問題SM小説問題SM小説小説

増刊SMファン
72 拉致された貴婦人 和服美人・蓉子は個人タクシーの運転手・辻に睡眠薬を使われ、辻の自宅に運び込まれる。
辻の顔には大きな痣があった。蓉子は後ろ手錠で腰巻を残しての乳縄で吊られる。名前を聞かれても答えないのでベルトで鞭打ちされ、蓉子だと名乗る。以降は呼び捨て。タクシー運転手の辻には金持ちの客が鼻持ちならない。
声の手本にと、過去に犯した女学生の音声を聞かされる。処女だったのに感じている様子。女学生の犯される前と後の写真を見せつけられる。写真は10数人もコレクションされている。
催淫酒を飲まされ、脱がされたパンティの濡れを突きつけられ屈服。ロープで開脚して撮影。じっくりとコケシ責めされてアクメ。布団に移動して本番。「乗車拒否はご法度だぜ」数知れぬアクメ。
事後は目隠しをされたまま、辻のタクシーで自宅まで送られる。蓉子はタクシーの車種と男の痣を手がかりに訴え出るつもりだが、辻の痣はメイクだった。
裏口からの闖入者
=SMファン 75「異臭地獄の令夫人」=フロンティア77「呪われた白昼夢」
若妻・淑子は子供・マリを産んでからセックスを謳歌できる体になったと実感していた。
オムツ屋のバイト青年・平村が暴漢に変貌し、闖入してくる。電話の向こうで、公園でマリを遊ばせていたはずのお手伝い・ひろ子16歳ともども人質に取られており計画的な犯行だ。命じられての脱衣、フェラ、ベッドに大の字。(挿入描写なし)
平井が楽しみ終わった時間に合わせ、仲間・吉本がひろ子とマリを連れてくる。吉本はひろ子に脱衣しての見学を命令、淑子に浣腸。淑子に幼児用の布おむつをあてがって紐で縛り、オムツ姿でトイレに行くことを許すが、廊下で我慢できず脱糞。風呂場で洗ってからアナルセックス。感じ始めた淑子を見て、ひろ子は嫉妬を覚える。
ひろ子はすでに平村と吉本に犯されたことがあり、今回の件もひろ子の手引きだった。
情事を盗む男
78 紅殻亭秘聞 孤児だった雪乃は叔母の手で育てられた。叔母はその地方の顔役・隆行の妾であり、雪乃も成長したら隆行の妾になることを運命づけられていた。妾宅は、プレイルームが真っ赤に塗られていたことから紅殻亭と呼ばれていた。大学生になった雪乃は恋人・清二に処女を捧げてしまい叔母に激しく叱咤される。
そんな折、清二が勤め先でリストラの対象となる。それが隆行の差し金であると知った雪乃は隆行に対し、妾になることを条件に清二の雇用を約束させる。妾となった雪乃は隆行にSMを仕込まれ、やがて責めなしでは満足できない完全なマゾと化していく。しかし雪乃の心に清二があることが気に入らなかった隆行は雪乃をいったん放逐する。自由の身になった雪乃は清二と半年ほど同棲したが、ついに隆行のお抱え運転手・佐土原が雪乃を迎えに来る。物語はここから始まる。
紅殻亭で再会した隆行はすっかりやせ衰えていた。雪乃は股縄を絞められ、雪の庭を歩かされる雪責め、張形でのオナニー見せを強要される。半年ぶりの激しくも優しいプレイに雪乃はついに隆行に心を開く。雪乃を満足させるのは清二ではなく隆行なのだ。しかし末期がんだった隆行はそのまま帰らぬ人となる。遺言により紅殻亭は雪乃が相続するが、隆行に妾があることを知らなかった遺族の希望で、雪乃は隆行の葬儀にも参列できない。
四十九日に墓参りをした雪乃を待ち受けていたのは佐土原。雪乃が隆行の妾になってからは、叔母は佐土原に下げ渡されていた。これから叔母と雪乃は揃って、運転手だった佐土原の所有物となるのだ。

(雪乃はご主人様の元を逃げ出してきたらしいのに、雪乃がご主人様に頂いた和服を捨てもせずに保管していて、わざわざそれに着替えてから連れ戻されます。捕らえられた身であるはずが、車を降りて屋敷までの雪道を運転手の佐土原が負ぶってくれるという奇妙な好待遇に、出だしからすっかり捕まれます。ご主人様の元から逃げ出した奴隷がついに連れ戻されるところから始まる千草短編はけっこうあるのですが、本作のように恋人とのありきたりなセックスに飽きていて、連れ戻しに来られることを実は心待ちにしていたということが後で明かされるパターンは初めてかと。末期がんの隆行は、SMを通してこの責めに人生を燃やし尽くす覚悟だったのです。そして妾になる運命を背負った雪乃もまたこの責めに応え、隆行を満足させねばならないことを本能的に悟っていたのでしょう。
隆行を失った雪乃が、新たなご主人様・佐土原の所有物にならなければならない理由はないのです。けれど染みついたマゾの血が、これから叔母と並んで嬲られるという運命に逆らうことを許さないのでした。大傑作。
幼い日の雪乃が、隆行と叔母と3人で入浴する回想シーンがあります。隆行は「雪乃が大きくなったらおじさんのお嫁さんになるんだよ」と言い聞かせながら性的ないたずらをするのです。千草氏の描いた本当に数少ない幼女へのいたずらシーンです。
79 呪われた美肉 人気女優、芦城深雪は家族団らんの最中に襲撃を受ける。襲ったのは深雪とかつて共演したことがありながら役者として芽の出ないままマリファナに手を出して逮捕された過去のあるルミと伸也、そしてその舎弟・達夫の三人だった。
深雪は犯され、妹の孝子も処女を奪われる。弟の伸也は童貞をルミに奪われ、深雪は伸也と繋がらされる。
賊の3人は凌辱写真を撮って逃げ、深雪は自殺。
まぼろしの肉丘 =コレクター75「春の夢魔」
80 狩られる女
問題SM小説
72 華麗な肉のキャンバス   二宮次郎は肉体関係もある恋人のジュリーを軽い気持ちで、尊敬するアーティストの唐沢がいるアングラ喫茶「メ」にデートに誘う。その夜は、唐沢がホストを務める公開ボディペインティングのショーが行なわれるのだ。 唐沢に大人の男としての興味を抱きながらも強気のジュリーは次郎が止めるのも聞かず、舞台上で唐沢のモデルとなる事で彼に勝負を挑む。肉色のパンティ一枚になって、次郎と観衆の前で唐沢の絵筆を受けるジュリーは、すぐに唐沢の魔性に魅入られ、四肢の自由を奪われ、悲鳴をあげて悶えながら全身に絵の具を塗りたくられる。その後、すっかり唐沢の虜となったジュリーは、次郎と同棲する自分のマンションから黙って抜け出し、唐沢と情事を楽しむ。嫉妬にかられながら三日間待っていた次郎は悪びれず帰宅したジュリーに怒りをぶつけるが、ジュリーの手首や二の腕には、この数日の間、唐沢に本格的なSMプレイを教え込まれた縄のあとが残っていた。次郎は着衣のジュリーを無造作に縛り上げ、ベルトで折檻。腰から下の衣服がボロボロになるまでしばきぬく。ボロきれとなったパンティを剥がされて「いやッ、エッチ!」と恥じらいの悲鳴をあげるジュリー。次郎は逆さ股裂きの罰にあわせてから解放する。そのあとは逆らわず次郎とSEXを楽しむジュリーだが、翌朝、意外な訪問者があった。それは次郎を捜しに来た彼の姉・信子であり、ジュリーは同性ながらその気品ある美しさに驚く。次郎は真人間の姉の目を恥じて、居留守を使って信子を追い返した。が、ジュリーは再び次郎の目を盗んで唐沢に電話。次郎を捜す信子をそちらに向かわせたことを告げると同時に、明日のSMデートの約束をとりつける。明日は剃毛の上、体中残りクマなく塗り込むぞとからかう唐沢に「いや、エッチ」と答えるジュリー。だがその瞳は期待に濡れている。翌日、唐沢のアトリエの大きな黒い革椅子の中で、素っ裸・後ろ手縛り・大股開き・両足の肘掛けへの固定・そして約束通り剃毛された「眼をおいたくなるようなあられもない恰好」にされ、唐沢の特製の筆に念入りに嬲られるジュリー。その口からは「ヒヒヒーッ……」と泣いているのか笑っているのか分からない声があがる。唐沢は筆責めプレイを始める前に大鏡を用意して、いやがるジュリーに無理矢理、生まれて初めて見る彼女自身の知らない部分まで見せつけていた。「まだ子供のくせに、こんなことをされるのがうれしいなんて」とからかう唐沢。ジュリーは剃り上げられた花心ほかを汗に光らせながら、消え入りたい、せつない羞恥の中でますます燃え上がる。最後、両乳房を鷲掴みにされながらのディープキスを経て、ようやく解放されるジュリー。だが、唐沢はすでに先に会った信子の美しさに気が移っていた。ジュリーも嫉妬の念から、信子を罠にはめるのに協力する―。
投稿・NORITO様
   
SMキング  鬼プロ
72 悦虐の輪舞  (開始
73 甘美なるアリスの降伏
甘美なるファニーの降伏
甘美なるコニーの降伏
甘美なる親子の降伏
O嬢の物語  (開始
花と蛇に痺れた頃
74 赤い妄想

人気SM作家である私・昌平は締め切りに追われネタに詰まっていた。行きつけの店で見知らぬ男・直吉が絡んできて「妻を犯して不感症にした責任を取れ」という。彼の妻・正子は昌平がデパートで見かけてレイプもののモデルにした美女、まさに彼女だった。昌平が脳内で犯した妄想が、モデルにした女には実現のこととして起きるらしい。正子が不感症になったというのは直吉の嘘で、正子は犯されたときのような激しいプレイを求めるようになっており、直吉の手に負えなくなっていたのだ。昌平は直吉と一緒に正子を嬲って満足させてやる。

昌平がモデルにして妄想で犯した芸能人美女にも同様の出来事が起きたらしいことが報道される。芸能人は「強盗に入られ宝石だけ奪っていった」と言うが、彼女には浣腸までしてやったのだ。そんなことを本人が言うはずがない。昌平は妄想で本当に女性を犯すことのできる超能力を得たのだ。

昌平は正子との経験を原稿に書いたが、それは正子の身には起こらなかった。経験をなぞったようなものではダメで、妄想でなければそれは起こらないらしい。

続いて、昌平は自分の娘の友人・清楚な女子高生の京子をモデルにレイプものを書く。昌平は犯した京子をストッキングで縛り上げてさらに嬲る。(京子の処女を奪うシーンはこの当時の小説では規制対象になるので書けないことが劇中劇として説明される)汚されつくした京子は、しかし翌日は自分から昌平の家へとやってきて、昌平の情婦にも嬲られながら女の悦びを知り、昌平への愛を確信するという筋書きだ。

徹夜して原稿を書き上げた昌平のもとに、翌日、学校をさぼって失踪した京子が本当にやってくる。昌平がどう言い訳しようとも、京子は昨日、昌平に犯されたのだ。そして京子はこれから女の悦びを教え込まれる。妻と娘のいるここで・・・。

痴情の檻

下着姿で檻に閉じ込められている女子大生・敬子。大学の若い教授・長岡に睡眠薬を飲まされ監禁されたのだ。しかし長岡は敬子を監禁した理由を明かさない。

敬子は檻の中に放置されたまま、ゼミで敬子のライバル的存在だった弓子が睡眠薬で犯される様を見せ付けられる。処女ではなかった弓子は見る間に長岡になついてしまう。嫉妬心を煽られた敬子は、ようやく長岡に抱かれてテクニックを身に着けていく。

新たに現れた犠牲者は敬子の姉の淑子。失踪した敬子の行方を長岡と弓子が探し当ててくれたという報告で呼ばれたらしい。睡眠薬入りのコーヒーで眠る淑子。かつて長岡を振った淑子は長岡の本性を知っており、敬子を監禁してもまだ警戒して近づいてこなかったのだ。そのために弓子も協力者として引き入れられたのだった。調教士となれることを楽しみにしている弓子の前で眠り続ける淑子と、檻の中で絶望している敬子。

飼育の美学  (開始
えろちか 三崎書房
71 飼育の美学 全7話 美形の青年「洋一」は資産家の叔父「大六」に家出女子高生「圭子」を20万円で住み込みのお手伝いとして
斡旋する。圭子には手をつけてないと言い張る洋一だったが、もちろん十分に味見を済ませてのことだった。
圭子を洋一の指導のもと嬲る大六は妻との営みも変態じみてゆく。
洋一の目的は大六の娘の「由利子」だった。洋一は華族の出である自分の母親が戦後の混乱期に成金男と再婚し、夜な夜な嬲られるのを見て育った身の上話で由利子の関心を買い、次第に由利子を性に目覚めさせてゆく。
以前から洋一と関係のあった人妻との強制レズで悦びを覚えさせた由利子についに挿入してお終い。
月刊パンチSM  
71 雌の復讐

セレクト74「赤い私刑」=小説SMファン83「やさぐれ女高生」=別冊SMファン78「女豹を狩る街角」
72 けものの罠 結婚一周年を、友子と等は日本海を望める山頂で迎えるが、帰路、道に迷う。夕暮れ、沢に降り、猟師の掘立建て小屋を見つける。髭面の猟師と仔熊。夕食、まむし酒。深い眠り。等はふと目覚めると、友子は猟師の腕の中。一度は、猟師から妻を奪い返すが、形勢逆転。等は縛り上げられ、目の前で妻の凌辱を見ることになる。山刀による剃毛。「かんにんして……」
友子は熊の毛皮の上で人の字に縛り上げられ、蜂蜜を体に塗られる。仔熊の長い舌は、友子の匂う蜜壺に取りつく。すすりなき。猟師は友子の首を膝の上に乗せ上げ、そそり立ったものを見せびらかす。「ねえッ……おねがいよお……」望むものを口にくわえて締めつける。命じられた通りの卑猥な言葉で、その行為をせがむ。夫の苦悶の叫びをよそに、友子はうっとりと眼を閉じる。
翌朝、解放されたふたりは、その猟師小屋が自分たちの宿と目と鼻の先にあることを知るのだった。
投稿・田所表川様。

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