SM奇譚(アブハンター改題)  サン出版

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黒い姦殺者
淫美婦人
妄想二題 >
空と海と女と 登場人物:
中井剛 大学生 ヨットハーバーのアルバイト
堤英夫 クルーザーの持ち主
美奈 上流階級の娘。避暑?のため、海辺の別荘にきている。22,3歳?
美加 美奈の妹。高校2年生。処女。姉のお供。

おななし:
中井剛は、アルバイトとして堤英夫に、クルーザーの操縦を頼まれる。条件は、船内で起こったこと、見たことは口外しないこと。堤は、かねてからものにしようと思っていた美奈をクルージングに誘うことに成功したが、妹が監視役としてついてきた。外洋に出ると、堤は計画通り、船内の柱に美奈を縛りつけ、思いをとげる。美加は、姉を助けようとしない剛をなじる。剛は腹が立ってきて、堤と揉みあい、堤は帆を張る横桁に頭をはらわれ、海に落ちてしまう。主役交代。剛は、美姉妹ふたりをかわるがわる犯す。狂乱の海。
投稿・田所表川様
随想 SM怪異談 江戸時代の刑罰。私は大の磔マニア(「曝されている」という羞恥が働いている)。切腹は嫌い。斬首には興味なし。あるのはもっぱら生首(ただしマニアではない)。オスカー・ワイルドの「サロメ」に代表されるように、小説・絵画の題材はだいたい美女に捧げ持たれた男の生首という図柄。日本でも生首は女は少なく男ばかり。
 話は谷崎潤一郎の『乱菊物語』(未完)、小池雄一原作・小島剛夕画『首斬り朝』(週刊現代連載)、ネクロフィリア(死体愛好症)へ。
 先生のアイディア。?@美女のアルコール漬け(たしか、長編で出てきた)。?A水槽に生きたまま入れて蓋をする(これも、長編にあり)。
 私の興味の中心は死そのものではなく、死に致る生(美)のはかなさとエロティシズム。美は、はかないのではなく、はかないものこそが美であると観じ、美をはかなくする事によって更に美しいものにしようとする。これが私のサジズムである。
投稿・田所表川様
孤愁の淫

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臨床的SM談義 当時、40代半ばである千草氏が、胆石症を患って開腹手術で1ヶ月入院された体験談です。

>(入院した病院の看護婦の大半は准看護婦で、定時制に通っている女子高生)その少女たちにまずほどこされたのが、浣腸と剃毛だったのには、苦笑せずにはおれなかった。
美少女たちを全裸に剥いたうえで剃毛や浣腸に泣き悶えさせるのが、私の最も得意とするレパートリーであった筈なのに、それがなんぞや、全く逆の立場に立たされるとは!

かくして全編を通して可愛い看護婦さんが千草氏に与える凌辱の数々!(笑)。
Sだと思っていた自分にMの素養どころかホモの気まであるんじゃないか、特に他人から浣腸を施された経験は今後の作品に影響がでそうだと書いてらっしゃいます。
続・臨床的SM談義  先月に引き続き、旦夕摘出手術の予後を養っている。とっくに退院はしたのだが、まだ体が復調していないので、毎日自宅でブラブラ暮らしているわけである。
 ノンビリ散策してる毎日である。 と、こう書けばいかにも病気を口実に優雅な生活を送っているように聞こえるかも知れないが、内実はさほどノンビリしたものではない。
 本当にノイローゼ寸前なのである。
 医者はやはり正しかった。療養期間は、仕事のできない期間であるのだ。「嘘つけ、現にいまこの駄文を書いているではないか」とおっしゃる方がいるかも知れないが、これこそナニガシかの原稿料を得んがための涙ぐましい努力の結晶であるのだ。
 冗談でなく、まずペンが持てない。それで私ははじめて口述録音という方法を考えていた。実は世迷い言だから口述録音できるので、これがSM小説となったらそうはいかない。 照れくさいのである。パンティだとか下腹の繊細な茂みだとか花びらのようなだとか、そんな言葉が自分の声色でテープから飛び出してくる気はずかしさに耐えられないのである。それだけならまだいい。「いや、かんにんして」とか、「ああ、もうダメよ。ねえ、ダメッ……」などというクライマックスの女言葉が、野太い自分の声で再生されるのだからたまったもんじゃない。嘘だと思うなら自分で一度試してごらんなさい。

「SMポルノなんてものはペンで書くもんじゃなくてペニスで書くもんだ」と団鬼六先生はいみじくもカッパされたが、まさに至言である。 が、それはそれとして、四十面さげて年端もいかぬ少女を丸裸に剥いでどうのとか、美しい人妻をナニするとかという妄想に憂き身をやつしているより、床に入るや否や安らかに眠りにつく方がいいにきまっている。 それでSM以外の読書をする。ところがSM作家魂というか転んでもタダでは起きんと言おうか、それらからSMの匂いを敏感にかぎ取るのである。(それをもとに、いろいろと想像力をこらす。)
 もちろんこれは、ペニスはもちろんペンさえもものの用にたたない男の繰り言に過ぎない。
投稿・田所表川様
随想 「アメリカ俗語辞典」のことなど 女性性器をあらわすアメリカの俗語は十数語しかないが、日本語の俗語はおよそ九百あまり、およそ六頁にわたりエンエンと続く。S&Mの項目は、およそ七頁。痛み責め・筋肉責め・疲労責め・忍耐責め・寒さ責め・生理責め・排泄物責め・拘束責め・その他の責めに分類する。その内容だけでおよそ三頁。
投稿 田所表川様
背徳の犬 登場人物
殿村 会社社長。四十代半ば。養子で、妻に縛らせてくれと言えず、SM奇譚を愛読して慰めている。高校三年生の娘あり。
池田富久 不景気で首切りにあい、失業中。ローンを抱え、妹(おそらく「娘」の誤植)の大学受験をひかえる。
池田さと子 妻。三十代。

おはなし
殿村は、SM奇譚を買って書店を出たところを、男に声をかけられる。SMプレイ、三時間10万円。写真を見せる。自分の女房だという。タクシーで連れて行かれたのは、郊外の建て売り住宅。二階。床の間付きの六畳。布団の上に大の字に縛りつけられた女体の上に毛布が掛けられている。顔の下半分をくるむように豆絞りの手拭いで猿轡。枕元の盆にはさまざまが責め具が用意されている。商談成立。毛布を剥ぐ。絹の湯文字。悶える四肢。形を崩さずに上向きにとがった乳房が、人妻らしい成熟味を発散させながらゆらめく。「さと子、精いっぱいお客さんにサービスしてあげるのだぞ」「ひとつだけ、この猿轡は絶対に取らないように……アヌスも旦那に買っていただきましたが、せめて一箇所だけは、夫婦の仲だけの所を残しておきたいんでさ」
 有頂天になる殿村。やがてどうしてもその人妻の唇を奪いたくなった殿村は、女を坐らせる。(この眼付きは……)女の顔付きというものは横になった時と普通に立ったり坐ったりしている時ではずいぶん違う。その猿轡の上からわずかにのぞく女の眼が、妻のそれとそっくりだった。ひょっとして……
投稿 田所表川様
暗い海を抱く女  田村は、抜けして生まれ故郷の北の海へ逃げた和子を捕まえる。ホテルに着くと、逃げないように後手錠のまま、冷えた体を風呂で温めてやる。体を洗い、アヌスを指姦しながら、和子が組織のおんなになった経緯を聞く。
 夫の長期海外出張の寂しさのあまり、たった一回の浮気をしてしまう。その相手が組織のスカウトだった。その男の技巧に失神寸前となり、あとはカメラ・海老縛り・股縄・A交・発射・口での清め、と畳み込まれる。
 部屋へ。後手胸縄。シャンデリアに縄尻を結び吊る。話の続きをさせる。「何が一番はずかしかった?」和子の話を再現する。二本の張形を埋め込み、開脚固定。かたちのよい尻に鞭がからみつく。悲鳴にまじえてうれし泣きの声をあからさまに洩らしはじめる。そのとき、チャイムが鳴る。ドアを開けると、ホテルの支配人と若い警官のすがたが……。
投稿・情報提供田所表川様。
たらいまわし 登場人物:
山上 医師。
杏子 山上の新妻。結婚して六ヶ月。じょじょに女の悦びに目覚めはじめるが、はじらいを失っていない。
園田育子 看護婦。山上が杏子と結婚する以前から、愛人関係にある。欲望の化身。

おはなし:
山上と園田育子は、病院の当直の日は、病院で情事を楽しんでいた。この日も、急患が連れてこられたが、事の最中であったため、育子は搬入を断り、他の病院へ行って欲しいとことわる。ベッドプレイを再開。電話。以前、友人がやはり処置を拒まれ、病院をたらいまわしにされた挙げ句、死んでしまったという仲間から。さっき病院に連れて行ったのは、山上の妻杏子だったという。もし受け入れてくれたら許すつもりだったが、拒否されたから、これから仲間四人でたらいまわしにするという復讐のあいさつ。一時間後。ふたたび電話。男たち。杏子。喘ぎ、悲鳴、嬌声。明け方、電話。病院の玄関先に杏子を置いてきたという。杏子。凌辱の痕は、アヌスにも。狂おしい欲望。山上はたらいまわしの最後のひとりとなるべく、正体のない妻の肉体に挑みかかる。
投稿・田所表川様
お慕いするH先生へ

名門校の女子高生・美代子が家出先から、若い担任のH先生に宛てた手紙形式。

美代子が家出したのは、友人の清子の兄・武夫に犯されて、汚れた体を憧れのH先生に見せたくなかったからだった。清子は、人気のH先生を射止めるために邪魔な美代子を落とし入れたのだ。
美代子が武夫に処女を犯されたときのことが美代子の口から克明に描写される。
その後も武夫からは脅迫めいた誘いの電話が繰り返され、いたたまれず美代子は家出したのだった。
そして美代子は、H先生に滞在中のビジネスホテルに来て欲しいという。来てくれなければ美代子は武夫のところに行くしかない。

美代子からの手紙はここまでで、作者から行くべきか行かないべきか無視すべきかと、五パターンのオチが提示され、好きなのを選べと。

姉妹娼婦  小坂は、ずっと通い詰めたミキのアパートにしけ込む。にらんだ通り、マゾの素質十分。後ろ手胸縄。朝、目覚めると、台所で音がする。だがミキはまだ自分の傍らで眠っていた。一度で忘れられなくる体。よろこぶ声のよさは格別。女の構造も抜群だった。高三の妹、小枝が朝食の準備をしていた。 ある日、悪友の矢部が飛び切り上等の女高生から声をかけられたという。本番なし、フルート演奏とボール遊び、おさわりokで一万円。小枝だった。小坂は、ミキの仕事中、自宅を訪ね、姉にばらすと脅し、プレイを強要する。フルート。あやうく自失する寸前で、突きとばし、逆手に手錠をかける。小枝の部屋。あらためて後手縛り。「さあ、演奏再開だ」
 SM奇譚は、例によって千草作品としては、コレクターやファンと比べて文量が少ない。千草先生は几帳面にオチをつける。ただこの作品は、この姉妹のヒモになるという小坂の夢で終わり、オチをつけず、後は読者の想像に任せる余韻を残し、終わっている。
投稿 田所表川様
馬えらび 私(妻と死別。郊外のマンモス団地に住むSM作家)は、競馬が縁で人のいいやくざ関(30近く)と親しくなる。私のした競馬の予想が当たった礼として、好みの女性を(相手の意志に関わりなく)提供するという。団地内の直線500mの道路をパドックに見立て、女たちで最も混み合う午後五時、女えらびを始める。
投稿・田所表川様
新・鶴の恩がえし  トルコ「昇天」の源氏名は鳥の名。ナンバーワンの名前は丹頂。21歳。本名のぶ子。肌の白さは丹頂鶴と呼ばれるのにふさわしい。また新しい常連ができる。50がらみの中年男。「なぶるのが好き」 彼女らの浮気──それは客に気を許して商売抜きでサービスすること。タオルで後ろ手縛り。(もう、どうなってもいいわッ)唇をゆるす。男は丹頂を俯せにして膝を立てさせる。マッサージ台に片頬をすりつける丹頂。「好きだよ。丹頂さん、そのしるしだ」双臀を両手で割り拡げるとすみれ色の蕾に唇を押しつける。
 ひと月後。丹頂は自分のアパートに誘う。おじさんにお尻を丹念に愛撫されると思わず泣きながら精を放ってしまったとき以来くくられて自由を奪われた身を好きなようにもてあそばれる、その魂が天外に飛び去るかと思われるような激しい愉悦がやみつきになってしまった。指定された時間におじさんはバラの花束を抱えてやってきた。正座。後ろ手胸首縄。麻ロープ。「お、おしゃぶりを……」(犯して……早く、思い切り……)両足を掴んで仰向けにひっくり返し、両脚を肩にかつぐ。舌の先をとがらせて蕾をなぶる。「わたしにここの処女をくれるかい?」(あげるわ、ぜんぶあげるわよ……)のぶ子はしあわせそうに眼をつぶり、激痛が切り込んでくるのにも、歓喜に顫える。

 エロ描写に関してはふんだんにあって申し分ないのですが、オチがいかにも唐突で、書く前から計算されていたとは思われない。伏線がもっと引けたはずです。ふたりの会話やのぶ子のつぶやきが途中と最後では辻褄があわないように感じられます。 いかがでしょうか。
投稿 田所表川様
闇に咲く花  夏の二か月の思い出。「旦那、いい子がいますが、遊んでいきませんか」医者である私(肥大漢)は、その男に末期癌患者特有の死臭をかぎとる。案内されたのは場末の木造アパート。風呂なくトイレ共同。その男は、父親だった。その時、襖一枚へだてて控えている。いつも浴衣姿の小枝。夏の夕顔の白い花。ひかりごけさながらの絖の肌の妖しさ。かわらけ・パイパンの女。決して部屋の電灯を灯させない。その動きを察すると、父親が電源を切る。三度目から縛る。高手小手、あぐら海老縛り。ある日、生まれつきのパイパンと思っていた私は、アヌスを舐めようとして、ほんの少しの剃り残しを舌に感じ、毎日丹念に剃り取られていたことに気づく。誰が……。私は嫉妬をおぼえて問いつめると……。

 太い三つ編みのお下げの少女の体型がはじめと変わっていきます。当初、浴衣が優しい肩をすべって腰の上に落ちると、ほっそりした体の造りの割にムッチリとよく実った乳ぶさが、覆う腕の下からはみ出します。ところが一ページも行かないうちに、「幼い体つき、胸のふくらみはもともと未熟、掌にスッポリ納まってしまう未熟な乳房」になってしまいます。書き進めていくうちにイメージが変わっていったのでしょう。
投稿 田所表川様
あなたの愛で縛って 登場人物:
阿部(私) 女性専門カメラマン
ゆかり 結婚三年。風俗研究家として著名な父を持つ。

おはなし:
私は、新宿でばったり着物姿のゆかりと再会する。ゆかりの父は、私が師とあおぐ風俗研究家で、その娘とは顔見知りであった。ゆかりが高校3年生の時、セーラー服姿でだしぬけに私を訪ねてきた。なんと緊縛ヌード写真を撮って欲しいという。ヌード撮影。縛り。撮影。「ぶってぶって、思い切り泣きわめかせて」。海老縛り。ベルト。尻。股間。失神。
/歩いて喫茶店へ。話はあの時のことに。ゆかりは当時、写真を取りに来なかった。私が保存してある写真とネガを焼き捨てて欲しいという。私は、あの日のあの行為のわけをたずねる。
投稿・田所表川様

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可愛い夫婦  田んぼのまん中の建売住宅が二十軒。入居者は三十代の終わりから四十代で小学生の子持ち夫婦。そんな中に二十代の可愛い夫婦(子供なし)がひと組みあった。マコトとミチ。ふたりは孤児院で出会い、恋におちて、脱走。収入は、週の半分それぞれ一流ホテルやデパートに出かけ、客を物色して体を売っている。一戸建ての奥の八畳間を音が洩れないように改造し、緋色の分厚い絨毯が敷いてある。マコトはミチに今日の客とのやりとりを問いただしながら、鞭を使って責める。高手小手胸縄、M字開脚。三面鏡の前。責め棒。銀の針。クリトリス。すさまじい絶頂。
 ふたりの夢は、どこか駅の近くに花屋を開くことという、メルヘン。
投稿 田所表川様
退屈しなかった日
痴獄の初夜 園子(26歳)は、ふたたび初夜を迎えようとしている。旧家本庄家の長男康一と結婚したのが3年前。その夫の急死。そして今、その弟享二(魯鈍、24歳)と。園子は生まれて半年の乳呑み児のことさえ考えなかったら、決してこんな選択はしなかった。夫の一粒種は正嫡。血筋、資産。嫁に行かない家付き娘・妙(30過ぎ)はいう。「かたちだけでいいのです。そうすれば康一の血筋がこの家に残り、あなた方母子(おやこ)の将来も安らかになるでしょう」二度目の初夜を迎える園子に、妙が介添えをするという。「享二さん、花嫁の手を取って、契りの床へ導くのですよ」狂暴な光をたたえた上眼づかいの享二は、母代わりの妙にだけは従順だった。「嫂(ねえ)さん」「およしなさい。自分の嫁に嫂さんなどと呼んではなりません」「そ、園子」虫酸が園子の胸にはしる。ロープ。「赤さんに風邪をひかせたくなかったら、おとなしくしなさい。わかりましたね」赤ん坊をこの寒い夜に外に放っておくとの脅し。乳房の上下を巻き締められて、乳首から白いものがにじみ出る。右に左にと吸いつく享二。「このいましめだけは解いて下さい。もうあらがいはいたしません。おねがいです。お姉さま」「享二はこうしないと男にならないのです」「そんなッ」そそりたった巨大なものは、なじんだ元夫のゆうに倍はあった。(縛らなければこんなにならないなんて嘘だわ……)白一色のシーツの上に人の字縛り。よだれの糸を垂らしながら、享二は責めたてる。逞しいものがいつ果てるともなく突き上げてくる。自分の体が変化していくのを自覚する園子。なんども絶頂に極めさせられる。口で汚れを清めるように妙に命令される。その背後から股間に角を生やした妙が……。
 たいへんな二度目の初夜です。SM奇譚掲載で、分量が少ないですから、この初夜の出来事しか書いてありません。短いものですが、ひょっとしたら別の題名で使い回しされているかも。
投稿 田所表川様
剥き身と抜き身の物語  バーのホステス綾美(27,8歳)。ラブホテル。後ろ手、胸縄、剃り落とされた丘に股縄がくい込む。「新入りのミチ子、ハーさんに気があるみたいよ」ベルトが尻たぼに小気味よい音をたてる。ぼくは髪を両手で掴んで綾美を引き起こす。嫌ッ─というそぶりを反射的に見せたが、すぐ舌をからめて吸いついてくる。「ミチ子をやる手引きをしてくれるな」
ミチ子をマンションに連れ込む。後ろ手錠。「嫌……かんにんして」「まずおしゃぶりからだ」しゃぶらせながら、ワンピースを剥ぐ。のどの奥でなく。両手で頭をしっかと固定し、情熱を放つ。寝室。鏡に向かって立たせ、柱を後ろで抱くようにさせて縛る。背後からなぶる。可憐。パンティの上からいやらしく触れる。手触りが……。「ああ……お笑いになっちゃ、ミチ子、死んじゃうからッ」21歳の熟した肉体に幼女のような清らかな下腹を保っていた。白板の女。「こんなからだのあたしでも……可愛がってくださいます?」みずから写真を撮ってくれとせがむミチ子。処女だった。肉体的な欠陥がミチ子をマゾっぽくしたのだろう。「この方を逃がしたら二度とチャンスは来ないような気がして……」
投稿 田所表川様
花見酒  おれは大学三年生。春休みだが、田舎に帰る金はない。木造二階建てのボロアパートの二階の一番奥。今日はトリスではなく、サントリーの角ビンを買って帰る。これにはわけがある。部屋に戻ると妙子は逃げてなかった。真っ白な裸、猿轡、すすり泣き。尻を畳に落とし、両腕を頭上に伸ばして柱にひとまとめに縛りつけられている。M字開脚。股の間に鏡。処女を奪った証拠が見える。「おめえの金で今日は贅沢させてもらったぜ。乾杯といくか」愛らしい剥き出しの下腹部にもたらしてやる。宙に浮いた爪先を反らして泣き叫ぶ妙子。「結構な花見だぜ、え、妙子」片桐妙子。文学部の同級生。才媛。金持ちのお嬢さん。男たちの憧れを一身に集める。恋人は同じ学部の高木敏彦というお坊ちゃん。おれをいつも家来のように引き回していた。妙子はもうすぐ留学するという。もう時間がない。おれは、高木の名を使って妙子をアパートにおびきよせた。往復ビンタ。やる。予想に反してなんと処女だった。花もよければあ酒もよい。「剃ってやろう」宣告を受けた妙子は狂ったようにもがきだす。「記念品としていつまでも大事にしまっておいてやるからな」声が聞きたくなって猿轡をほどく。「……もう、いじめないで……おねがい……」棒状に切ったバターを下の口に含ませる。上の口にはおれのをくわえさせ、ウィスキーならぬ花見の白酒をタップリと注いでやる。高木がおれの頼みを聞いてくれて、自分の恋人の凌辱写真を撮られるとも知らず、ポラロイドカメラを持ってきてくれる。
投稿 田所表川様
春情一刻 春の宵、愛用のロープをふところに、夜桜見物。二十歳前後の学生かOLらしい(丸顔の愛くるしい顔立ち)に狙いを絞った。おとなしくて男の強引さにトコトンあらがうことができないタイプ。「花も悪くないけれど、花の下で貴女のような美人と逢える方がもっと楽しみですね」歯の浮くようなお世辞はハントの第一条件。「ああ、いい匂いだ、こんな匂いには弱いなあ」二十分後、小暗い木陰で彼女と唇を重ねていた。1メートルばかりの細い絹紐で後ろ手に縛る。「……やめて……なにをなさるの……ほどいて……」「好きだよ」「いいおっぱいだね」ゆっくり揉んでやる。「くくられているから、よけい感じるんだよ。わかるだろ?」「意地悪……」フェラさせる。私の白い花見酒を飲ませる。茶屋に入る。サチ子の腰からジーパンを引き下げる。ビキニパンティがはち切れんばかりの腰にあやうく引っかかっている。「いい体してるね。ますます好きになった」「ちょっと、いたずらさせえてくれるかい」「また、くくるの?」下着を脱がせて、人の字縛り。「さっきのお返しをしてあげようね」シットリ潤った太腿にピッタリ唇に押し当ててゆっくり攻めのぼる。腰をゆさぶりたてるサチ子。私の口の中は蜜でいっぱいだ。悦びわななく柔肉がとめどもなく絞り出す。「ああ、……ど、どうにかなっちゃいそう……」前からあふれ流れたもので濡れた後の蕾に触れる。「い、いやッ、そんなところ……いやッ」ゆっくり揉みほぐす。サチ子が弾ねる。両手で尻たぼを割り、ふたたび蕾をなぶる。三度目のアクメ。座禅ころがし。俯せ。尻をしばく。しあげにかかる。一戦終えてビールを飲む。春情一刻はやはり春宵一刻値千金の風流には及ばない。ふと見ると、サチ子の太腿を毛虫が這っている。サチ子は眼をさまさない。毛虫は秘所に接近していくが、私はふと毛虫が外から来たものではなく、サチ子の体の中から蠢き出て来たものではないか、と思う。
投稿 田所表川様
無残新妻殺し  愛子は結婚以来半年、毎夜抱かれていたが、夫は出張四日目であと一晩の辛抱である。抱かれる夢。まぶしい。「いい夢を見ていたらしいな、奥さん」三十過ぎの男は、ひと月前に一目惚れして、ずっと機会をうかがっていたという。顔を隠す気はない。「ネグリジェの前をはだけて、体を見せろ」ナイフで脅される。夫とのテレフォンセックスでパンティを脱いだまま寝ていた愛子。自分の指で左右に開かせる。オナニー強要。フェラ。男はゴムをつけさせる。俯せ。尻打ち。男の指の不思議な感触。男は外科用の手袋をしていた。縛り。M字開脚。男はこうするとよく締まると、十本の指を愛子の首に食い込ませるのだった……。
投稿 田所表川様
義眼の男 ホステスのマリは客の浜坂の奇妙な視線に魅せられてしまう。浜坂の右目は義眼だったのだ。
サドの浜坂はマゾのマリの扱いを心得ていた。初めてのホテルの時から、浜坂はマリを縛り上げ、剃毛してマリを逃げられなくした。3度目の逢瀬でアナルセックス。
或る日、浜坂は目かくしした海老縛りのマリに予備の義眼を挿入する。浜坂に胎内から見られているように感じたマリは激しく燃えるが、浜坂はさらに自分の眼に入っていた義眼をマリのアヌスに挿入。胎内で義眼がこすれあう感覚にマリは激しく達する。
マリの体内からなかばヒリ出された義眼を見てあることに気づいた浜坂はマリの前に鏡を置く。目かくしをはずされたマリが激しく驚いたのは、マリの女性器と肛門にはまり込んだ義眼が、偶然にもこちらを見据えているように見えたからだった。
天狗 日本舞踊の師匠・静に、内弟子の花江(20歳)が「夜中に2匹の天狗に襲われた」という。
花江は田舎で強姦された経験から、どこかおかしな所のある子だった。
静が見当をつけたとおり、天狗の正体は静の年下の夫・武彦が天狗の面をかぶって花江に夜這いをかけたのだった。静は武彦にゾッコンで、彼の浮気も黙認している。武彦が言うには、花江が武彦と静の夜の営みを覗き見していたようなので、それを天狗に化けて問いただしたのだという。花江は覗きを自白し、天狗とのプレイにも大満足したのだと。二匹の天狗の正体は、武彦が被った天狗の面の鼻と、武彦の下半身の肉棒のふたつのことだったのだ。
武彦が静に見せてくれた天狗の面はゴム製で、鼻の部分は男性器の形状になっており、その鼻は内蔵された電球で光るのだった。面は上半分だけで口の部分はないので、被った者は鼻で責めながら口で肛門を舐めることもできる。
この天狗の面を試された静も大満足。またこれを覗き見していた花江が武彦に取り押さえられて連れ込まれる。花江は静に憧れていた。武彦に天狗の面を被らされた花江が静の下の口を、上の口は武彦のものがふさぐ。
耳掻き一杯のしあわせ  おれは、スケコマシ。声をかけてもらいたそうな顏はひと目でわかる。札束がふところにうなっている中年のプレイボーイという恰好をきめているから、これを地獄への道行きとも知らず、あわよくば小遣いにありつけるかも、と考えるらしい。組織が経営するラブホテルに連れ込み、おれ好みのプレイを楽しみ、女には束の間の快楽を与え、おれは耳掻き一杯分の報酬を受け取る。土曜の午後、盛り場の雑踏で女を拾った。洋裁学校の生徒、ジュン子だ。
投稿・田所表川様
幽女  おれ(八郎)は,駆け出しのサラリーマンだが親の七光りで何軒も同じ家のならんだ3DKの平屋建て売りの一軒家を手に入れた。奥の四畳半の床の間には,丸柱があり,これが決め手。おれは後ろ手立ち縛りが一番好き。最初に背負う名誉を与えたのはマキ。ビキニの痕がクッキリ。茂みは濃いが柔らかい。ビールをやりながら鑑賞。「……ねえ,そんなに見つめてばかりではいやよ……」乳首がツンととがって震えている。悲鳴。「あ,あそこに,白い女の人が……」半開きの窓の向こうの闇。隣の壁とは1メートルも離れていない。コオロギがかしましいだけ。/蝙蝠が飛びかう日暮れ,その女を見た。/同僚の送別会からグデングデンで帰った。間違った家に転がり込む。造りは同じだが家具がまったく違う。奥から女のすすり泣き。床柱には豆絞りの手拭いで猿轡を噛みしばった美女。隣の家の牧野ゆう。真っ白な乳房の下に回った縄はほとんど乳房で隠れている。おれは,猿轡を取らず,掌にあまる乳房を揉みなぶった。湯文字をむしり取る。これがおれのサジズムが求めていた肉体だった。立ったままつながる。/眼が覚める。隣の家。素っ裸。ほこりのつもった部屋。/おれは不動産屋に電話をかけた。「申し訳ありません。別に隠すつもりはなかったのですが……」 
 あとがき 「幽女」は「ゆめ」とお読みください。
投稿 田所表川様
78 菊花すすり泣き  大人しい若妻・明子には夫に言えない過去があった。大学生時代に映画部の先輩・氷田に犯され情婦にされていたのだ。氷田は他の婦女暴行で逮捕され、解放された明子は現在の夫と結婚し、幸せな生活を送っていたが、当時の事が思い出されて夜はうなされることもあった。
 明子は近所の主婦から怪しい男が出没していると聞かされる。この閑静な住宅街に大規模な土木工事で飯場ができ、下品な労働者がうろつくようになったのだ。 出所した氷田が探しに来たのではないかと恐れた明子は外出を控えるようになるが、雨の日のバス停で出くわした労働者は、やはりあの氷田だった。 氷田のねぐらに連れ込まれた明子は犯され、氷田の仕事が休みになる雨の日には必ず来るようにと約束させられる。 やがて尻を犯された明子は、その味も覚え始める。 様子がおかしいことを夫に気づかれた明子は、氷田に別れを願い出るが、氷田は「次回は和服で来い」と命じる。
 雪の日、和服で料亭に連れ込まれた明子は、そこで氷田の上司・倉西に譲渡されてしまう。剃毛され夫の元に戻れなくなった明子は被虐に慣らされた自分の運命を悟る。
蝮の坑  組員の間で「蝮の坑」と呼びならわされている地下の一室。素っ裸の三人の女が円陣を作るように坐っている。両手吊り。双の足の裏を合わせて縛られている。翳りを剃り上げられ剥き出しの部分には,責め棒が埋め込まれている。三人をひとまとめに首に縄が巻きつけられ,うなだれることができない。裸の三人の男たちが時計回りで口を使わせている。淑江と朱実は組が経営する高級クラブのナンバーワンホステス。サチ子は竜の高校時代の同級生。五年前,強姦に失敗しムショへ行った因縁の女。エリート官僚の妻となって間もない。精を放った男たちは,敵対する暴力団のボスを襲撃する特攻隊。(おれが死んだと聞いたら,あいつはさぞいい気味だと悦ぶだろうな)「惚れたってこたあ,やりてえってことよ」襲撃用のトラックに揺られながら,蝮の坑の特別室へ買い物の途中に拉致されてきたサチ子との数日間のことが頭によみがえる竜。
投稿 田所表川様
女はむごく殺せ! おれは中年近い殺し屋。傍らには昨夜拾った女。処女蕾を奪う。電話で依頼があった。ある男をその後妻の前でなぶりぬいてから二人とも殺して欲しいという。前金200万。おれは殺人の代償として金のほかに女を要求する。依頼人山田会長は自分の妾しづ子を提供するといって,妾宅に招く。三十前。会長の命令で帯を解くしづ子。着痩せするたち。無毛の丘。成功の暁にはこの女を楽しめる。相手の男,土倉重信の身辺調査。40代。女房のみさをはすこぶるつきの美人。土曜の夜,決行。ジョギング中の運転手を眠らせる。女中のおキヨを眠らす。侵入。二人は風呂の中。先に上がった裸の土倉を締め落とし,椅子に縛りつける。みさを夫人登場。バスタオルを取り,裸にして強盗を装うために金探し。警報ベルを押そうとするみさを。後ろ手錠。意識を取り戻した土倉の口にガムテープ。みさをと交わる。「いっそ……殺して……」2回戦。「殺して……主人を……殺して……このままではあたし,生きていられない……」「おめえは,どうする」「どうにでも,あなたの好きなように,なさって……」手錠の代わりに,後ろ手縛り。夫と対面の椅子に坐り,みさをを前に向かせてつながる。コールドクリーム。肛姦。土倉の頸を締める。白濁を噴き上げる。死。「抱いて……思い切り抱いてッ」みさをの妖しい魔力に引きずり込まれる。しかし,契約は契約だ。山田会長はこのみさをの魅力を知り尽くしていたにちがいない。だから,前もってしづ子を餌として見せていたのにちがいない。
 ハードボイルドタッチに挑戦する千草先生でした。
投稿 田所表川様
花むしり非情  スナックで見つけたイカす女。女子大生のチカ子。ホテルに連れ込む。真っ赤な絹の細紐で海老縛り。「変態」アヌスなぶりに弱い。「すごいわ……あたし,こんなこと,はじめて……」おしゃぶり。真珠のネックレスを買ってやる。「ねぇ,今度いつ会ってくださる?」/ 
 三田圭吉は26歳。大学時代,ふたりの高校生の家庭教師をしていた。その一人,幸江はいまは銀座のバーのママ。バツイチ。不景気で経営が苦しいと泣きつかれ,金を貸している。幸江はことのほかアヌス責めが好きだ。後ろ手縛り。尻打ち。浣腸。アヌスを貫いたまま,鏡の前の椅子に腰を落とし,前にはバイブ。半狂乱。/
 杏子は,深窓の令嬢でいまは社長夫人に納まっている。好きだった。高校時代,キスまでは許した。マンションに訪ねてきた。「先生,うちの会社,倒産しそうなんです」「貸してくださるなら,杏子,なんでもします。先生,どんなことでも……」キス。掌にあまるほどの乳房。「……その前に小切手いただけません?」金壱阡万円也。「その長襦袢も脱がないと,渡せませんよ」縛る。「サディストだったのですね」「利息ですよ,杏子さん」柱に立ち縛り。「借用証をいただきますよ」カメラ。愛撫。張形。絶頂。失神。下の口でくわえたままのところをカメラ。柱から解き放って縛りなおし。フェラ。口内射精。
 幸江に話したのは作り話だった。それを真に受けて杏子は訪ねてきたのだった。金などなかった。公金を横領したのだ。会社の監査まであとひと月だ。それまで杏子を楽しみ尽くす……
投稿 田所表川様
晩春・花びら責め 副題は「あやかしの肉鼓」。
いわゆる金沢・錦城ものの一作。
 塚本睦子は,K大生。18歳。処女。古い城下町。下宿先は,紙問屋。江川柳平,四十を出たばかり。妻,由乃,三十前後,臈長けた美人。離れの土蔵。部屋には男女の能面が掛けてある。睦子は一緒に風呂に入った由乃に火をつけられた体を部屋でのオナニーで鎮める。住みはじめて一ヶ月余り。雨の夜。すすり歔きを聞く。翌日も。能面はカモフラージュだった。のぞき穴があった。はずしてのぞき込むと,となりの土蔵に「小面」をつけた女が吊られ,うしろから「あやかし」をつけた男が一草もとどめず剥き出しの女の部分に手にした物を根元まで埋めていた。いつしか睦子はパンティの奥に手を伸ばす。翌日,夫婦は何事もなかったように仕事に精を出していた。夜。二人がゆったり入れる檜造りの湯舟につかると,ガーゼにくるまれた細長いものに目がとまる。松茸の彫刻に見えた。昨日,女の悦びにぬめぬめ光って抜き出されたものだった。「ご一緒していいでしょう?」由乃の声。「流してあげましょうね」「睦子さん,ゆうべ,あたしたちのこと,ごらんになったでしょう」耳元で囁かれる。「死にたいほど羞ずかしかったわ,あたくし」「ああするのが主人の趣味なの。しばらくは我慢していたのだけれど,とうとう我慢しきれなくなったのね。ごめんなさい」「おばさまは……あんなことされて……どう思っていらっしゃるの?」由乃は乳房をもてあそんでいた手をずらして睦子の両手を背中に折り曲げ,手首を交叉させる。「こうしてくくられたら,どういうお気持ち?」濡れたタオルで縛り合わせる。「あたし,睦子ちゃんが自分で慰めているところ,見ましたよ」「お,おじさまも?」「なんて可愛いんだろうと言ってらしたわ」花びら責め。「ね,気持ちいいでしょ?」「はい……」「好きです……だいすき……」「キスしていい?」実質的なファーストキス。張形で内股を撫でられる。柔らかい肉をすこし押し分けただけで止まった。上下に動かされる。「あ……も,もう……」「欲しいっておっしゃい」「あ……ほ,ほしいわッ,ねえッ」「女になりたいとおっしゃい」「お,おんなになりたいの……」そのまま物足りない思いのなかに歔きながら絶頂を極める。
 「さ,参りましょ」土蔵では「あやかし」が待っていた。由乃も小面をつけ,長襦袢を肩から落とす。麻縄で睦子の胸を上下に縛ると,深い痺れが体の芯に生まれた。由乃は「あやかし」から褌を解き放つ。「献身の口づけを,なさい」由乃の重い乳房が背中に押しつけられ,睦子の乳首をゆっくり優しくまさぐり求める。自然に唇がゆるむ。ゆっくり呑み込む。不意に由乃が睦子の体を抱いたまま,後ろに倒れ,脚をからめて開く。蝋燭を内股にたらす。睦子は電気に触れたように跳ね,痙攣する。やがて本当の灼熱が激しく貫く。/破瓜の儀を終えると,睦子は天井の梁から吊られて開脚させられた。由乃は小面をはずすと,「あやかし」の腰を抱き,脈動に唇を寄せる。睦子は凝固した自分の血が由乃の唾液に溶かされ嚥下されるのをめくるめく思いで見つめる。由乃は張り形を使い,「あやかし」は乳房を揉みしだく。「いや……そこ,いやですッ」「あやかし」の指が羞ずかしい蕾をまさぐり当てた。「おばさま……あ,だめッ……も,もうッ……」「こう言ってごらんなさい」「それを口にすると,悦びが倍にも三倍にもなりますよ」ゆるみきった蕾が指を呑み込んだ。悦びを知った女の声が噴きこぼれる。/二人はあぐら縛りで69。由乃が上。睦子の真上で抽挿が繰り返される。あぐら縛りのまま,二人は俯せに並べられる。由乃には張り形,由乃の尻を鼓がわりに平手打ちしながら,睦子を背後から領する。
投稿 田所表川様
地獄に死す 登場人物:
哲治 組長のボディーガード。妙子と逃亡する。
妙子 組長の情婦。
武藤 組長。五十過ぎ。中年太り,ツルっ禿げ。サディスト。
犀  組長のボディーガード。巨体,暴力専門。サディスト。
香織 妙子の妹。この春,大学に入ったばかり。処女。

おはなし:妙子の父は会社を組長の武藤に乗っ取られ自殺する。妙子はやむなく大学を中退しホステスとなる。社長の娘と知った武藤は,妙子の処女を奪い,情婦にする。数年後,組長のボディーガードのひとり,哲治と逃亡するが,居場所を見つけらる。哲治は拳銃で抵抗するも,妙子の妹香織を人質にとられ,降伏する。
 組長の別荘の地下室。哲は裸で逆さ吊りにされ,焼きを入れられる。全裸で両手を吊られて立つ妙子。「犀,妙子をやれ」「姐さん,腰のタガがはずれるほど可愛がってあげますぜ」妙子がなぶられている所に引っ立てられる香織。ジーパン・Tシャツ・後ろ手錠・猿轡。武藤は香織を膝の上に乗せて,胸のふくらみに手を伸ばす。「男と女のすることを見せてやれ」椅子にすわった犀の巨大な角を受け入れさせられる妙子。絶頂。あらためて対面座位。犀の指が蕾にのめり込む。失神。鉄パイプの両端に足首を縛りつけて開脚逆さ吊り。鞭。しばき。鞭の握りを上向きに開いている股の奥に押し込む。口姦。武藤は香織を寝室へ連れて行き,処女を奪う。妙子はベッドに運ばれ,組員たちの輪姦にあう。哲は首を絞められ,最後の精を飛ばし,絶命する。
 SMバイオレンス!
投稿 田所表川様
淫謀からみ合い 暴風雨の夜、神田康幸(神田医院院長、婿養子)とその妻友子(26,7歳)は、自動車で女性をはねる。それをネタに渡辺(30前後)にゆるられる。夫婦仲も悪くなるが、ふたりは渡辺をなきものにしようと……。
投稿・田所表川様
豊臀狂い泣き  山岸しのぶ(剣道部主将二段)は、顧問の森戸達夫(国語担任,剣道五段)に職員室で受験勉強を理由に退部を申し出る。大会十日前。頬に掌が飛ぶ。担任の衣川藍子(英語教師,米大卒,28歳)は,心配になり道場まで見に行く。しごき。割って入る。ちびる。稽古の後,藍子はしのぶが森戸の車に乗り込むのを目にとめる。
 モーテル。シャワー。フェラ。 /この春,稽古の後しのぶは森戸に犯され処女を奪われたが,しのぶは森戸先生を愛していることを悟る。以来しのぶは森戸のいいなりになる。森戸の愛し方はサディスティック。尻を竹刀で打つ。尻肉に歯を立てる。縛る。バスのカーテンレールに吊る。「どうしてあんなことを急に言い出したんだ」「言え」竹刀でしばく。「先生と衣川先生がお二人きりで……」 /県大会。衣川は見に行く。森戸の切りつけるような叱咤を耳にするたびに,総身に慄えが走り,何度もトイレに立たねばならなかった。28歳の肉体が森戸の声ひとつで乙女のように顫えだす。 
 優勝。祝勝会。モーテル。「今日はよくやった。褒美にタップリと可愛がってやるぞ」縛り。ベッドに腰掛けて開いた下肢の間に膝まづき張りつめて反った剣の切れ味をすみずみまで確かめ,軽く噛むしぐささえ見せるしのぶ。「すき……」ベッド。今日の勝利をかち取ったしのぶの竹刀が両の足首にさし渡され,すべてが無防備にさらけ出される。秘部に口づけし,噛む森戸。腰の肉を痙攣させつつ弓なりに爪先をつらせて歔きはじめるしのぶ。「ごほうびを,ちょうだい……」一刀両断を求めて歔き叫ぶ。

森戸としのぶの仲は,半ば公然と噂されていたが,この女子高では珍しいことではなかった。ひとりヤキモキしていた衣川藍子は,一学期末の定期試験の時,森戸に忠告する。学校の屋上。森戸「おれにあまりつきまとわんでくれ」道場でしのぶの面上に炸裂した竹刀と同じ音を,衣川先生は聞き,顔面蒼白となる。鋭い眼差し。細腰を掴んで引き寄せられる。唇を唇でふさがれる。遠くなった意識の中で,もう一方の手が尻を撫でるのを感じ取る。「待ってるぜ。おれの部屋だ」(山岸さんのこと,まだ話に決着がついてないわ……)自分を納得させるために埒もない言葉を頭の中でつぶやきながら,夜森戸のマンションを訪ねる。2DKの鉄の扉を開けると,全裸の森戸が立っていた。扉の前で抱きすくめられる。そのまま強引にうずくまされ,強靱な剣の一撃が頬を打つ。唇を割る。ダイニングキッチン。荒々しく裸にされる。なすがまま。成熟の極点にあるみごとな裸体を年下の男の前にさらす。「うしろも見せな」男を知らないと告白。「両手を背中にまわしな」藍子のスカーフでその手首をひとまとめに縛る。「どうしてこのおれに抱かれる気になったんだい」「やきもちかい,山岸しのぶに対する?」かぶりを振る藍子。「あんたがくわえたり握ったりしているものは,もうしのぶを知っているんだぜ」奥の寝室へ引きずり込む。ベッドの上には,全裸を大の字に縛られているしのぶがけだるい瞳をあげる。藍子を椅子に縛りつける。ベッドの上で律動が始まる。教室の彼女からはとても想像できない声をあげはじめる。「ああッ……い,い……」「次はお前の恩師がお使いになるんだ,丁寧に清めるんだぞ」森戸の指が藍子の柔肉の両側にかかる。「しのぶ,今日からお前の仲間になるのだ,キスしてみろ」しっかりくわえ込む。激しく痙攣する藍子。あらためて乳縛り。俯せ。尻をつき上げさせる。「森戸先生に,どうぞお尻から犯して下さいって,お願いするのよ」「しのぶ,お前は尻の孔を可愛がってやれ」「アヌスまでお上品な貌させて……」(ほんとうに堕ちてしまうのだわ……)「痛……」「歳の数だけ厚くなってやがる」
投稿 田所表川様
猿ぐつわ姉妹 鈴木弘志(38歳)の父はオイルショックで倒産し,縊死。弘志も生きる希望を失い,死に場所を求めて,五年ぶりに高原の別荘を訪れる。荒れ放題で,不法侵入のあともあらわだった。ベッドでウィスキーを飲んでいると,車が砂利道を入ってくる。土地の若い二人の男が猿ぐつわされたテニスウェアの女を抱えてきた。とまどう若者にツインの隣のべっどを使わせる弘志。順番を決めて三人で犯す。榊原クミ子,高校三年生,処女。義姉とふたりで高原のホテル(のちにマンションに設定変更)に泊まっているという。その義姉奈保子は弘志のもと恋人であり,鈴木家の運が傾いたと知って,冷たく弘志を捨てた女だった。この別荘もそもそも奈保子と楽しい時をすごそうと購入したものだった。(あの世への道連れにしてやろうか)妹の誘拐をにおわせて誘い出す。別荘。激しい抵抗。馬乗り。タップリ熟した乳房があふれるようにあらわになる。「いい体になったな」乳首を唇で絞り出しその根を噛む。胸が一面の赤い血痣になる。パンティに懐中電灯を押しつける。「熱いッ」「か,かんにんしてッ……焼けちゅう」「犯されて気分出したって,亭主に告げ口されてもいいのかよ」「クミ子さん……み,見ないで……」隣のベッドにはクミ子がころがされている。
投稿 田所表川様
偽われる盛装

=アップル「処女人形」収録「汚れた聖処女」

登場人物:
吉本静子 未亡人。40前。高校生の時、家庭教師だった大学生と恋におち、卒業と同時に結婚し、妻となり母となった。
吉本小夜子 N女子大仏文科三年生。

おはなし:
静子は、娘と一流商社マンの結婚披露宴の席で感慨にふける。小夜子、大学入学の春。夜、母子は、肉屋の店員(寺島徳二、25歳)とその友人のやくざ(佐伯亨、28歳ぐらい)に押し入られ、浴衣の紐で縛られ、凌辱される。初花を散らす。母子が警察に訴えないのを知ると、ロープを持参して再び訪れる。殺意を抱く母。三度目、剃毛される。そして、凌辱者ふたりが寝入ると……。

投稿・田所表川様。

マニア倶楽部  三和出版
77 愛虐・女子高生  教師・尚二と交際中の教え子・由紀が「邦子の兄に犯された」と言う。由紀と邦子は人気教師の尚二を射止めようと争っていた。最終的に、大人しい性格の由紀を尚二が選んだことを、外交的な邦子は妬んで兄に犯させたのだ。
 嗜虐癖のある尚二は初回から由紀を苛み、由紀もまたそれによく耐えた。邦子の兄に汚された由紀に罰として剃毛と浣腸、そしてアナル破瓜。マゾとして開眼した由紀はアナルを犯される痛みに感じる体になり、尚二の命じた日記に被虐願望を書き連ねるようになる。
 嫉妬した邦子の告げ口で、尚二と由紀の関係は校長まで知るところとなる。
 邦子への復讐を決めた尚二は邦子を呼び出し、由紀への謝罪を求める。浣腸の末の排泄晒しに屈服する邦子の姿に興奮した由紀は、邦子の処女をバイブで破る。由紀は邦子に、尚二に愛されている剃毛済みの体を見せつけ、邦子の目の前で責めて欲しいと言う。厳しい緊縛、鞭打ち、アナルセックスを見せつける由紀。
小説官能読み切り サン出版
77 桃陰花  女医の晃子の診察室に、義弟の士郎が17歳の千鶴子を連れてくる。堕胎して欲しいという。千鶴子は晃子の恩師・小暮医師の愛娘だった。千鶴子は士郎によってアヌスも開発されていた。堕胎手術にかこつけて千鶴子を嬲る晃子。
小暮と晃子の関係は続いていた。士郎は、小暮の後妻である美也を呼び出して襲う。千鶴子と並べて尻打ち。義娘の千鶴子の前でマゾであることを暴かれ浣腸される美也。アヌスは処女だった。
 一月後、晃子の診察室に美也が連れてこられる。士郎とのアナルセックスで肛門が裂け、きばれなくなったので浣腸して欲しいという。晃子の手で美也に浣腸が施される。士郎は美也が小暮の後妻であることを晃子に明かす。晃子はアヌスマニアなのに、その趣味のない小暮は晃子が不感症だと思って再婚相手に選ばなかったのだ。
 士郎の目的は晃子のアヌスだった。自分がアナルセックスに強い興味のある男だと晃子に教え、小暮では満たせない肛門性交での満足を与えてやりたかったのだ。酔いのせいにして、晃子は義弟を受け入れることを決める。
   

 

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