥き降ろす。後続車の激しいクラクションに夢から醒まされる。十人の少女たち全員のスカートを剥ぎ、下半身を見比べるが、結局はじめに目をつけた美少女磯村一美に返っていく。鞭。下肢を拡げさせひとりずつ、処女検査。朝八時。市場到着。筍を倉庫に収納してもらい、朝食。ポルノ映画。パチンコ。夕方、帰路につく。途中、あの新婚のセリカに目をとめる。後をつける。ういういしい新妻を手ごめにする妄想。あやまって坂道のカーブでオカマをほる。夫婦ふたりとも失神していた。狡智がひらめく。男に猿轡をかませ、ロープで縛りトランクに放り込む。女も縛る。意識を取り戻した妻に「今夜ひと晩だけは、このおれがあんたの亭主だ、いいな?」夫の所在を知らない京子。「亭主に独り占めさせておくにはおしい体だ」夫婦が前もって予約していた古い宿に到着。寝室の床の間に黒光りする太い床柱。京子を風呂に追いたてる。ビールを何杯も飲み干してから、風呂へ行くと、京子は湯舟の中で胸を抱いてすくみあがる。柔らかな京子の体を抱きすくめる。「……かんにんして……」「あんたの行動ひとつひとつが、亭主のいのちにかかわる事を忘れるなよ」乳房を揉みながら、あでやかな唇を強引に吸う。脱衣場。ロープ。華奢な体つきに似合わぬ、縛り甲斐のある豊かな乳房。寝室。予定通り柱を背に立ち縛り。乳房に強い性感帯を秘めている京子。絶頂。「あの……おトイレに行きたいの。ほんとに、もう、でちゃうんですッ」「おしゃぶりしたら、トイレへやらしてやるぜ」布団の上で正座。さらに69。「もれちゃう……」風呂場。排泄。「おれの女にならねえか」「本気でおっしゃるの?」いつ入ってきたのか、風呂場の入り口に、トランクにがんじがらめにして突っ込んでおいた筈の京子の夫が……
投稿 田所表川様
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隣の奥さん

SM作家の私はバーで拾った由江と同棲を始めた。由江はバーのママが私に縛られた話に興味を示して自分からやってきたのだが、SMは未経験だった。見る間にSMになじむ由江。昼は世話女房の由江を私も気に入った。
隣の若奥様・雪子は、私が昼間も家にいることが気になっていたようだが、私もSM作家ですとは言い出せないままだった。雪子は由江を私の妻と勘違いし、由江もまた妻を演じて雪子と仲良くなり、互いに行き来する仲になる。
亭主が入院している雪子は欲求不満が溜っているに違いない。私は由江と結託して3Pを企む。やってきた雪子を捕らえ、後ろ手錠で吊るす。雪子は最初は抵抗したが、目の前で由江が嬲られる姿を見せつけてやるとあっけないほど従順になった。初めての浣腸にまで興奮する雪子。
翌日は由江が雪子の自宅を訪れて浣腸責めにし、屈服の誓いを搾り取ってきた。今夜は雪子のアヌスを奪ってやろう。

(やるだけ小説なので特筆することはありません。夫が入院してる雪子の欲求不満の正体にも触れられず、典型的な「レイプされて感じちゃった女」です。しかし読んでて本当に楽しい作品でした。〈お尻を見られることを羞ずかしがる女ほどアヌス感覚が鋭い〉という決めつけに、現在ではネタになってしまってる「美女はアヌスに弱い」の原型が見て取れます。私がSM作家ということで、千草氏本人がモデルだろうと推察できます。〈ポルノよりも普通の映画の方がインスピレーションをかきたてられる〉というのは千草氏の実感なのでしょう。掲載誌は75.9で実際は8月発売。〈今日はタワーリングインフェルノを見た〉日本公開は75年6月なのでまさに封切で見てきた直後に執筆されたのだと思われます。
この話、続編があるのですが、千草作品で大きなドラマがないのに2話構成の話って他に例がないのです。よほどキャラが気に入ったのか、ネタに詰まったのか?

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インテリ痴女の手記  元担任教師と結婚3年目の才媛・私の告白手記。 来訪した化粧品のセールスマン・Sに犯され、感じてしまった私。後日、Sに呼び出された私は、口止め料の10万円を払わされ、安宿で本格的に嬲られる。 電話で命じられてのオナニー。来訪したSに寝室で嬲られ、写真、浣腸。売春を約束させられる。お客は夫の教え子から募集するという。 この手記を夫に見つけられ私は今、夫に責められている。劣等生だった私に、こんな手記が書けるはずがないと。マンネリ解消のために私の書いた嘘の手記だと、夫は薄々気づいてるはずだけど。
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みだらまんだら 隣の奥さんの続編。 私はバーのママ・深雪のパトロン・小堀氏から、SM指南の相談を受ける。老いた自分では深雪を満足させてやれなくなったので、深雪を責めて見せて欲しという依頼を私は承諾。由江も交えた4Pに深雪も小堀氏も大満足。 これからも一緒に遊びたいという小堀氏に、私は隣人の雪子を交えたプレイを提案する。スワッピングは未経験の雪子には目隠しをしたままで、途中からこっそり小堀氏と深雪も責めに参加するというものだ。 由江が縛りあげた雪子を罪人の姫に見立て、全裸のままで雪子の家から私の家まで引っ立てる。目隠しで大の字に吊り上げた雪子を槍で突き殺す芝居仕立てで、小堀氏が前から。そのまま尻打ちして後方から私も雪子に挿入。 (7割が深雪と小堀氏との4P、ラストの3割が雪子が参加しての5P。バーのママ・深雪のキャラがいまひとつで、老いに悩む小堀氏の苦悩にもその解消にも面白みがありません。雪子が参加して、捕らわれの姫に見立てた芝居仕立ては千草氏の長編では定番のネタですが、短編では75年の本作が初登場かなと。描写がかなり削除されているようで、夫の留守にアナル開発された背徳感などが描写されないままに終わります。
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覗き魔抄  オレはのぞきの愛好家。出歯亀じゃなくてブラックマンと呼んでくれ。赤外線望遠鏡やカメラを使いこなす手口から仲間はオレのことをメカと呼ぶ。  同士・通称フーテンから高校生カップルが公園でいちゃつく写真を頼まれる。フーテンはその女子高生を脅し、挙句に交際にまで至ったようだ。  同士・ネコやんは女装マニア。オレとアベックを装ってカップルに接近してのぞきを楽しむ。アベックになり切って覗きながらネコやんにしごかせて楽しんでいるところを、老人に邪魔される。黒装束に身を固めた古典派の覗き愛好者である老人には、写真だのアベックに成りすますだのという手口が許せないらしい。  老人は近所の小料理屋の隠居。娘夫婦のことを覗かれるのに堪えきれず、婿は逃げ出して、娘・綾子ひとりが店を切り盛りしている。ネコはこの老人への復讐のために、オレが娘をなぶりものにしているところをのぞかせて、おやじがどんな顔をするか見てやりたいという。独り身の綾子は俺の誘惑にすぐ乗ってきた。週末の逢い引きを繰り返して縄の味も教え込む。ネコは改心したふりをして老人に弟子入りし、娘とオレの関係をもらす。  店の二階の寝室。老人がタンスの中から覗いていると見当をつけたオレは、老人からよく見える位置で綾子にしゃぶらせる。ベッドに大の字縛り。その時タンスが開いて老人が転がり落ちる。老人は既にこと切れていた。
    76.1~.3は掲載なし

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磔刑 胃潰瘍の手術から2か月ぶりに退院してきたサジスト・鳥居は、若妻・桂に彼女を信州の別荘地で磔にする計画を打ち明ける。桂のサイズに合わせた十字架を作るためにと、桂を全裸にしての採寸はいつしか2か月ぶりの責めになる。小柄で楚々とした桂は、2年追結婚生活で完全に調教されていた。 鳥居が下見のために信州に出かけると、桂は鳥居の秘書である山岸と密会する。同級生で、桂の初めての男でもあった山岸と、鳥居の入院中に桂はよりを戻していた。しかし桂は今回を最後にするつもりで、自分がアナルまで調教されていることを山岸に告げ、そのアナルへと山岸を誘う。  信州へ出発する鳥居と桂。特急のグリーン車の車内でのプレイ。桂は鳥居が山岸との関係に気づいていたと知り、今回の磔は単なるプレイでは終わらないことを予感する。 別荘で病み上がりのを日焼けさせて、1週間がかりで鳥居は基礎工事と角材から十字架を作り上げる。その間、別荘の中で縛られた桂は響き渡るノミの音に体を痺れさせていた。仕事の合間に、鳥居は桂の口だけを使い、桂の求める前への挿入は行わない。これはプレイではなく、浮気を罰するための本当の処刑なのだ。鳥居が本気であると確信した桂は許しを請うが、鳥居は「許しは柱の上で」と言い放つ。完成した十字架に身を横たえる桂。アヌスへ張型を挿入するが、前は省みられない。ショック死させないために麻酔を効かせてから、特注の太釘で桂の手足を十字架に打ち付ける。ウインチを使って、ついに桂を磔にした十字架が木立を背に梟けられる。 山岸が山荘に駆けつけてきたとき、既に桂も鳥居もこと切れていた。鳥居の遺書には、自分が本当は末期の胃がんであって、どうしても愛する桂を残して死ぬことができなかったと綴られていた。桂だけが鳥居の真意を知らぬままだった。
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肉食獣

=SMクラブ78「あでやかな悪夢」

肉触獣はコレクター77.6

 特攻隊員崩れの井淵は、戦後の混乱期に裏社会で成り上がり、今ではどんな女でも部下に命じるだけで誘拐、強姦が自由だった。そんな井淵でも丸裸に剥いて縛り上げた美女を前にすると、胸中にある感懐が湧く。戦後親しくしていた闇屋のボスは元華族の令嬢・香花を妾にしていた。ボスはまだ調教を終えたばかりの香花を、井淵に抱かせてくれたのだった。しかしふたりは抗争で殺された。井淵は香花の面影を求め多くの美女の運命をもてあそんできたのだ。そして、ついにテレビの中に香花を見つける。新人女優椎名みどりの姉・暢子はまさに香花だった。井淵はみどりを手下に誘拐させ、暢子をおびき出す。
 「みどりには手を出さない」という条件だったが、暢子が来た時にはみどりは井淵に犯され終わっていた。そうとも知らず井淵に奉仕する暢子。やがて暢子は部下たちに渡され輪姦。それをミラー越しに見物しながらみどりの尻を犯す井淵。3人の男に犯されてもヒケを取らない暢子を、井淵は「肉食獣」と呼ぶ。犯され抜いた暢子の前に立ちはだかった井淵は大戦中の過去を語りはじめる。
 意中の少女が、格納庫の脇の藪の中で、明日出撃する先輩に処女を捧げているのを見てしまったのだ。そして少女は失踪した。井淵が彼女を犯して殺して埋めたのだ。遺体はその後の空襲が四散させてくれた。彼女を殺したピストルを暢子に突き付け、井淵は泣く。犯され抜いた暢子の眼が、あの時犯した少女と同じ、明日の命が分からぬ男を憐れむような美しい眼だったからだ。「美しきものを見し人は、すでに死の手にとらわれぬ」プラーテンの詩を紹介した井淵は、もう暢子を殺すことができない。

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闇の中の暗い眼 登場人物:
内田進 電気器具販売店店員。二十歳そこそこ?
ミカ 都内のマンションのペントハウスに住む大学二年生。美人、はで好みで遊び好きな感じ。
その父 四十代半ばの風采のあがらぬ、助平おやじを絵に描いたような小男。

おはなし:
内田進は、小学五年生から、女性の洗濯前の下着を盗みはじめ、捕まったこともあるが、まったく懲りず、いまも盗んだ数百枚のパンティを取り出してはオナニーしている。中学生の時は、親友の姉(高校2、3年生)のパンティを狙い、彼女の部屋で全裸で恍惚にひたっているところに、彼女が帰ってきたので、いなおり強姦。初体験。以来、見つかりそうになったら、相手を犯すが、あくまでも目標はシミの付いたパンティ。
 電気屋になったのも、他人の部屋の奥まで入れるから。ペントハウスに住むうさんくさいオーディオマニアらしい親父の家に、テレビとビデオを届ける。その後、調整を頼まれ訪れると、なんと下着姿の娘・ミカが顔を出す。その下着が忘れられない。運良く、しばらくして故障の修理を頼まれる。親父は、用があって修理を頼むと外出。修理を済ませ、進はミカの部屋で物色。裸でオナニー。ミカ、帰宅。犯す。疲れて眠る。目がさめると、スケベ親父が……。
投稿・田所表川様
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奴隷花 登場人物:
大友 40すぎ。独身。「シャトオ」(会員制高級売春宿を中心としたクラブハウス)会員。
徳川 中年。
宗田梨花 徳川の後妻(になるところ?)。徳川とは20は歳が離れている。

お話:
大友は、「快楽を十分に味わい尽くすためには常に醒めていなくてはならない。むさぼる時代は過ぎ、じっくり味わう事の方により楽しみを覚える年代に達した」と思っていた。この日も、シャトオで開かれる女体「オークション」を見にきた。ロビーで出入りする客を眺めて楽しんでいると、昔惚れて、結局今まで独身で通すことになった、原因の女に瓜二つの女性に目がいく。ボーイに確かめると、会員の徳川の連れだという。運良く、徳川の申し込みが急だったため、ふたりは覗き装置のある部屋しか空いておらず、そこへ通されたという。ボーイに鼻薬を利かせて、大友は覗き部屋でふたりの行為を盗み見る。一月後、居ても立ってもいられなくなった大友は、ボーイを使って「誘拐」する。徳川は出張。時間は、徳川が帰る午後の約六時間ほど。大友の自宅。眠らされている梨花。紬の裾をいっきに腰のあたりまで割り開きめくり上げる。(味わうのは後でもできる。今は狂おう)挿入。処女を犯すような感覚。昔の女への思いも消える。まだ醒めない梨花。「ああ、あなた……梨花はもう……」とりとめない痴語がもれる。大友はいっきに絶頂に突き上げられる。気づく。悲鳴。なおも責める。梨花の痙攣が大友を襲う。二度目の放出をあやうく耐え抜く。全裸にし愛用のロープで後手胸縄あぐら縛り。梨花がまだ徳川から本格的な調教を受けていないことを知る。こころ浮きたたんばかり。自分こそ、この嗜虐癖をそそりたてる類まれな美身を調教する最初の男なのだと知ったからである。仰向けに転がす。右手で淫靡ないたぶりを続けながら、左手で髪を押さえ、いやがる唇に含ませる。強引に歯を割ると、不意に力を抜いて舌をからめてきた。またしても、こんないい女を調教なかばに自分の手にした悦びに胸が顫える想い。我を忘れて掻き抱く。「好きだよ。梨花。危険をおかして手に入れただけの事はあった。きみは、わたしの宝だ。もう誰にも渡さんぞ」「あ、あたくしには主人が……」「こんな体にされてまだ主人のもとに帰れると思っているのかね」「……今の主人が、あたくしの前夫からあたくしを奪ったときも、同じような事をおっしゃいましたわ……」驚く大友。指によるアヌス嬲り。「浣腸するぞ」口で奉仕させながら排泄。風呂。洗い流してやる。コールドクリーム。大友はいっきに絶頂に昇りつめる。夜。大友は車で梨花を送ろうとする。「あたくし、もうどこへも行くところなどありませんわ。あなたがそんあ体にしてしまわれたのです」「じゃ、行こうか」「どこへですの?」「どこへでも」
投稿・田所表川様
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黒皮の贄 真理子は結婚の相談のため、東京に住む旧友の圭子のところに来た。圭子のアパートは部屋じゅうに奇妙な鉄輪が取り付けてある。圭子は前の住人が付けたものだというが、なにか隠しているようだ。圭子はすっかり変わってしまっており、相談に乗ってもくれない。諦めた真理子が帰郷のための切符を買って戻ると、鍵は開いているのに部屋は暗いままだ。圭子は全裸で鉄輪に大の字で縛り付けられていた。サジストの暴走族・信二の仕業だという。勝手に解いては信二に叱られるということより、もはや圭子の体がマゾの味を覚えてしまってるのだ。
そこに信二が戻ってくる。信二は真理子を捕らえ、圭子に装着しているバイブを操作して見せる。信二を真理子に取られることを恐れた圭子は信二に気に入られるよう精一杯振る舞うが、処女である真理子を前には見捨てられたも同然だ。犯される真理子。
信二は真理子にツナギを着せて、ナナハンで自分のマンションへ真理子を連れ込む。真理子を犯したものを口で清めさせ、尻打ちと剃毛。信二の女になると誓わされる。これから抗争中のチームとの乱闘があるという。明日の夜は戦勝記念に真理子の尻を犯すと言い残して出かける信二。
残された真理子はマゾの血を覚え、鉄輪から解放しないでくれと言った圭子の気持ちが理解できるようになっている。
戻ってきたのは信二ではなく、敵のチームのメンバー。信二たちは乱闘に負けたので、女たちは譲渡されたのだ。
自動車修理工場らしき場所に連れ込まれた真理子は全裸の首輪をナナハンに曳かれての曳き回し。リアシートの上に固定された真理子はその尻を犯される。
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雪肌化粧 登場人物:
浩 アメリカ留学から帰国。大学院生。
美千代 浩のいとこで、もと恋人。ふたつ下。
高倉 美千代の夫。四十近く。美千代との年齢差はふたまわり近い。実業家。
さち子 高倉の妾。浩よりすこし年上。

おはなし:
浩はアメリカ留学から帰国すると、いとこでかつての恋人でもある美千代を、嫁ぎ先に訪ねる。奥の洋間に通された浩の前に連れてこられたのは、一糸もまとわずドス黒いロープで後ろ手に縛られた格好の美千代だった。夫の高倉は写真撮影の途中だったという。美千代を楽しむサジスチンにしてレスビアンのさち子。言葉を失う浩。さち子「今夜は帰さないわ。いいわね、美千代さん。浩さんをいただいても?」浩は高倉の強引なすすめで、泊まることに。/夜。ソファの浩にからんでくるさち子。風呂から上がった高倉が、さち子を妹と勘違いしている浩に二号・妾であるところを見せつける。高倉を口に含むさち子。湯上がりの美千代が全裸で目の前を通って寝室へ。/テラスに出るさち子と浩。寝室が見える。高倉の尻は美千代のふくよかな乳ぶさを押しひしぎ、口技を強制している。ベンチをすべり降りたさち子は浩のズボンの前を開ける。/裸にされ後ろ手縛りで椅子につながれる浩。後ろ手胸縄あぐら縛りの美千代。二人の距離は三メートル。美千代を高倉とさち子で二人がかり。臀部をさち子の白い指がなぶる。「ここでも殿方をたのしませることができるようになっているのよ。浩さん」浩を拝跪しているような位置で坐禅ころがしスタイルの美千代。開かれた双臀のうしろに膝を立てる高倉。美千代の体がのめる。鼻にかかった声。双臀の甘い悶え。浩にすり寄るさち子。/数日後、浩は美千代に呼び出される。「どこか、二人きりになれる所へ連れて行って……」

エロ、純愛、そして最後は、ゴーストストーリー。結末は、とてもこわいです。
投稿・田所表川様
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悦逆流転

=「処女人形」所収「女芯流れる」

 30過ぎの未亡人・綾子は夫の残した遺産でぜいたくな暮らしを送りながら、亡夫に仕込まれたマゾとして複数の男性とのプレイを楽しんでいた。
約束相手の武井の待つホテルのエレベーターで大学生の男に襲われるが、綾子をマゾと見抜いた男に逆らえない。しかし男は途中で止めて逃げてしまう。
ホテルの部屋で待っていた武井は、息子がフィアンセにSMを仕掛け破局したという。泥酔している武井に満足のいくセックスを得られなかった綾子は、自宅のマンションで待ち伏せていた先の男にエレベーターの中で犯される。男は綾子の身に着けているものを剥ぎ取り、全裸で部屋まで案内させる。
亡夫が残したSMグッズで嬲られる綾子。バックから犯されながら尻を鞭で打たれ屈服する綾子。男は武井の息子・秀郎だった。亡夫に開発され何年も手つかずになっていたアヌスを犯される。ヒモとなって綾子の部屋に住み着く秀郎。
秀郎は元・フィアンセの女子大生・沙江を攫ってくる。秀郎が処女の沙江のアヌスを強引に犯したことが婚約解消の原因だった。沙江の前で奴隷の手本を見せる綾子は、秀郎にご主人様としての態度もアドバイス。(その後、剃毛して沙江の処女姦)
秀郎と沙江は結婚。武井は毎夜の若夫婦の嬌声に刺激されたか綾子を後妻として迎えたいという。この親子と同居すればどんなことになるか、綾子は悩むのだった。
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飢狼の論理

=奇譚クラブ70「男が女を殺す時」

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女体観光 杉田春子 24歳。北国の女子高校教師。優しさと気だてのよさがそのまま魅力になってにじみ出るタイプ。大学時代、マゾを見抜かれ、調教されていた過去を持つ。アヌスは未開発。
須藤 中年。SM画家。
黒岩 中年。SM作家。
津田 二十代。元暴力団員。須藤・黒岩とはSMを通じた知り合い。
リツ子 高校2年生。津田に新宿でカモられる。
山際 和倉温泉の主人。黒岩の小説のファン。今はプレイ仲間。アヌスマニア。

おはなし:
 連休前の土曜日、女子校教師の杉田春子に四人の来訪者あり。学校の応接室。二十代の男・津田が春子を後ろ手にねじ上げる。中年の二人組、SM画家の須藤とSM小説家の黒岩がかわるがわる春子にキス。スカートの中に手が。そこはやけどせんばかりに熱く、ジットリ蜜をにじみだしていた。
 5年前、春子は田舎から上京して大学に入り、ふとしたきっかけから写真モデルに。その後、頼み込まれて緊縛モデルに。マゾの素質を見抜かれる。黒岩と須藤が現れ、調教開始。長く処女を破らず、マゾに飼い慣らす。絶頂を教える。その後、女にされるが、二人がかり常態に。
 日曜日。春子は四人の「観光」につき合わされる。温泉。春子とリツ子。一緒に風呂に入る。リツ子は、剃り上げられていて、男は津田しか知らないという。春子はパンティ一枚に浴衣をはおり、入念に化粧して男たちの待つ部屋へ。リツ子は中年二人に、春子は津田にと、交換が成立しているという。黒ずんだロープ。「すっかり色っぽくなった。あい変わらずマゾッぽいな」須藤が後ろ手縛りのリツ子を弄んでいる。春子、津田へフェラ。忘れていたテクニックが自然によみがえって来る。黒岩が春子の肩から浴衣を剥ぎ、乳ぶさを引きずり出す。乳房の頂点を揉みたてる。手がしっとり湿った内股に忍び寄る。黒岩へのフェラ。
 パンティ一枚を残して、床柱を背に縛られる。リツ子はセミダブルのマットレスに大の字縛り。春子は、五年間とざしてきたものがいっきにあふれ出る感じで、気の遠くなるような恍惚におそわれる。(もっと、きつくして……)体がわななく。見栄をかなぐり捨てた腰が、津田の指のいたぶりに応じて大胆に動きはじめる。「パンティを脱がせて……死ぬほどまで、おもちゃにして」じらす津田。リツ子は春子の目の前で上下の口を二人がかり。春子、やっと与えられる張り型。気の遠くなるような陶酔。その後、午前3時まで三人かわるがわる。
 翌日、昼すぎ。外車を駆って和倉温泉へ。道中、車中プレイ。リツ子は運転している津田のズボンのチャックを下げ、尺八。後部座席では、春子が中年二人に挟まれ、後ろ手錠すがたでもてあそばれる。昨夜、剃毛されていた。リツ子の剥き出しの尻をしばきながら、今夜の計画を語る津田。目的地の温泉の主人・山際はアヌスマニアであるという。山際の深い杜に囲まれた別邸に到着。門のところで車を止め、素っ裸にした二人を後手股縄にして首につなぎ、鞭で囚人のようにひったてる。(いったい、あたしたち、どこへ行くのかしら……)
投稿・田所表川様
77 マゾ人形  私=泉は、貧乏公家の出。夫=武部庫吉は、金持ち(成金?)で正確な間数さえ知らないほどの宏壮な屋敷に住む。女中は三人。お抱え運転手の家族は、別棟に住む。ある日、庫吉は大学二年生の桃江(色白・餅肌・十分に発達した体とまだ稚なく愛くるしい顔)を家に住まわせる。妻妾同居のはじまり。庫吉は、妾に精を放った後、すぐに妻に挑むほどの精力絶倫の中年。桃江にはこれみよがしに、口技をさせ、アヌスをなぶる。しかし、同じことをさせようとするが、妻の私=泉がつよく拒むと、それ以上手出しはしない。
 私には秘密があった。私は、自分の中の「虫」をなだめてもらいに、時々父の末弟である叔父様のマンションを訪れる。私は叔父様に高校二年生の時に犯された。以来、叔父様好みの女に調教されていた。「武部庫吉はあれだけの男でありながら、泉ちゃんにだけは純情だってことさ。縛りたくてウズウズしてその果てに別の女とのプレイさえひけらかしながら、当の本人には指一本触れることができないなんてね。本当はそんな男に死ぬほど屈辱を味あわされる事こそマゾ女の本懐なんじゃないのかね」「違います。マゾ女にだって相手を選らぶのです」叔父様も中年になられて、道具での前戯がながくなって、だんだん生身での責めが遅くなり、それにくらべて夫の絶倫ぶりときたら……
 はじめのころは、別室で桃江と交わった庫吉は、その足でそのまま私を抱きに来た。数日後、奥の間に呼ばれる。桃江は柱を背に両足をひきつるほど開いて縛られていた。下腹部はきれいに剃り上げられていた。「一人寝は退屈だろう。SMプレイというやつを見ていけ」呑み込まされた一本の棒にあやつられて、さまざまな音(ね)を放つ桃江。さらなる責めに絶頂を告げる言葉を口走る。「若いだけあって、気のやり方がすさまじい。お前みたいにこんな時までお上品ぶったりしないからな」一週間後、また夫に呼び出される。その間、夫との関係なし。桃江は完全な海老縛りにされて、交差された下肢の間からあごを突き出すようにして呻いていた。私を抱こうとする庫吉。「このような女の前では、いやでございます。私はあなたの妻でございます。なぐさみものではございません」掴みかかってこなかった。桃江を責める庫吉。アヌスをまさぐる。「泉、お前もこっちは割りに感じる方だったな」「知りません」桃江にアナルバイブ挿入。口を開いて庫吉のものを受け入れる桃江。私がずっと拒みどおしてきた行為である。私の反応をうかがっている夫の意図は見えすいている。
 夫は矛先を私に向ける。「なんのために桃江にさせたかわかるかい。お前にすべりをよくするためだったのさ。ところが、そんな必要など、ちっともなかったんだね、自分でもわかるだろう。思いっきり楽しむがいい」まんまと乗せられた口惜しさ、妾の前で玩具にされる屈辱。どれもがひとつの火になって、私の肉体を焼きつくす。「じゃ選手交代といくか」私を放り出し、海老縛りのままの桃江に向かう。私は狂わんばかりになった。素っ裸で放り出されたままの自分のみじめな姿。寝間着を身につけて部屋を飛び出す。「後で今の続きをやるからな。寝間で待っているんだぞ」
 翌朝、私は家を出た。四十過ぎの独身、父の末弟である叔父さまのマンションに身を寄せる。私は一部始終を語った。「虫をなだめて欲しいんだろ?」私は頬を赤らめながら、コックリうなずく。叔父さまは私のことを抱きしめて、いつもの甘いキスをしてくださる。
高校二年生の夏休み、私は叔父さまに望んでもいない事を無理やりやらされた。犯されたのだった。叔父さまのマンションの肘掛け椅子に坐ってテレビを見ていた時、後ろ手に手錠をかけられ、両足を肘掛け椅子の上に乗せられベルトで膝を固定されてしまった。
 背中に刺青のある男に、私くらいの少女が丸裸にされてくくられ、処女を奪われるビデオを見せられた。「すごく感度がいいんだね、泉ちゃんは」叔父さまは私を思うままにおなぶりになった。椅子から放たれ、後ろ手錠のまま、床に膝まずかれた上体をソファに俯せにされ、ワンピースの裾を背中までめくり上げられパンティを膝の上まで剥き下げられる。お尻を赤くなるまで手でぶたれた。処女を失った。失神した。叔父さまとの関係はそれから今日まで─「例の虫」が起こった時だけだが─続いている。その間に、私は叔父さま好みの女に調教され尽くした。
 高校三年の時、妊娠。叔父さまの知人の産婦人科医に処置してもらったが、その医者はセーラー服マニアで、金の代わりに私に彼好みのセーラー服を着せて検診台で犯す長年の夢をみたす。
「あんな男に私の正体を覚られるくらいなら、舌を噛みきって死んでしまうわ」「武部庫吉はあれだけの男でありながら、泉ちゃんにだけは純情だってことさ。縛りたくてウズウズしてその果てに別の女とのプレイさえひけらかしながら、当の本人には指一本触れることができないなんてね。本当はそんな男に死ぬほど屈辱を味あわされる事こそマゾ女の本懐なんじゃないのかね」「叔父さまにはただのマゾ女かも知れませんが、泉には泉なりの誇りというものがありますわ。叔父さまにはどんなひどいことをされてもいいの。でもあの男にだけは……」「違います。マゾ女にだって相手を選らぶのですわ」
 大鏡の前で、両手を頭上に吊られて、下肢を大きく左右に引き裂かれた状態で、体をいじられ、鞭で「練り」ながらの会話。私はふたつの突起のついた腰ベルトを挿着させられていた。鞭が尻たぼにはじける。それよりも下の方でしっかり噛みしめたふたつの感覚が、ずっと深く私の総身を犯す。「かんにんして、……い、いやあ……」鞭で失神。
 私の話を聞いた叔父さまは、桃江と同じように海老縛りにする。「いまここに庫吉氏が入ってきたらどうする」「嘘、うそです」「かんにんして……叔父さま、それだけは、やめて……」叔父さまの手にした責め棒が、開き切った「練れた」部分をしっかりとらえる。悩乱の果てに朦朧となった私の意識は、叔父さまと夫が入れ代わる錯覚におそわれる。桃江にも責められる。失神。妄想から醒める。「こんな格好を、あの人の前にさらしたりなさらないで─お願いよ、叔父さま。あの人以外だったら誰だっていいわ」叔父さまも年をおとりになった。私になかなかつながろうとなさらないのがその証拠だ。それにくらべれば、私の夫はなんというお人だろう─。私はただ夫を拒みつつ、叔父さまにも満たされないものを、次第に強く感じつつある。
 叔父さまの情熱のありたけを絞りつくしてから身仕舞いをして、私は家に帰った。「旦那さまが桃江さまと奥の間でお待ちでございます」「私は参りませんとお伝えしておくれ」風呂にはいる。寝化粧をしていると「すぐいらっしゃるようにとのことでございますけれど……」「しようがない旦那さまね」
投稿・田所表川様
  悦虐えれじい 登場人物:
ひろ子 24歳。高広の後妻。初産をおえて一年あまり。
高広 五十代半ば(肉体は四十代の始めの若さを保つ)。複数の会社の顧問弁護士。
広志 高広の息子。ひろ子のかつての恋人。米国留学から帰国したばかり。ひろ子は年下の義母となった。

おはなし:
 ひろ子は、高広の先妻・公江の遠縁だった。心臓の病でふせっていた公江を、短大を出たばかりのひろ子は、家事見習いかたがた手伝いに来ていた。自然と当時大学生だった広志とひそかに愛し合うようになった。やがて広志はアメリカに留学。公江の死去。四十九日をすぎ、ひろ子は高広に犯され、処女を奪われる。次夜から、高広は当然のごとく彼女の寝室に。ロープ。妊娠。結婚。
 現在。広志は帰国し、ひとつ屋根の下。高広の仕事部屋兼寝室は、二階にある。帰宅の遅い高広は、楽しみたいときは、ひろ子に声をかけて二階に上がる。古い屋敷のため、階段のきしみを広志に聞かれまいを苦心するひろ子。縛られ、大鏡の前で……。剃毛された縦裂。ベッドに人の字縛り。夫の手で裸に剥かれうしろにまわした手に縄目のザラつきを感じ取る瞬間から、ひろ子のからだは自分のものであって自分のものでないように痺れてしまう。いつしかそのように慣らされてしまった自分がうらめしい。「ねえッ、……どうにか、なさって……」今夜は、穂先をバラバラにした大きな筆によるくすぐり責め。二度目の絶頂のあと、夫の体で思うざまに満たされる。
 シャワー。広志へのあの愛。そして現在でも秘めているこの想い。あれほど燃えた自分への気恥ずかしさ。大きく左右に足を裂かれて一時間近く固定された股の付け根をほぐす。湯殿をでる。スリガラスに人影が。「夜おそくの入浴は風邪のもとですよ。お義母さん」
その後、広志は駅ひとつ隣のマンションに住むようになる。夫の出張中、一歳あまりの息子が行方不明になる。思い当たることが。案の定、電話すると、広志が連れ出し、今はマンションで寝ているという。意を決してマンションへ向かうひろ子。「父はベッドでお義母さんを縛っておもちゃにするんでしょう?」「お義母さんはマゾヒストなのですね」「……ちがいますわ……こ、こんな女に……飼育されて、しまったんです……」「縛られて犯され─あるいは処女を奪われ女の悦びに眼ざめさせられ、父から離れられなくなった、そうですね?」「許して下さい……広志さんのことを一瞬でも忘れたことはありませんでした。本当です」「どんなにでもお責めなさいとおっしゃいましたね、お義母さま?」「丸裸になって、父に可愛がられている所をぼくに見せてくれませんか、お義母さま」不意におそいかかってきた背徳の悦びに、ひろ子はほとんど戦慄する。「手をどけて、ぼくだってあなたの息子ですからね、おっぱいを吸わせていただく権利はあるはずですよ」パンティを抜き取り、前を隠すひろ子。「ひとつだけお願いがあります。あなたのお義母さまを……あなたのいやしい飼犬にしてほしいの……」犬の首輪。鞭。ソファに坐って脚を大きく拡げさせられる。「……ど、どうか、ひろ子のからだを心ゆくまで、ごらんになって……こ、これが……これが、ひろ子の……」
 正座させる。「両手を背中に組むんだ」夫とは異なる厳しい縛り。はじめての接吻。ひろ子はしあわせにむせび泣く。パンパンに張り切った乳ぶさをもてあそぶと、母乳が噴きこぼれる。それに吸いつく広志。爪先まで戦慄が走る。(もう、どうなってもいい……)首輪の鎖をひかれる。「お義母さま、チャックを口でおろして。あとはおわかりでしょう」首鎖を引きしぼられ、一方では広志の足の爪先が、膝の間の広げられ熱しきった部分にむごいいたぶりを与える。「鞭でぶたれたいですか?」「おやじにこれをやらされたのは、何度寝たときだった?」ひろ子は広志が自分の口に一度情熱を吐き出してくれるものと思っていた。しかし、その期待は裏切られ、顔を椅子のレザーシートに押しつけられる。膝を開いて踏ん張り、尻を高々とかかげるスタイル。鞭の洗礼も受けたことがなく、アヌスを使われたこともないと答えるひろ子。「よかったよ、お義母さま、これでお義母さまをおやじと共有できる。おやじには前を、息子にはバックを」ひろ子は鞭が弾けるたびに総身が引き絞られ、からだの奥深いところで快感に変じるのを感じ取る。尻たぼが火のように燃え、背すじがとろけだす。「お義母さま、あまり大声をおあげになると弟が眼をさまします」「ああ……そ、そんなことを、いま、おっしゃいますの……?」鞭を捨てた広志は、崩れそうなひろ子の腰に両手を掛けて引きずり起こす。欲情の化身となった女体が、苦痛を受け入れようとして、総身を絞りたてる。
投稿・田所表川様
 

いたぶる

=フロンティア79「妖夢ただよう」=小説ファン「破瓜にふるえて」

紀彦はキャンパスの花・雪子の処女を犯し、その写真で雪子を脅して呼び出しをかけた。雪子は紀彦のマンションに連れ込まれ調教を受ける。 雪子の強姦の手引きをした雪子のライバル・真美は、純子の清い交際相手だった弘の童貞を奪ってやったと言う。 ユリがカメラマンとなって紀彦と雪子のプレイ写真を撮る。浣腸された雪子は、紀彦の女になることを誓わされる。紀彦は雪子に学園内で売春させるつもりなのだ。絶望の中、アヌスを奪われる雪子。
 

裏口入社

=「嬲りもの」(処女人形収録)

M商事は業界一二の大商社。飛び切りの美人をそろえた受付案内係。入社三年目の戸塚さち子(会社のテレビコマーシャルに出演したことあり)。その恋人は秘書課のエリートナンバーワン、宮前清司。この秋に挙式予定。早春の土曜の宵、デートの帰り、暴漢二人に車に押し込まれる。ビルの地下室。根岸敏男と小池文治は後ろ手錠のさち子を前に酒盛りをはじめる。自分の名前も仕事も知っている自分より年下の男たち。パンストを剥いだ足の指にしゃぶりつく文治。敏男は両手で乳房を揉み、頬を打擲する。パンティを引き下げる。ゲラン。自分の体臭。恋人の体臭。愛液の……。スカートの中にもぐり込む文治。恋人と交わったあと風呂に入らなかった体をなめられる。素っ裸。布団におしっこスタイルでくくりつけられる。後始末のティッシュペーパーの残りを見つけられる。ソーセージ挿入。敏男はM商事に面接に行ったが大学名だけでさち子に門前払いされたという。その復讐。ウィスキー口移し。「この女、アヌスがすごく敏感みたいだぜ」文治。舐める。敏男を口に。慣れた舌使い。ポラロイド。「どんなことでもしますから、写真を配ったり売春みたいなこと、、させないで……」風呂から出たさち子は両手を頭上に置くようにいわれ、立ったまま前後から責められる。立ち往生。口紅を塗らされる。布団の上。騎乗位。口をふさがれる。上下から同時に情熱を注ぎ込まれる。絶頂。痙攣。白濁を呑み込む。酒。縛り。浣腸。「おめえのようなアヌスの敏感な女は、一度浣腸の味を知ったら、病みつきになるにきまってるさ」「もれちゃう」栓をしてやる。裏口入射。
投稿 田所表川様
  瓜ふたつの女 登場人物:
明子 大学に入学したばかり。処女。
理恵 明子より三、四歳上だが、瓜ふたつの顔立ちで、背丈もほとんど同じだった。
康夫 インテリ風の美男子。理恵の情夫。
支倉信介 理恵のパトロン。五十近くの腹の出た、会社重役。

 大学一年生の明子はある午後、一組の男女に誘拐される。監禁されたのは、女の豪勢なマンション。目的を遂げたら二、三時間で帰すという。明子は、理恵の顔を見て驚く。一卵性双生児といわれても納得するほど、自分とそっくりだった。理恵の情夫・康夫により、服を剥かれる。骨細・シミひとつない雪肌。固く盛り上がったかたちより乳房、ポッとにじむような彩りを小さくとがらせている乳首。嗜虐心をそそらずにはいられない。パンティ一枚。責め仕様の寝室。両手を万歳のかたちで吊られる。正面には壁いっぱいの鏡。写真撮影。後ろからからむ康夫。(ああ、……もう、こんな所まで見られてしまって……もう、ダメだわ)康夫のテクニックの快さに気もうつろになり、思わず声が鼻に抜けてしまう。革の足枷をつけられ、左右に引き裂かれる。パンティの上から責める理恵。明子の唇は、康夫の唇を意外なほどの素直さで許す。かさにかかって、康夫の舌が唇を押し割って侵入する。腰のうごめきから拒否の色が消え、あふれ出す快感を噛みしめる。屈服の姿を曝す。パンティをズリ下げ、無造作にナイフで切り取る理恵。写真。理恵と康夫が場所を入れ代わる。太腿に口づけする康夫。たわたに揺れる乳ぶさをひしゃげるほど明子の背中に捻じつける理恵の体毛は剃り取られていた。レズのテクニック。快楽の身悶えにひたりはじめる明子。引き返しようもなく絶頂に追いつめられる。ベッド。破瓜。
「パパ、いやッ……こんな恥ずかしいの、いやよ、ねえったら」数日後、同じ部屋で同じ格好で、理恵は悶えていた。支倉信介は、理恵の尻に顔を押しつけるようにして、鏡に映る理恵の悶えを眼に楽しみつつ、二本の責め具を操っていた。「ね、ね、パパッ……もうリエ、ダメよッ」「いつもよりモロいじゃないか」「だ、だって……今夜のパパッたら、いつもよりずっと……」本格的な鞭打ちに何度となく絶頂を告げる理恵。快楽の果てにほおけたようになった理恵に口唇での奉仕を命じるのが信介のいつもの手順だった。
 信介は、地位を利用して、部下を手ごめにし、妾にしていたのだった。

 ひと月後。写真をネタに明子への理恵と康夫の調教は続いていた。あぐら縛り。浣腸。直径三センチのアヌス栓。前には膣圧計。締めの訓練。鞭。

 信介は、理恵との関係をネタにおどされ、康夫に拉致され、ラブホテルのマジックミラーのある部屋に連れ込まれる。向こうの部屋で責められているのは理恵だと思ったが、二三日前にこの手で剃った部分に翳りがあった。まさか……娘の明子?信介は父子相姦の欲望を理恵で満たしていたのだった。康夫は、理恵の恋人だったが、信介に奪われたのだった。「サンドイッチにして、パパに見せつけてやりましょうよ」レズ用の張り形を装着する理恵。潤滑剤をたっぷり明子の後ろに塗り込める。たたされた明子を挟んで理恵は前に立ち、康夫が背後にまわる。「今夜、あたしとも結ばれるのよ。いいわね、明子ちゃん?」唇を交わす二人。康夫は前にまわした両手で明子の乳房を揉みたてつつ、膝で明子の股を割る。
投稿・田所表川様
 

肉触獣

=SMファン79「めぐり来る媚情」

 

 

肉食獣はコレクター76.5

五味雄吉  あだ名「犀」。粘液質な肉づき。40過ぎ。会社専務。
五味ミヤ子 雄吉とは美女と野獣。スラリと立った姿は丹頂鶴の気品があり、艶冶な匂いをはなつ。常に和服姿。30前。
小林直文 五味の親友の遺児。東京の大学入学を期に、五味に引き取られる。

おはなし:
 ホテルでの知人の結婚披露宴。耐えきれなくなったミヤ子は、夫雄吉に頼んで中座する。男性トイレ。洋式便座に坐った雄吉を背に、和服の裾をまくり上げ、白足袋にも劣らぬ雪白の下半身を剥き出しにするミヤ子。前後に二本のゴム棒が埋められ、紅白の紐でとめられている。一草のかげりもない。責め具をあやつる雄吉。「も、もっといじめて、く、くださいましッ……ああ、はずかしいわ……」「……こんなからだに、なってしまって……」
 帰宅。風呂。着痩せするたち。むっちりとした体。雄吉がたのしむ。湯上がり。縄がけ。大鏡の前。ベッドの上。人の字縛り。フックリ盛り上がったヴィナスの丘にブランデーをたらす。「灼けるッ……灼けそう……」ブランデーを口移しでのませる。「……もう……焦らさないで下さい」口技。「お前の処女を頂戴したのは、このわしだったが、この唇を最初に汚したのはあいつだった」犀は巨体を雪白の肉体の上に逆寄せる。「ブランデーがいい味に熟しているみたいだね」十年前、二人の男に処女の身を同時に犯されながら、その果てに絶頂を味あわされ、その一方の男に生涯を託するようになった女の心の不思議さ。次第にのぼりつめてゆく感覚。
 ミヤ子は、代議士の娘で、大学生だったとき、雄吉の竹馬の友である小林と知り合う。小林は、長老議員の地元私設秘書をしており、上京して顔を合わせ、好意を抱いていた。小林はすでに結婚していて、息子直文もいた。悪友の雄吉に相談。雄吉は根回しをして、自分のアパートにミヤ子を誘い込む。二人がかり。当て身。失神。裸身。縛り。ポラロイド。ジャンケンで順番を決める。犀は処女を、小林は口を同時に。交替。
 小林は数年後、交通事故死。五味はミヤ子のマゾ性を見抜き、調教を続け、結婚。ミヤ子の父は大反対だったが、結局認め、会社の株を分けて専務にする。
 三面鏡の前。縛られ、五味の膝の上に乗せられもてあそばれるミヤ子。アヌスを雄吉に領され、前は野太い責め棒で責められながら、計画を告げられるミヤ子。小林の遺児の直文は、東京の大学に入ったのをきっかけに、五味家に引き取られていた。五味は妻を親友の息子に楽しませようとする。五味は直文の部屋にSM雑誌があることやミヤ子の名前を記したものを見ていたのだ。「父親と子供の二人に身を任せるなんて……畜生のすることですわ……」
 奥の八畳の床の間。紅絹の湯文字一枚。後ろ手縛り。濃いめの化粧。香水。「こわいわ、……あたしのからだが、どうなってゆくのか……」「今夜ひと晩は直文がお前の主人だ、精いっぱいすがって甘えてむるさ。十歳上の姉さま女房というわけだ。わしはあの襖の陰からすっかり見ている。わしも胸がドキドキしてならん」
 入ってくる直文。裸。(ああ、お父さまそっくりよ、直文さん。あの時のお父さまそっくり……)「す、好きだったよ」「あたしね、もう十年も前、直文さんのお父さまにも、こうして縛られておもちゃにされたのよ。聞いた?」「いま、こうしてその息子さんの直文さんにおもちゃにされる──口で言えないくらい感激だわ、ミヤ子」「恥ずかしさを忘れさせて」乳首を心ゆくまで吸いつくす直文。湯文字を剥ぎ取る。一草もない下腹の切れ込みがさらされると、はやばやとほとばしらせてしまう。昔、父親も、ミヤ子の口に自分のものを含ませようと思っただけで、あえなくいってしまい、ミヤ子の顔を汚したのだった。「こっちへいらして。綺麗にしてあげる」「ああ……」「ホラ、すぐこんなに立派になって、たのもしいわ」「ミ、ミヤ子……」「お好きなように、なさってください」サジストになった直文は、ミヤ子を俯せにし、双の尻たぼに平手打ちを飛ばし、クナクナうねって誘う真っ白な肉塊に若い力を思い切りブチ込んでゆく。「メス豚め、もうこんなに濡らしやがって……」


投稿 田所表川様
  みだれ連れ舞い 登場人物:
唐沢 五十前。いかにも「怪物」らしい巨漢。ツルツル頭の好色漢。何万坪もある広大な屋敷に、女中一人、秘書、シェパード二頭と住む。
若木 唐沢の秘書兼用心棒兼運転手。
多恵 一年あまり前から唐沢の遊び相手。
加代 妹。大学一年生。

おはなし:
 多恵を乗せたキャデラックが屋敷にはいると、二頭の黒犬が出迎える。唐沢の女になって間もない頃、丸裸を後ろ手に縛られ、芝生の庭で二頭のシェパードに体のすみずみまで舐めつくされたこともある。この夜通されたのは「遊戯室」。命じられるままに裸に。縛られることよりも、いつもこの瞬間がいちばん恥ずかしさとみじめさで消え入りたい思いにさいなまれる。雪の肌を曝しながら、体の芯に火をともされ、みごとに充ち張った乳房の頂点では、桜色のとがりをツンと上向けている。これも調教の成果。「剃って来たか」唐沢は多恵を膝の上に向こうむきに乗せて交わりながら、セーラー服とやくざ三人の強姦ビデオを鑑賞する。
 帰路。ラブホテルに。多恵は、妹の存在を唐沢に知られるのを恐れ、運転手の若木の要求を受け入れたのだった。若木の容赦のない扱いに、マゾヒスチックな恍惚におそわれ、背すじを震わせながら、赤熱したものを自分から口に含む。オナニーを命じられ、絶頂。鏡の前。若木愛用の麻縄で後ろ手、海老縛り。張り形。唐沢よりマゾ女の扱いを知っている若木。尻。鞭。
 若木は主人を裏切ったのではなく、多恵を下げ渡されたのだった。すでに妹の存在は報告済みで、唐沢は年とともに若い女に関心が深くなっていたのだった。そんな事は露知らず、たった一度肌身を許した若木に多恵は惚れてしまう。彼女の中のマゾ性が惚れ込んでしまったのだ。
 後日。立ち縛り。片足吊り。若木の責めは容赦がない。二度の絶頂をきわめて「許して……しばらくでいいから、休ませて……」との哀訴にも、責め具を動かす手をやすめることがない。プラスチック製の物差しが内腿を弾く。三度目の絶頂。「このまま死んでも、いいわ……」立ち縛りの多恵をそのままに、アパートから加代を連れだし、屋敷に送る若木。「多恵にはすぐ会わせてやる。わしの女になってからな、素っ裸で対面させてやる」ブラとパンティを残し、両手を頭上に伸ばして天井に吊られる加代。「いいケツしてるわ。ここだけは一人前だ」青い実好みの唐沢。鞭。ベッドに大の字縛り。破瓜。失神。姉を出迎えに行く若木。玄関で裸にされ縄がけされる多恵。遊戯室。同時に上がる悲鳴。柱を背負って縛られている加代。その無惨な姿に魅入られ頭が痺れる多恵。ふたりは後ろ手のまま背中合わせで縛り合わされ、天井から吊される。唐沢は加代を、若木は多恵を責める。 
投稿 田所表川様
  蒼い快楽  康夫と郁代は、結婚して一年余り。東京から転勤して、郁代の実家に身を寄せる。旧家の隠居所として建てられた離れ。母屋には郁代の父母と高校生の弟武。郁代は、豊かな黒髪、肌理こまかな雪の肌。骨細で肉付きの優しいからだ。はち切れんばかりの整った乳ぶさと熟れた腰の肉付き。郁代は旧家の雰囲気の中に置かれてはじめて生命を吹き込まれるタイプで、生まれたままの姿で床柱を背負わされた姿はいくら眺めても飽きない。剃り上げられてクッキリ刻み込まれた線。
 郁代にしても幼い頃、恐れと好奇心のないまざった一種特別の場所であった離れで、この家とは縁もゆかりもなかった男に裸に剥かれてもてあそばれる─マゾっぽい血がかきたてられた。「……あなた、雨戸を閉めてくださらないと……声が……」乳首を吸われ、股間の奥をいびられ喘ぐ。雪国の女らしく肌理が細かくて抜けるように白い肌が、官能の波に溺れただすと、桜色に発色して濡れ濡れと匂いたつ。
 二度の絶頂。さらに責め具。「口を……お願いですから、口をふさいで……」縁の下で二匹のさかっている猫の声。あぐら縛りの郁代は口で奉仕させられ、坐禅ころがしの格好で押し伏せられる。康夫は猫と同じスタイルでいっきに背後から襲う。郁代は異常な高ぶりを覚える。
 離れ・猫。郁代には幼い頃と高校生の時に、弟武との秘密の体験があった。
 六月、夫の東京への出張。「おねがい、武ちゃん、お姉さんと縛って……その猫の面をお姉さんに着けさせて……これでお姉さんは、何をされてもどうすることもできないわ」
投稿 田所表川様
  ダブルハンティング  高志と規夫は、いとこ同士で、大学院生。親のスネをかじって遊んでいて、広いマンション暮らし。歩行者天国でハンティング。はたち前後のおそろいの服を着た二人組を見つける。邦子(リーダー格)とかおる(処女)。マンションに連れ込む。あとはお決まりのコース。縛る。無理やりレズプレイ。人の字縛り。 電動責め棒。床柱に立ち縛り。柱を背にM字開脚。69.上下の口をふたりの男性がふさぐ。交替。
投稿 田所表川様
  あこがれの女(ひと) クリーニング屋の青年・浩作は、お得意様の夕子夫人が白昼SMホテルから男と出てくるのを見てしまう。浩作は、あこがれの夕子夫人が実はマゾで、夫だけでは物足りなくて浮気をしてると確信。夫人は簡単にプレイに応じるマゾ女に違いないと妄想を膨らませた浩作は、ついに夫人の屋敷に乗り込む。夫人を脅迫して縛り上げ、SMプレイを強要するが夫人はマゾの素振りなど見せず、プレイの経験もないと言い張る。しかし夫人はマゾに違いないと思い込んでいる浩作は一方的に夫人を責め思いのたけを叩きつける。浣腸の末に夫人のアナル処女を奪う。
後日の夫人の回想。夫人は本物のマゾで、浩作に屋敷のプレイルームは見られたくなかったためにウブな夫人を演じたのだった。夫人は夫からアナルを開発されている途中だったがこれを浩作に犯されたことで、夫人は一気にアナル開眼してしまっていた。
  手当たり次第 登場人物:
 西村富造 48歳、金融不動産会社社長。再々婚。
 美代子 三度目の妻。26歳。和服が似合う。
 加代子 美代子の妹。今年短大に入ったばかり。すこし前に母を亡くし、西村家に同居することに。
 道彦(おれ) 大学生。富造の息子。義母美代子にゾッコンまいって、両親の関係を見ていられなくなり、マンションに別居するが、美代子を見たくてたまに実家に帰る。
 
おはなし:
 実家に寄った夜、おれはバーで義母と同年の人妻を拾う。マンション。柱縛り。あぐら縛り。男根ビンタ。フェラ。口内発射。俯せ。尻をベルトしばき。おふくろの顔を重ね合わせながら性交。
 数日後、短大にフェアレディで乗り付ける。加代子を乗せ、マンションへ。催眠薬と催淫薬入りコーヒー。「ひと眼見たときから好きだったんだよ、おばさん」裸。ポラロイドカメラ。ベッドに大の字縛り。内股の間に身を沈め、蜜を舐める。処女喪失。
 翌日も校門に迎えに行く。マンション。往生柱。立ち縛り。開脚。正面の壁には大鏡。「加代子は道彦さんのおんなです。言われたことは、なんでもします」たまらなくなって、いっきに下から突きあげながら、尻たぼを両手で割って、指先で蕾を揉みほぐす。加代子はおれのものを捻じ切ろうとするかのように体をうねらせる。「あ……道彦さん……すき……」のぼりつめる。いじらしさ。悦びのきわまり。
 おれはそれから毎日マンションに誘い込み、セックスことにマゾヒスチックな悦びを若くて感受性の豊かな肉体にとことん教え込む。 義母の留守中、加代子は親父に襲われ、間一髪おれの所に逃げ込んできた。 計画が狂う。おれは加代子と交換で、親父におふくろを提供させようと思っていたのだ。女の悦びを好色な親父にコッテリと味あわされて熟し切った人妻。心のきまらないままに加代子を抱く。 
 親父と交渉。「スワッピングといこうじゃないか。女の口をふさぐにゃ下の口をふさぐのが手っ取り早いってこった」それぞれの家で、強姦スワッピング開始。 義母は旅行から帰った和服を片づけていた。しごきで後手に縛る。「親父が言ってたぜ。義母さんは縛られておもちゃにされると悦ぶマゾなんだって?」表情を硬化させ、やがてガックリと力を抜き観念したような泣き方になる美代子。純白のパンティを抜きとり、スカートを引きめくると、そこは一草あまさず剃りたてられていた。親父の調教の証拠。両脚を肩に負い、ほとんど逆さまにして、おふくろの奥の奥まで味わいつくす。狂ったようにブラウスをむしり、ブラジャーを引き千切り、真っ白な乳ぶさを引きずり出し、力を込めて掴み締め、桜色の乳首にむしゃぶりつく。「い、いたいわ……もっと優しくして……」「……義母さん……」「そんなに呼ばれると、つらいわ……こ、こんな、みだらな、女を……」俯せにして尻をめくり上げる。平手でしばきあげながら、柄までとおれと責めたてる。「ああ、親子そろって、あ、悪魔よ……くやしい……」 着衣を全部剥ぎ取って持参した愛用のロープで後ろ手に縛り上げる。ほそっこい体つきなのに乳房が手にあまるほど大きく、ウェストのくびれがみごとでヒップの張りが豊か。「道彦さんとこんなことになったことが主人に知れたら、あたし、生きていられない」キス。「アヌスの方も、もう許しているんだろう」小さくうなずく。「結婚の初夜に処女を捧げろと……」「アヌスは後回しにして二番目はこれだ」灼熱の責め具に、おふくろは頬をなよなよとこすりつけ吐息をつく。「ご立派ですわ、それになによりも、若くってこわいくらい元気がいいわ……」チロリと舌端が急所を逆撫でする。おれは感極まって、口の中に情熱をほとばしらす。「これからは、おれが呼び出したら、いつでも会いに来るんだぞ、さまなきゃ、バラす」素直にうなずくおふくろ。いまあらがっても無駄と観念したものか、それともマゾの血が親子二人にもてあそばれてさわぎたつのか。 夫婦の寝室に場所をうつす。侵入者。血まみれのワンピースにナイフを持った加代子。「だましたのね、道彦さん」ナイフより鋭い、氷のように冷たい眼差し。
投稿 田所表川様
  麗花病むとき  東京の勤務医・高志は、開業医だった父の死に伴い、実家の病院を継ぐために田舎に帰郷する。遺品の中に若い女とのSMプレイの写真があった。写真は酒の席で余興に撮られたもののようだ。
 その女・志乃は父の患者の一人で、肺結核だった。志乃の自宅に往診に行くと、志乃は高志が父親にそっくりだと涙ぐむ。父と志乃はただならぬ関係にあったようだ。志乃は自宅で昼間は和裁教室をやりながら、本業は妾なのだという。検温で胸元を開けた志乃は、縛られた痕を見せる。
 東京から高志と交際のあった看護婦・一枝がやってくる。志乃とは対照的な都会的な子で、割り切った付き合いをしてくれる。モーテルで縛らせてほしいと頼む。寝間着の紐で後手に縛っただけで、いつものフェラが何倍にも感じられた。
 志乃は往診の日は和裁教室を休みにして高志を出迎えた。それは志乃の誘惑だったが、高志はこれに耐えた。しかしついに耐えきれず、志乃の乳房に口をつけてしまう。
 翌週、高志は結婚を切り出すつもりで志乃をドライブに誘い出す。高志が東京から来た女とドライブしていた噂は志乃の耳にも入っていた。狭い町だ。志乃と高志のこのデートも明日には町中に知れ渡っているだろう。志乃もそれを納得しているはずだった。しかし、モーテルで高志は父の残した志乃のSM写真を見てしまったことを漏らしたために、志乃は態度を硬化させる。そして「明日、縁側から自宅に忍び込んで来て欲しい」と言う。志乃は旦那とのプレイを高志に見せつけ、それでもまだ自分と結婚の意思があるか試したいのだ。
 翌日、志乃の家に隠れた高志。旦那・市の有力者の黒田は志乃と高志のデートを聞きつけており、床柱に縛りつけた志乃を責め立てる。黒田は父の友人だった。高志の父は自分の患者である志乃が黒田に責め嬲られていることに耐え切れず止めに入ったのだが、黒田が口封じのために持ちかけた乱交の誘惑に負けて、命を縮めることになってしまったのだった。そんな高志の父に、その忘れ形見の高志に志乃は惚れたのだった。
 黒田のアヌス嬲りにアクメを見せる志乃。物影の高志に、フェラの姿だけは見せたくなかった志乃だが、その態度も黒田には新鮮に映るばかり。アナルセックスの後位のままあぐらに乗せられる志乃。その姿は高志から丸見えだ。
 黒田に焚きつけられ、志乃は高志を呼ぶ。出ていくべきかどうか、高志は物陰で痺れたようになっていた。
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蠢くものたち

=(人妻凌姦)「恥辱の監禁肉地獄」

登場人物:
三田光子 誕生日は11月2日。結婚記念日は翌三日文化の日。27歳。成熟した上流階級の人妻。
  昌也 夫。法律事務所所長。
来島 四十代にも七十代にも見える痩身白髪の男。闇組織のボス。
千早 その手下。
おはなし:
夫昌也からのプレゼントとして、誕生日のお祝いに銀座のデパートで着物を買った光子は、夫の使いを名乗る男千早に車に乗せられ連れ去られる。目隠し・後ろ手錠。運ばれた屋敷の主は、年齢不詳の男、来島。夫昌也が組織を裏切った。来島の奴隷になれば、夫の命は助けるという。地下室では、男が逆さ吊りにされ、女が二人がかりで責め嬲られていた。男女は、夫の部下西村秀行とその新妻小夜だった。地獄絵を見せられて、光子は奴隷の誓いをする。夫の目の前で、誓いのしるしに来島のものを口で奉仕させられる。髪を掴まれ固定された光子は、口はそのままに千早に着物をむかれ、後手胸縄にされる。俯伏せ。膝を張って尻を高々ともたげさせられる。黒い鞭。真っ白な尻にみごとな赤い線が刻み込まれる。後ろから来島が入ってくる。単調な動き。だが光子は……
投稿 田所表川様

嗜虐の血

=「魔淫の縄痕」マドンナ縄妻羞姦=「紅の嗜虐」サラメイト亜希子十七歳

登場人物:
静 地方都市のバーのママ。静かで上品な物腰、臈長けた美しさ。
堀達也 大学生。ラグビー部員。静より十歳年下。オーディオ・クラシックマニア。妾の子。男はサジストで、目の前で母を縛った。高校2年生の時に女を知る。
郷田作造 五十近い赫顔の大男。一代で今の身代を築いた造園不動産業者。
杏子 達也のガールフレンド。処女。
おはなし:
達也は静にマンションのオーディオのセッティングを頼まれる。ママにあこがれを抱く達也は、その時、ママのパトロンのことが知りたくて、隠しマイクを仕掛ける。達也は仕掛けたテープを聴いて激しいショックを受け、ラグビーの練習を四日も続けて休んでしまう。マネージャー兼マスコットガールで、ガールフレンドの杏子が訪ねてくる。達也は今まで抑え込んでいた嗜虐の血に従う。杏子を裸にし、ガウンの腰紐で首をひと回りさせてから後ろ手に縛る。口技をいやがる杏子にがまんがならず、そのまま押し倒して一気に処女を貫く。血塗られたものを口に含ませる。いましめを解いて風呂へ。剃毛。再び交わる。チャイム。お見舞いに来た静。達也は覚悟の臍をかためる。二人の下着が散乱している部屋へ招じ入れる。「マゾに飼育されたママ─想像さえできなかった。丸裸でくくしあげられ、お尻をぶたれ、四つん這いにされ、浣腸までされて……それでいてあんなに悦んじまって……」
「おれはママが好きだ。ついさっき処女を奪ってやった、そのドアの陰にいる女より、はるかに好きだ」「せつなくあこがれ続けた美しいママが、あんなけだもののような男におもちゃにされて悦ぶマゾだったとは……」
達也のバスタオルがハラリと落ちる。ねっとりとした舌がくる。えもいえぬ戦慄に貫かれて、ママの美しくセットされた髪に両手の指を突っ込む。多量の若い白濁を飲み込まされる静。命じられて着物を脱ぐ。着痩せするたち。二の腕から脇にこぼれる豊かに実った乳房。むっと息づまるばかりの色っぽい肉を乗せた腰まわり。麻縄。「……ああ、お上手ね、この縛り方……こたえますわ……」大きな姿見の前。床柱を背負い立ち縛り。「とうとう、あたしのぜんぶ、みられてしまって……」××××「どうだ、静、親と子の両方からおもちゃにされる気分は?」陶酔の極にあった静の耳には、その意味がわからなかった。「今日から静は、おれのおやじの妾であると同時に、息子のおれの情婦だいいな?」静は震え声で歔きながら、小さくうなずいて見せるのだった。
投稿 田所表川様
縄恋歌  和香(28歳、大卒)は、洋一(35歳)を交通事故で失う。半年後の暑い夏の夜、義弟の透(26歳、大学主席卒業、大蔵省エリート官僚)に縛られ強姦される。半年の孤閨の淋しさが火となって燃え上がり、悦びの絶頂を絞り取られ、透の女になることを誓う。洋一の一周忌が済み、再婚をすすめる叔父。和香は亡夫の親友春木のところに勤めるようになっていたが、春木からも求愛されていた。その夜。「透さんの女として、ここに置いてほしい」「おれがいなくちゃ、生きてられないってことかい」夫の位牌の前で、喪服を開かれる和香。細紐で背中に手首を縛られる。割られた下肢の付け根には、命令されてはいた喪服と全く不似合いの深紅のパンティ。「おかして……和香に、なにもかも忘れさせて……」再度の誓い。「和香は、透さんの女になりますわ……」「剃ってやろう。仏壇の火もともっていて、剃髪して尼さんになるのに、ピッタシのムードだ」パンティを剥き下ろす。ナメクジが這ったようにねっとりと光っている。上半身はキチンと喪服をまとったまま。「こんなことまで、されるなんて……」濃い匂い。「なんだ洪水じゃないか」「ひ、ひどいわ、死にたいほどなのに」剃毛完了。全裸M字開脚縛り。前に鏡を立てる。目を閉じて見ようとしない和香に平手打ち。さらには蝋燭の火を足の裏に近づける。「次はもっと恥ずかしい所をあぶるぜ」「あなた……和香は透さんのものになりますわ」「犯されて……縛られておもちゃにされて……とうとうこんな女になってしまいましたわ……」
 翌日。「今夜はぼくたちの初夜だよ、嫂さん」海老縛り。俯せ。浣腸。「ああ、どうかなっちゃうわ、ねえッ」尻をみだらにゆさぶりたてる和香。フェラ。トイレ。風呂。「負けましたわ。お尻をご自由にして、ご、ごらんになって……和香のお尻、きれいとおっしゃって……」サラダオイル注入。透は残りを自分の体に注ぐ。初夜。出血。叔父の持ってきた大学教授との縁談も、春木の申し出もキッパリことわる。
 その後、和香は透が自分の女になる誓いをたてさせる前に、局長の娘由利子と結婚することを決めていたことを知る。透との結婚など望んだことはなかった。しかし、口からついて出るのは「捨てないで……」(あたしのことは、どうなるの?)透はスキャンダルを恐れて、和香を切る決心をする。由利子の処女を奪い、徐々に女の悦びを教えている。
 和香に二本の責め棒を使ったオナニーを命じ、写真撮影。上の口もふさぐ。のどの奥深くに放射。写真。(この女はおれが捨てても、一人で生きてゆける)苛立つ透。きびしい縄掛け。責め具を押し込んだまま股縄。真冬。鴨居に吊り下げる。透のベルトの鞭に肉が鳴る。
 春。透と由利子の結婚式。かつての新郎の嫂、そしてその情婦、新郎の母親代わりとして列席する和香。式後、新婚旅行に旅立つふたり。残された和香の前に、春木の笑顔があった。「このぼくにも、希望を与えてくれたまえ」「どこかホテルに。今夜はあたくしのすべてをお見せします。その上でなお、あたくしをお望みでしたら……」風呂から上がり、浴衣を肩からすべり落とす和香。「どうぞ、ごらんになってください」「あたくしは、ゆうべまで義弟の女だったんですわ」じょじょに体をまわして背中と尻に刻み込まれた鞭痕を見せる。「縛られ、鞭打たれ、毛まで剃り取られたうえに、アヌスまで捧げさせられて……それでいて離れられずに、今日までけだものみたいな暮らしを続けてきたのです。いまのいまだって……あたしを捨てた男とのことを思って……」
投稿 田所表川様

魔の棲む肉

=「緊縛の刻印」(人妻凌姦収録)

ヒロインの名は京子。
大学時代、婚約者の恋人がいるところを、つい心のゆるみから同級生の父親である中年男で高校教師の寺田に犯され、同時に彼の本性であるサド趣味の対象にされていった過去のある女性です。
作品の冒頭で一念発起して元の恋人との結婚生活に入るのですが、半年後、体に教え込まれた被虐の味が忘れられず、夫の一週間の出張中に、今は高校教師の職も辞して、汚いアパートでSMポルノを書いて暮らしている寺田のもとに、自ら嬲られにやってくる…というストーリーです。
投稿・NORITO様

大暗吉日

(亜希子十七歳)「潤んだ記憶」=(人妻凌姦)「凌辱の初夜」

登場人物:
伊藤英子 大学を間もなく卒業する。全体が華やいだ感じの美貌。大柄、眼鼻立ちがくっきり、白い肌。濡れ羽色の豊かな髪。大きな瞳。ややポッテリした唇。胸のふくらみ、腰の張り、それらの出っ張りとみごとに伸び切った下肢との抜群のバランス。育ちの良さ、教養と洗練。
安原宏明 父の社長見習い。英子より五歳年上。男らしい容貌、洗練された物腰。
谷山 一流ホテルのボーイ
おはなし:
 英子と宏明は、2月11日、建国記念日の大安に結婚式を挙げた。理想のカップル。挙式後、空路東京経由でハワイへ新婚旅行の段取りであった。あいにくひどい吹雪。ひとまず(たぶん金沢)市内の一流ホテルに落ち着くことになる。ホテル最高の部屋へ案内される。機会があってもキスしか許されなかった宏明は、こんな豪華な雰囲気のなかで初夜を迎えるのも悪くないと内心ほくそ笑む。天蓋に四本柱つき、周囲に紗のカーテン付きのダブルベッド。湯殿にも脱衣場にも大きな鏡。最上階のラウンジの特別席で街の灯を見降ろしながら夕食。部屋。8時、一緒に風呂に入ることに。宏明を先に入れた英子が準備をしている丁度その時、チャイムの音が。ボーイ「おとどけものを……」中に入れると、大きな掌で口をふさがれ、後ろ手錠。幸福の絶頂から恐怖のどん底へ。ハンケチを含まされ、上からガムテープ。なかなか現れない新婦に業を煮やして、全裸のまま迎えに来る新郎。ボーイは新妻ののどもとにナイフを突き付けていた。宏明はボーイの命ずるままに自分で口にガムテープを貼り、後ろ手錠をする。寝室の椅子に掛けて縛りつけられる。英子はベッドの四本柱の一本を背に両手を頭上に引き伸ばされた状態で立ち縛り。「さあ、英子、おれを亭主に紹介してもらおうか」

 英子は高2の夏休み、高原の別荘で、ホテルでアルバイトをしていた谷山に犯され処女を奪われたのだった。
 ブラジャーをナイフで切り落とす。夫の眼の前で肌をなぶられる死にまさる恥辱。しっとりと汗ばんだみごとに張った乳ぶさを掌にすくい上げるようにして揉む。左膝を吊る。野太い張形。純白のナイロンのパンティにシミが拡がっていく。ナイフ。すっかり埋め込まれ、責められると内腿に鮮血がしたたりだす。「いたッ……ももう、それはかんにんしてッ……あ、あなたのでッ、おねがいッ」犯される。夫は縛られたまま。嵐は吹きすぎ、谷山はロープと小道具とともに去っていく。茫然とした英子は夫をそのままに風呂へ。気持ちを切り替えた英子は、前も隠さず湯殿を出る。「あなた……英子のからだ、美しいとお思いになりまして?このからだは、みんなあなたのものですわ。さっきまでのこみんなお風呂場で洗い流してきました。こんな体にされた英子でも、あなたあのことを愛しています……こんな英子を哀れとお思いになったら、奴隷としてでも、お傍に置いてくださいまし……」夫のものを捧げもち、そっと細い指をからめ、灼けるようなものを含む。顔を離した英子は、眼元を恥ずかしげに染めて口の汚れを拭い、やおら身を起こすと、体を開いて、宏明の膝にまたがり、手で宏明を導く。
 英子の転身・転進・転心が読みどころか。
投稿 田所表川様

ロープメイト

「亜希子十七歳」収録「弄び」=マドンナ「縄妻羞姦」収録「緊縛人形の淫ら罠

田中聡(大学出、定職なし)は、会社員の岡本めぐみ(短大を出て、一年)を徐々に自分の好きなプレイに慣れさせて一年余り。めぐみはスタイルはさほど良くないが肉感的な体つきに、愛くるしい顔つき。要するに美人ではないがチャーミング。処女だった。なにについても鈍な感じで、縛られると感じる女だった。一年がたったある日、聡はめぐみを海老縛りにして責めながら、短大時代のクラスメートを罠に陥れるように強要する。その犠牲者に選ばれたのが、東堂万里子。万里子は東京の商社に勤めているが、家が豊かで2LDKのマンションに暮らし、月々十万円の仕送りをもらっていた。ボーイフレンドも複数いる。週末、二人は駆け落ちしたといって万里子を訪ねる。二人は泊めてもらう。六本木、食事、ダンスホール。聡は万里子と踊り、「今夜、行きますよ、いいですね」。マンション。万里子はよく熟れた体をシーツにこすりつける。めぐみのことはうらやましくなかったが、ここの所ボーイフレンドと遠ざかっている体がたまらなくなる。ドアに鍵をかけず、体に香水をかける。駆け落ちまでした男を、隣の部屋で横取りするスリルに万里子の肉がうずく。(来た)その手にまさぐられると、蜜がドッとばかりあふれ出す。男に抱きすくめられ、キス。抱きしめられているのに男の胸にひしがれてはみ出した乳房が撫でまわされる。わけがわからない刺戟。明かり。聡とめぐみ。聡は万里子との予想外の激しい抵抗にロープを取り出す。「はじめからたくらんでいたのね、口惜しいッ」「おとなしく身を任せていりゃ、いい気持ちにしてやるさ」いったん敗北を認めてしまうと、二人になぶられることが、身ぶるいするほど快い。「……ほしいわ」女上位。縛られたからだが倒れないようにめぐみがロープを引いている。「こ、こんな恰好なんて……」腹の底にズンズンひびく。めぐみと違って鋭く反応する肉がすばらしい。ねっとりからみつき締めつけ絞りあげおののきあふれしびれんばかりの気持ちよさ。「い、いいわッ、め、めぐみ……わらわないで」背後から乳ぶさを握りしめるめぐみ。人の字縛り。バイブを手に万里子を責めるめぐみ。アヌスを指で犯す。口は聡のものでふさがれる。万里子をまたいで四つん這いになるめぐみ。めぐみを万里子の鼻先で貫く聡。「見るんだ」
投稿 田所表川様

Gパンの尻

=亜希子17歳

=『妻縄羞姦』肛虐レイプ 若妻の美尻

飯沼信吉は三十過ぎてもうだつの上がらないサラリーマン。SM小説を愛読。ときどき妻を縛る。会社が倒産して二か月。妻の幸枝(26歳)は夫の反対を押し切って夜の勤めをはじめる。就職の面接のため朝の満員電車に乗る。Gパンの女。歳は二十四五か。ちょっとハーフのよう。たまらなく形のいい尻。掌を密着させる。「なにするのよ!」若者「ひとの女に手を出しやがって」強烈なアッパー。衆人環視の中で舐めさせられた屈辱。変態とののしられた若者たちの後を追う。十階建ての白壁のマンション。北村正哉、アキ子。ねちっこい性格の信吉は一週間マンションに通いつめ、若夫婦の行動を洗い出す。十日後、朝九時、電力会社の検査員をよそおいチャイムを鳴らす。ナイフ。手錠。ガムテープ。正哉には消化器の白煙をあびせる。縛る。アッパーカット。アキの両手を縛り、天井のシャンデリアに吊す。「お尻を自由にしていいわ、といいな」ナイフ。パンティ一枚の裸像。蜂胴にくびれたウェスト。みごとにせり出したヒップ。たわわに実った乳ぶさ。淡いピンクの乳暈。小さな乳首。「たまらねえケツだぜ」ベルト。小気味よい肉の音。ピンクの鞭の痕。ウィスキーを吹きかける。しみる。コブ付きの股縄。革のブラジャー。バラの茎で乳房をしばく。再びベルトによる尻打ち。「あ、燃えちゃう……かんべんして、正哉……あたし……」「あ、もう、ダメッ……」シャンデリア吊りから降ろして、後ろ手胸縄。絨氈に頬をすりつけて尻を高くかかげる。ウィスキーを含んだ唇で菊蕾を責めると総身を痙攣させるアキ。イチジク浣腸2個。「おトイレへやって……」「おしゃぶりさせて、と甘くねだって見な」「ああ、こんないい女――しかも人妻にしゃぶってもらうなんて、天国だぜ」洋式トイレ。信吉は我を忘れて口づけ。アキも待っていたように甘い舌をぬめり込ませてくる。アキがすべて絞り切ると、待ちかねたように信吉は便器に腰をかけ、向き合ってアキに膝をまたがせる。細くくびれた胴が悦びにしなうのを抱きしめ、逞しいヒップのうねり舞いをさらに引きつける。アキの悦びにおののく緊縮力のすばらしさに夢中になる。抱えた尻のはざまに指をすべり込ませる。「い、いやあッ……きたないのに……」亭主の前で俯せにしてアヌスを割る。痺れるような感激。生ゴムの巻き締めてくるような感覚に五分も持たない信吉。
投稿 田所表川様

淫のレクイエム

=「淫色のレクイエム」(亜希子十七歳)=「嗜虐の恥蜜」(縄妻羞姦)

 前田和子(26歳、途中から25歳)は、マンションの三階に一人住まい。会社で囁かれるあだ名は「あねさま人形」。会社からの帰り、駅を降りて自宅へ戻るには鎮守の杜の傍らを通る。ある夜、和子は暴行された高校生の遺体を発見する。素っ裸、木の根方に縛りつけられ、剥かれたセーラー服のスカーフで猿轡。その数日後から和子は一見銀行員風の同年代の男に尾行されているのに気づく。和子は警察に相談するが、その男、区役所勤めの杉山正はシロだという。無言電話。翌日、出勤を早める。電車。やはり杉山はいた。喫茶店。杉山。夜。無言電話。和子は刑事からもらった杉山の名刺を取り出し、電話をかける。「あやまりますから、もう許してほしいんです。あなたのおっしゃることは、どんなことでもききますから、殺すのだけは……」「ほんとうかな」「ほんとうです。あたしの体をさしあげます。どんなにもてあそんでもけっこうです。でも殺さないで、おねがいです」「どこでもけっこうです。今すぐにでも……」和子はみずみずしいまだ男を知らない体にシャワーを浴び、化粧を直し、肌の透けて見えるネグリジェをパンティの上から羽織り、待った。チャイム。ボストンバッグを提げた杉山。「裸になるんだ」「いい体してるな」「うしろも見せろ」「まだ生娘かい」「……はい……」清らかなオナニーさえしたことのない体をみずから変質者にさし出す和子。肘掛け椅子に脚を乗せて股を開かれる和子。どうしても前をかくす手をどけられない和子は、バッグから取り出したロープで高手小手胸縄にいましめられ、あらためて椅子で開脚。突き刺さる杉山の視線。濡れる。乳房なぶり。「感じるかい」「……き、気持ち、いいです……」内股。「邪魔だな。剃ってしまおう」シェービングクリーム。「ここも処女か」蕾の封印を押し破られる。前後を呼応させた巧みな責め。「あ……も、もう、ダメですッ……」肛門を引きつぼめて、杉山の指にあからさまな悦びをつたえる。「気に入ったぜ」キス。剃毛。「おれの女にしてやろう」「毎日、自分で剃って、夜はおれが来るのを素っ裸になって待つのだ」「おれの女にされて、うれしいんじゃないか」「う、うれしい」「して欲しいのか」「……して、欲しいです……」フェラ。「どうだった、味は?」「お、おいしゅうございました」性交。 和子は杉山を毎晩、悦びとともに待つ女になっていった。/やがて、犯人逮捕のニュースが……
投稿 田所表川様
孤島の淫鬼「淫鬼たちの肉刑窟」(縄妻羞姦収録) おはなし:
笠島徹夫(洞穴生物学者)は、結婚して一年余りの新妻由紀子(ときどき由起子とも表記される、25歳)と、暑熱の瀬戸内海に浮かぶ孤島、捨島へ向かう。由紀子の妹、英子(大学一年生、18歳、処女)がこの島へ行くと言って行方知れずとなって二週間。捨島の住人は、男の老人10人ほど。海洋汚染のために売った漁業権の補償金でくらしている。その島の龍神洞へ向かう夫婦。英子は老人たちに地下牢に監禁され、まわされていた。やがて夫婦も老人たちの餌食となる。輪姦される妻由紀子。老人たちは英子を縛られた徹夫に抱かせるのだった。
投稿 田所表川様

貴婦人みだら絵

「肛虐志願の貴婦人」(人妻凌姦収録)

 登場人物:
茂吉爺さん 都城家の先々代からの別荘番。別荘は広大な山林の中にあり、数万坪。3階建てのチロル風な山荘。芝生はヘリポート代わりになる。
都城誠一郎 四十代。多くの会社の重役兼社長。赤坂に小雪という芸者を囲っている。
都城顕子 妻。名実ともに「貴婦人」と上流階級で定評がある。華族の血と財閥の財を備え、「ダイアナ」(月の女神)と呼ばれる。ミッション系の女子大を首席で卒業し、英国留学中、誠一郎と知り合い、結婚。以来十年、子供なし。冷感症と囁かれている。
戸田信彦 銀行頭取の三男坊。女子大の美術講師、評論家。上流社会の不良グループのひとり。アラン・ドロンばりの甘い美貌。
堀尾繁喜 四十近く。野獣派の画家。いかつい体つきの大男。濃い髭面。大女優の肖像画を描き、そのうわべの美しさをむしり取って醜悪な面をさらけだして評価を確立した。

おはなし:
上流社会の不良グループで、賭が行われた。だれが都城顕子夫人を落として、よがり声をあげさせることができるか。戸田信彦は、造作もなくベッドインに成功するが、顕子の前では気圧されて、悦びの声をあげさせるどころか、放出さえできずに終わる。プライドを傷つけられた戸田は、画家の堀尾繁喜を紹介して、肖像画を描かせる。アトリエ。ドレス。堀尾は夫人の「うつろなもの」を埋めるために金の鎖をまきつける。それでもデッサンに満足できない堀尾は、乱暴に豪華なレースで埋まった胸元を押し広げる。唖然とする顕子。決然と立ち去らねばならない、と思った。だが、肉体が裏切る。肉体が痺れて言うことをきかない。「鏡の中の自分を見ているんだ」「生きてきたぞ」「今日はここまでにしよう」「このまま、帰さないで」無視。

三日目。「マゾ女め。もっと嬲って欲しいか」顕子夫人はおびえとあこがれの色をまじえた瞳をあげ、うなずく。掌にあまる夫人の乳房を押し揉む。両手をひとまとめに鎖で縛り合わせ、四つん這いにする。剥き出しの乳房が重たげに垂れる。ドレスの長い裾をたくし上げる。藤色のパンティにくるまれた尻があらわになる。コルセットに締め上げられたウェスト。「いいケツしてやがる」パンティのはざまが濡れそぼって、濃く変色している。「淫売め。犯して下さい、と言え」パンティを切り取る。尻たぼをゆっくり撫でまわす。指に力を込めて、尻たぼを割る。「可愛いケツの穴だ」菊の蕾がおののく。「はやく……おねがい……」「××××してください」「スベタ」ズボンのベルトを尻たぼにふるう。尻たぼが収縮し、柔肉が蜜を絞り出す。「か、かんにんして……」子宮までに達する衝撃に顕子夫人は生まれてはじめて女の悦びの頂点を極める。悦びにわなななきつつしっとり締めつけてくる。
 数日後、堀尾とそのセックスフレンド、キミのふたりで責められ、堀尾のものを呑み下される。以来、奴隷女となり、どんな命令にも従うようになる。屈辱が深ければ深いほど夫人の悦びは深くなる。なかでも堀尾の眼の前で浣腸され排泄することが狂おしいほどの恍惚にいざなう。むろんアナルコイタスも。
 初秋、どちらかと知れず、磔・殉教者が話題に。別荘へ。山荘内を引きずり回し、至る所で体を開かせて犯し、その無上の美を誇る顔にまで汚れを弾きかけられる。翌日、昼頃。「さあ、処刑してやるぞ、行くんだ」別荘の管理人、茂吉爺さんは、アルプス連山を背に、まがまがしい白木の柱の上に梟けられた若奥様の姿態を見ることになる。

 原作「梯子をはずし、そこら辺をクリアールした堀尾は……」
 肛虐志願の貴婦人「梯子をはずし、辺りを片付けた堀尾は……」
投稿 田所表川様
姉こそ我が恋人
すっぱい桃の実 遊び仲間の3人組(オレ=太、トンチャン、ブリブリ)は近所に新人タレントの寮があることを知り、突っ込み(レイプ)を企てる。電気工事員に紛れて潜入に成功したオレたちは、夜を待って、デビューを控えた「あづま千春」「浜ミチ」「恋路いく代」(@千草先生!この芸名はどうにかならんかったんですか?)を襲う。それぞれの部屋で犯してから集合して6P。剃毛、記念写真。後日、いく代は演歌歌手、千春とミチはペアでデビューする。「この3人は活躍してる歌手の誰がモデルでしょう?」
79 燗れた美肉 亡夫の初七日に部下の木下に犯された里子(30代後半・才媛)は、やがて自分から求めていくことになる。さらには亡夫の後釜に座った課長との関係も強要される。あげくは、一人娘の夕子も奪われ、「鬼!」と叫ぶのですが、体は……。
投稿・田所表川様

姦鬼!

=増刊SMマニア84「あなる悪夢」

若妻・杏子は就寝中を強姦魔に襲われる。最近、殺人も辞さないことで新聞をにぎわせている強姦魔だ。夫と、偶然泊まりに来ていた友人の奈津子も全裸で縛り上げられる。
先に犯される奈津子。奈津子の首を締めあげて「こうすると締まりが良くなる」とうそぶく強姦魔。犯される奈津子の姿に濡れてしまった杏子のマゾ性が見抜かれる。夫の前でのフェラ、座位でアクメ。
奈津子と夫の強制結合。杏子は尻を犯されてアクメ。
後日、強姦魔は逮捕されるがその自供から、犯されたことを黙っていた女性たちのことが知れ渡ってしまう。奈津子は飛び降り自殺。

淫獣の谷 英夫は、妹・晴美と恋人・朋子と山歩きに出かけたが、天候の急変で命からがら、廃村にたどりつく。そこで脱サラして住み着いているという男三人・女二人のグループの歓待を受ける。その夜、東堂の寝床に女のふたりが夜這いしてくる。そのころ、晴美と朋子も三人の男たちに犯される。脱サラというのは嘘で、廃村を彼ら犯罪者がアジトに使っていたのだった。
奪われて!

弁護士今村は妻・淑子(よしこ)と散歩中、暴漢に襲われれ、相手の刃物で、逆に殺してしまう。経歴に傷をつけたくなかった今村は死体を放置して逃げるが、これをヤクザ・松井に脅され、淑子を奪われてしまう。すっかり松井の女になってしまったかのような淑子。しかし今村は松井への復讐と妻の奪還をめざして、単身松井宅へ侵入。松井の殺害には成功するが、子分たちは今村の侵入に気づいており、今村は殺されてしまう。

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