凌辱学習塾 解説 ちぐ単に戻る

あらすじ

美人姉妹が経営する「伸々塾」の若い雇われ講師・恭平は教え子の英子(高三)と性的関係にあった。それを出入りの業者に知られ、実業家の岩倉を紹介される。岩倉は伸々塾の乗っ取りを企んでおり、自分と同じSM趣味のある恭平を利用して、伸々塾を経営する立花姉妹(姉の香枝・36歳後家、妹の奈保子・27歳)の肉体ごと手に入れようとしていた。岩倉は恭平に、乗っ取り後の保身を条件に、姉妹をたらしこんで引き渡すよう提案してくる。ただしアヌスだけは手をつけぬようにと。

とりあえず岩倉の秘書の幸子と英子の交換プレイに応じる恭平。幸子は恭平がかつて弄んだ教え子だった。

岩倉の手先となることを承諾した恭平は、岩倉から提供された薬を使って奈保子を犯し、調教することに成功する。

恭平は教え子のかおる(高一)とも関係を持ったことを英子に知られる。恭平に裏切られたと感じた英子は、岩倉の元へと走り、アヌスも捧げて岩倉の情婦となる。

恭平は香枝に奈保子との関係を感づかれクビを宣告されるが、奈保子の凌辱写真を材料に香枝の調教にも成功。美人姉妹を交互にもてあそぶ日々。ようやく手に入れた姉妹を岩倉にすぐ引き渡すのは惜しいので岩倉には報告しないでいた。成果を出してこない恭平を見限った岩倉は独自に動いて強引に立花姉妹を手に入れてしまう。アヌスを捧げさせた姉妹を並べて嬲る岩倉。未亡人の香枝は妹の奈保子があきれるほどの真性のマゾ体質だった。取引先との乱交に姉妹を提供する岩倉。

何もかも失った恭平は、腹いせに岩倉の秘蔵妻の梓を襲い、今後も関係を持つことを約束させる。(姉妹は岩倉の奴隷になったままで、物語的なオチはなし)

 

 

解説

千草氏は作品にその当時ならではの社会的題材を作品の題材として積極的に取り入れていた。今作「凌辱学習塾」もその当時実際にあった、少子化にともなう塾の生徒獲得のための競争の激化を題材にしている。元教師の千草氏らしい作品とも言える。

 恭平が劇中で関係を持った五人の女性のうち、4人までが尻処女を岩倉に奪われてしまうことになる。現在流行の「寝取られ」をいち早く描いた作品ともいえる。

長編の割りに登場人物が少なく、物語の展開は意外にあっさり。それだけひとつづつのプレイが濃密に描かれている。


SMスピリッツで「弄虐学習塾」の題で八七年十一月~九〇年一月号まで連載。全三十七回。

千草作品としては後期作品に分類される。

初期単行本は全3巻で、ヤフオクでセットで2万円がついたこともある人気作。現在でもセットでは1万円程度するうえに入手困難。

全4巻になった新装版が07年に版元を変えて発売されたが、これも現在はセットで1万円程度で入手困難。

 

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