増刊SMキング  鬼プロ
74 ああ、セーラー服、純潔の象徴
SMギャラリー  コバルト社
74 交歓の詭計(ペテン)
アブハンター

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十七年目の復讐  会社社長の信正は家族三人で、娘・百合子の17歳の誕生日を祝った。百合子にしきりにワインを薦める信正。宴が終わり、寝室に引き上げた信正は妻・しのぶといつものSMプレイに興じる。縛り上げたしのぶを放置し、百合子の部屋へ向かう信正。
 百合子は誕生日プレゼントの白いドレスをまとったままボーイフレンドとのデートを心待ちに、ワインのせいか、あらぬ妄想をしている最中だった。部屋に踏み込んだ信正は百合子に襲い掛かり唇を奪う。失神した百合子を寝室に運び込む信正。
 信正は空襲で負傷した際に無精子症になっており、百合子が自分の本当の娘であるはずがないことを知っていた。そして百合子の本当の父親であり、しのぶの初めての男が最近癌で亡くなったことまで知っていた。信正は病床のその男に百万円を渡して百合子を自分の女にすると宣言してきたという。
 吊り上げた百合子の前でしのぶと肛交。フェラを拒否した百合子を押さえつけて69。次第に積極的になる百合子を見て、百合子も信正を愛していたと悟るしのぶ。これからは自分だけがはじき出されるかもしれないのだ――。
  暗い目  高校生の肇はGFの美紀を縛らなければ楽しめなくなっていた。 原因は肇の新しい母親・尚子と義妹・梢の存在だ。二人の美しさが肇には疎ましかったのだ。美紀は梢への嫉妬心から、梢にはBFがいるという嘘を肇に吹き込む。
 肇は尚子を縛ってみたいとは思っていたが、梢のことは妹としか思っていなかった。しかしその梢が経験済みかと思うと眠れなくなった肇は、深夜の寝室で梢を問い詰める。梢は肇に恋愛感情を抱いており、美紀を縛っていることに嫉妬を見せる。自分も縛って欲しいと言い出す梢。肇はパンティ1枚に剥いた梢を部屋まで引っ立て上半身を縛り上げ、ベッドに固縛する。
 そこを尚子に踏み込まれる。美紀が尚子に告げ口したのだ。 縛られた梢を見て激怒する尚子。しかし梢は尚子が亡くなった父親とSMを楽しんでいたことを知っており、自分も同じように男に愛されたいのだと言い放つ。肇は、梢との初体験を見せ付けてやるつもりで尚子を縛り上げる。梢の身代わりになると言う尚子。年上の熟れた肉は肇が見慣れた少女のものと違っており、肇があれほど憧れたママは嗜虐の対象にしかならなかった。そんな扱いに、逆に尚子は激しく燃える。
そんなママと同じように、自分も抱いて欲しいと言い出す梢。
  妄執鬼  ム所帰りの研次の標的は女子大生の美也。帰宅中の美也を連れ去り、マンションでその処女を犯す。
 2年前、研次は美也の姉の由里と交際していた。しかし由里が別の男と自分を二股にかけていたことを知り、美也を人質に立てこもった末に逮捕される。 ム所でチンポに玉を入れ、研次は由里への復讐のために帰って来たのだ。
 続いて研次は、すでに人妻となった由里の自宅に乗り込み、由里を脅して連れ出す。
 研次はマンションで姉妹を並べて嬲る。突然、妹の美也が研次に告白。姉妹ともマゾだったのだ。あきれた研次は姉妹を解放する。
  悦逆への逃走  上司の田島の命令で、対立する組の組長を殺してきたヤクザ・五郎は、高級売春クラブの女をひとり好きにしていいと言われる。選んだ美人ホステス・李花に五郎は見覚えがあった。番長だった五郎の高校時代の英語教師・梓だったのだ。 部屋に入って、キスを拒否した梓をビンタ。五郎は梓の貞操帯をはずし、肘掛け椅子で開脚を命じる。ついに眼にした憧れの女教師の性器。五郎は彼女のイヤリングを外してラビアに装着、鞭の柄をアヌスに挿入してしオナニーショーを命じる。 梓は教師時代に、母親の治療費を捻出するためにこっそりホステスをやっていたところを田島の情婦とされ、この店に売られていた。
 田島の命令で、五郎は梓のアパートに身を隠す。 夜は売春婦だが、昼間は塾の英語講師を続けていた梓。 五郎は梓のアヌスを犯しながら、情婦になることを命じる。 休む間もなく五郎の相手をすることになった梓は痩せ細り、嗜虐欲のある客からひっきりなしの指名を受けることになる。ますます疲労する梓。しかし五郎は疲れ切った梓に娼婦として相手をされるのが気に入らない。梓にはいつまでも先生でいて欲しいのだ。
 帰宅した梓は、五郎がパンティ1枚の女子高生をあぐらに乗せている現場にでくわす。お見舞いに来た塾の生徒・のり子だ。年増の梓の体に飽きた五郎が新鮮な女子高生を見逃すはずもなかった。のり子の心の負担を少しでも軽くしようと、梓は五郎とセックスの手本を見せる。そして五郎に犯されるのり子。
 梓は田島に真相を知らされる。五郎ひとりに抗争の責任を負わせ、痴情のもつれで梓に殺されたことにするのだと。真相を知る梓も死にたくなければ、田島の地下ハレムで永遠に娼婦として暮らせと。 梓は田島のものをしゃぶりながら、今ここでこれを噛み切って逃げることもできるけれど、永遠の娼婦となる運命の方を受け入れると決める。
  生贄え姉妹 女子大生・倫子は信哉に求婚されているが、倫子が断り続けているのは、倫子が信哉の父親・正吾の妾だからだった。
 倫子は亡くなった父親の借金のカタに、屋敷を取り上げられ処女を奪われ、正吾の趣味で女子大生という身分のままで、与えられたマンションでマゾ妾にされているのだった。
 浣腸されたうえでのアナルセックス。その声は同居している妹・清子に筒抜けだった。旅行先で知り合った大学生から手紙をもらった清子。同封された室生犀星の詩とあんずの実。あんずの香りに惑わされ、清子は倫子と正吾のプレイを覗き見る。
 倫子は信哉の誘いを断り切れずホテルに入る。これを正吾の部下・野口に見つかってしまう。報告を受けた正吾は、倫子がホテルから出てくる前に清子を犯し、妾になれと命じる。姉妹対面。女にされたばかりなのにマゾの素質を見せる清子。犯されたばかりの清子に挿入されていたあんずがヒリだされる。清子には、倫子とのプレイを覗き見させて「いつかは姉のように自分も」と覚悟させていく、最初から正吾の企みだった。
 短期間のうちに、清子は女子高生妾の立場に慣れていく。一方、払い下げられて野口の妾になった倫子は、剃毛された清子が正吾から浣腸の味を教え込まれたことを聞かされ、自分も野口に浣腸をねだるほど墜ちていく。
 1か月後。正吾はすっかりマゾと化した清子をSMショーの見物に連れ出す。姉の倫子はここのM嬢として舞台の上で柱に縛り付けられていた。清子と一緒に連れてこられていた信哉が舞台に上がり、倫子との口論の末に激しく責め嬲り始める。これも信哉に倫子を諦めさせるために正吾の仕組んだことだった。信哉に鞭打たれる倫子の唇の動きが「愛しています」だったことに気づいた清子は、大学生から送られた美しい詩を思い出していたが、もはや手遅れだ。
 
  随想  花と蛇の功罪
  カコが見たもの

カコは高校二年生。おさげの似合う色白な美少女。本名は加代子だが「紅緒の木履(カッコ)も 緒が切れた」の歌詞からみんなにはカコとかカッコと呼ばれている。無邪気だが体の方はもう一人前だと教師の間でも人気者のカコ。
最近、親友のお嬢様・ミコの様子がおかしい。ミコは父子家庭。ミコのパパは画家で、住み込みの弟子の正子と親密な関係になったようだ。それでミコが居場所を失ったのではないかと見当をつけたカコは、ミコの家に乗り込む。
正子に出されたケーキには興奮剤が仕込まれていた。パパのアトリエに連れ込まれたカコは、ミコがあぐら縛りでパパのものをしゃぶらされているのを見せつけられる。立縛りにされたカコをパパがいじりまわし、その目の前で正子がミコをバイブで嬲る。ミコがアクメを迎えるのを見せつけられてカコもすっかり興奮。
ミコは養女で、中3の時からパパの女にされていた。パパがカコを仲間に引き入れろと要求するようになったのでミコは悩んでいたのだった。
開脚椅子に載せられて処女を観察されたカコは、ミコのクンニで初めてのアクメ。(その後の破瓜は描写なし)
翌朝、二度目の挿入。長椅子に伏せられ、バックからミコが双頭ディルドオで挿入。ミコも挿入されてのアクメを覚える。
仕上げとしてカコがパパにフェラ。

カコがおさげを切って大人っぽいおかっぱになったことで、カッコの紅緒は誰とも知らぬ男によって切られのだろうと教師たちは感づく。

75 随想  SとMの論理
  美少女悲恋 芦田は土曜恒例のガールハントに出かけた。盛り場で、セーラー服の少女・のり子から声を掛けられる。かなり遊んでいる雰囲気から売春婦だろうと見当をつけながらも、誘われるままのり子のアパートに。のり子にのしかかると背後からフラッシュ。現れた男・光男は、芦田をゆするつもりだったのだが、光男は合気道をやってる芦田の敵ではなかった。二人は同棲カップルだったが、金欲しさに美人局を始めたのだという。
光男を柱に縛り付けて、海老縛りにしたのり子に催淫剤を塗ってやる。悶え狂ったのり子の下肢だけをほどいてやり、光男のもとに行かせてやるが、手が使えないのでは結合できない。のり子が擦り付けた末に光男だけが射精してしまう。
芦田のバイブを受け入れたのり子のアクメ。
その時、のり子の妹の女子高生・君子がやってくる。取り押さえた君子を筆責めでアクメ。(その後の破瓜の描写はなし)
妹が汚したものを姉ののり子に口で清めさせる。続いて君子に差し付けると、意外に素直に口にする。
芦田は君子を連れてのり子のアパートを出る。ホテル行を承諾した君子はタクシーの中で、自由奔放な姉に嫉妬していたことを語り始める。
芦田は君子との同棲を決め、行き先を自分のマンションへ変更するのだった。
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気違いたち 前編  人気女優・瑤子は若手俳優・京介と仕事を捨てて駆け落ちする。瑤子は今日まで育ててくれた政財界の黒幕・黒木の妾であることに嫌気がさして彼から逃げ出したのだ。
 しかし逃亡を手助けしてくれる約束の芸能記者・浅丘は瑤子を裏切り、黒木に瑤子の潜伏先を密告する。瑤子のファンだった浅丘にとって、瑤子の駆け落ちは浅丘への裏切りでもあったのだ。浅丘は黒木に、瑤子と京介が共演したヒット映画の筋書きに合わせて、ふたりを実際に処刑しようと提案。黒木もこれを承諾する。
 黒木が新しく手に入れた少女歌手・処女のルミを肴に、黒木にSMプレーを教授する浅丘。その後ルミはアヌス調教も受ける。
 国外逃亡のビザが下りるまでと、アパートに潜伏している瑤子と京介。様子を見に行った浅丘は大女優の瑤子が京介の世話女房になっている姿が許せない。
 浅丘が手配した車で国外逃亡のために空港へ向かった瑤子と京介は、黒木の配下に拉致される。黒木邸の地下室で拷問を受ける京介。それを離れ座敷のモニターで鑑賞しながら、黒木は瑤子を責める。
浅丘は瑤子が京介への命乞いをし、責めに媚態を見せ始めることが気に入らない。SM初心者の黒木の責めでは足りない。瑤子はもっと苦しんで死ぬべきなのだ。
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気違いたち 後編

 瑤子は剃毛され、媚薬を塗り込まれる。その様子はビデオカメラで地下室の京介に実況される。京介に見られていると知りながら媚薬に耐え切れず、瑤子はついに自分からおねだり。 黒木と浅丘は瑤子の体を存分に楽しむと、瑤子を地下室の京介に対峙させて縛る。京介の監視役だった子分たちはようやくありつけた瑤子を嬲る。瑤子と京介は手を取り合うこともできないまま夜を明かす。
 翌日は夜まで瑤子をたっぷりと休ませ、化粧を施して夜は責めを再開。ルミを呼び出し、瑤子への浣腸を見学させる。
 瑤子を十分なぶったことで満足した黒木の瑤子への態度が軟化した。これを快く思わない浅丘は、瑤子をより残酷に殺すための筋書きを再考。以前から京介と交際のあったルミの手の届くところに京介の檻の鍵をわざと置き忘れるのだ。このままでは京介が嬲り殺されると知っているルミは京介の脱獄に手を貸すに違いない。予想通り、ルミは京介を脱獄させるが、京介はそのまま殺される。瑤子には「京介はお前を残して、ルミと一緒に逃げた」と言うことで、ショックを与えてやるつもりだった。
 しかし瑤子の初アナルに挑んだ黒木は脳溢血で倒れ、起き上がれない体になる。瑤子の初アナルを奪うのは浅丘。浅丘は病床の黒木を炊きつけ、黒木が亡くなったときは瑤子を生贄として殺す約束を取り付ける。
 病床の黒木にショーを見せるという名目で、瑤子を江戸時代の罪人に扮装させる。お芝居として、中庭で罪人役を演じる瑤子。十字架に架けられた瑤子が気づいたときにはもう遅い。非人に扮した浅丘が瑤子を槍で突き殺す。黒木は先ほど亡くなっていた。

  随想  セーラー服慕情
  随想  創作の秘密
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狂い花 登場人物:
夜のクリニックに負傷したヤクザ・征治が飛び込んでくる。痴情のもつれから男女を刺して逃げて来たという。ひとり残っていた経営者の女医・高子は、征治の命じるままに彼をかくまい治療をする。征治は高子をベッドに縛り上げ犯す。年下のヤクザの真珠入りに参ってしまう高子だが、征治には高子の具合は不満らしい。 征治の命令で、受付嬢の美代子が食料品を買い込んでくる。征治は約束を破り美代子に手を出そうとするので、高子はアナル処女を差し出して美代子を助ける。浣腸の末のアナル破瓜。身代わりになってくれた高子のアヌスをお礼として舐める美代子。 これ以上クリニックを休診にして征治をかくまい続けるのは不可能なので、高子は自宅を提供することにする。しかし駐車場でヤクザに取り囲まれる貴子と征治。クリニックの休診で、追手には手負いの征治がここに潜伏していることが予想できたのだ。  脅されたとはいえ、征治をかくまった高子も無関係ではいられない。ヤクザの会長の自宅で、全裸で縛り付けられた征治を殺せと命じられる高子。命じられたわけでもないフェラを披露して、ナイフを振り下ろす高子。  もう高子が夜の街を彷徨うことはない。毎夜、黒塗りの車がクリニックの前に横付けになるのだから。 (女医という表の顔と、恋人がいるにもかかわらず夜は飲みに出かけて名前も知らない男に抱かれることをいとわない夜の顔を持つ高子のキャラが魅力的。 年下の征治のテクニックに参りながらも、締まりが悪いと言われたことを最後まで根に持ってるのも面白い。
  随想  ある幼児体験
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外道のユートピア 大学2年生・弘はわがまま育ち。父が再婚した若すぎる母親・園子とヤりたくて仕方がない。母親代わりの女中・キヨは弘の筆おろしの相手で、なにかと弘の面倒を見てくれるが、今回もどうにかしてくれそうだ。キヨにとって園子は他人に過ぎないからだ。
出来の悪い弘は父親に見捨てられており、弘の味方はキヨだけだった。弘に女はサジスチックに扱うべきと教えたのもキヨで、縛りの練習台になったこともある。
弘が大型犬用の檻を2階の自室に運び込んだことを知り、園子はどんな動物を飼ったのかと弘の部屋を覗きに来た。弘はインディアンごっこをしようと言い出す。呆れる園子だがキヨに「坊ちゃんの遊びに付き合ってあげて欲しい」と言われては断れない。捕らえられた白人女役で大の字に縛り上げられた園子がキヨのたくらみに気づいたときにはもう遅い。インディアンの扮装をした弘はキヨと一緒に園子の周囲を踊り狂った末に、園子を犯す。
恥かしい写真を撮られた園子は要求を断れなくなる。毎朝キヨの手で縛り上げられた園子は弘の前に曳き出され、キヨの指示で調教が行われる。調教は浣腸とアナル調教まで進められる。
父親の1か月の出張に合わせて園子のアナル破瓜が行われ、園子は完全なマゾとして仕上がる。
妊娠した園子を自分だけのものにしたいと言い出す弘に、キヨは父親を亡きものにする計画を立て始めるのだった。
  随想  美しき縄
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不幸を招く女
  随想  女は物体(もの)か?
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蒼ざめた春 =「美姉妹・じょ濡れる」(女高生嬲るに収録)。

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